金融漫画おすすめ15選!お金の教養と賢い消費が学べる傑作を厳選
日本人の金融知識は世界で何位?漫画で変える金融リテラシー
J-FLECが実施した金融リテラシー調査によると、日本人の金融リテラシー・テスト正答率は39%。OECD平均の65%と比較すると、実に26ポイントも低いという衝撃的な結果が出ています。さらに、金融教育を学校で受けた人の割合はわずか7%。米国の20%と比べると、その差は歴然としています。
私は年間200冊以上の本を読み、漫画も相当数収集していますが、この数字を見たとき「もったいない」と感じました。なぜなら、日本には金融やお金について学べる素晴らしい漫画が数多く存在するからです。難しい経済書を読まなくても、エンターテインメントとして楽しみながら金融リテラシーを高められる。これほど恵まれた環境は、実は世界的に見ても珍しいのです。
今回は、漫画収集家としての視点と、行動経済学を学んできた編集者としての視点から、お金の教養と賢い消費が学べる金融漫画15作品を厳選してご紹介します。借金のリアルから資産形成の原則、起業の知恵まで、あなたの人生を守り、豊かにする知識が詰まった傑作ばかりです。
金融漫画おすすめ15選を目的別に紹介
お金のトラブルを避けたい人向けの金融漫画
1. 闇金ウシジマくん
真鍋昌平が描く闘金業者・丑嶋馨の物語は、お金のトラブルに陥る人々の心理を克明に描いた傑作です。全46巻を通じて描かれるのは、ギャンブル依存、多重債務、消費者金融の落とし穴など、現代社会で誰もが陥る可能性のある問題ばかり。
行動経済学では「現在バイアス」という概念があります。人は将来の利益よりも目の前の利益を過大評価する傾向があり、これが借金問題の根本原因となることが多いのです。『闇金ウシジマくん』は、このメカニズムを物語として体感させてくれます。読後、安易にお金を借りることへの抵抗感が自然と身につくでしょう。
2. ナニワ金融道
青木雄二による『ナニワ金融道』は、商工ローン会社を舞台に金融の基本知識を教えてくれる名作です。手形や小切手の仕組み、保証人制度の危険性、契約書の読み方など、学校では教えてくれない実践的な知識が満載です。
特に印象的なのは、保証人になることの怖さを描いたエピソード。「親しい人の頼みだから」と安易に保証人になった結果、人生が狂っていく様子は、読者に強烈な教訓を残します。私自身、この漫画を読んでから保証人の依頼には慎重になりました。
3. 賭博黙示録カイジ
福本伸行の『カイジ』シリーズは、一見するとギャンブル漫画ですが、その本質はリスク管理と意思決定の物語です。主人公カイジが極限状態で見せる思考プロセスは、行動経済学で研究されている「損失回避」や「サンクコストの誤謬」を体現しています。
「一発逆転」を狙う思考がいかに危険か、計画的な行動がいかに重要か。カイジの失敗と成功を通じて、読者は自然とリスク管理の感覚を身につけることができます。
4. クロサギ
『クロサギ』は、詐欺師を騙す「クロサギ」と呼ばれる主人公・黒崎の活躍を描いた作品です。投資詐欺、ワンクリック詐欺、還付金詐欺など、実際に存在する詐欺の手口が詳細に描かれています。
金融詐欺の被害額は年間数千億円規模。この漫画を読むことで、「自分は騙されない」という過信を捨て、詐欺の手口を知ることの重要性を学べます。特に高齢の家族がいる方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
5. カバチタレ!
行政書士事務所を舞台にした『カバチタレ!』は、法律を使ってお金を守る方法を教えてくれます。敷金返還、労働問題、契約トラブルなど、日常で起こりうる問題への対処法が具体的に描かれています。
「知らない」ということが、どれだけ不利益をもたらすか。この漫画を読むと、契約書をきちんと読む習慣、困ったときに専門家に相談する姿勢が自然と身につきます。
資産形成・貯蓄を学びたい人向けの金融漫画
6. 漫画 バビロン大富豪の教え
1926年に出版されて以来、世界中で読み継がれてきた『バビロンの大富豪』の漫画版です。「収入の10%を貯蓄する」「お金を働かせる」「専門家の助言を得る」など、資産形成の基本原則がわかりやすく描かれています。
特筆すべきは、100年前の知恵が現代でも完全に通用すること。人間のお金に対する心理は、時代が変わっても本質的には変わらないのです。息子がもう少し大きくなったら、真っ先に読ませたい一冊です。
7. キミのお金はどこに消えるのか
中国人の妻・月(ゆえ)との日常会話から経済の仕組みを解説する『キミのお金はどこに消えるのか』。「なぜ給料が上がらないの?」「税金って何に使われるの?」といった素朴な疑問に、わかりやすく答えてくれます。
マクロ経済の基本を知ることで、ニュースの見方が変わります。政府の経済政策、金利の動き、為替の変動。これらが自分の生活とどう関係するのかを理解できるようになる一冊です。
8. インベスターZ
三田紀房の『インベスターZ』は投資をテーマにした作品ですが、その内容は投資術にとどまりません。お金の歴史、日本経済の構造、起業家の哲学など、金融リテラシーの土台となる知識が網羅されています。
特に興味深いのは、「投資」と「投機」の違いや、長期投資の重要性を説く場面。2024年から新NISAが始まり投資への関心が高まる中、基礎知識を身につけるには最適の教材です。
起業・ビジネスを学びたい人向けの金融漫画
9. マネーの拳
『ドラゴン桜』の三田紀房による経営漫画。元ボクシング世界王者・花岡健が居酒屋経営からアパレル事業へと成長していく過程で、ビジネスの本質を学んでいきます。
「価格はこちらが決めるもの」「お客様は神様ではない」など、常識を覆す経営哲学が次々と登場。起業を考えている人はもちろん、会社員として働く人にも、ビジネスの見方を変えてくれる一冊です。
10. トリリオンゲーム
『Dr.STONE』の稲垣理一郎と『サンクチュアリ』の池上遼一がタッグを組んだ起業漫画。天才詐欺師・ハルと、超優秀なプログラマー・ガクが1兆円企業を目指す物語です。
現代のスタートアップ事情、資金調達の方法、ピッチの作り方など、起業のリアルが描かれています。「お金を稼ぐ」ということの本質を考えさせられる作品です。
11. ドラゴン桜
一見すると受験漫画ですが、『ドラゴン桜』の本質は「教育投資」の物語です。弁護士・桜木建二が落ちこぼれ高校生を東大に合格させる過程で、努力の価値、教育のリターン、自己投資の重要性が語られます。
「東大に行くことで、生涯年収がいくら変わるのか」という視点は、お金と教育の関係を考える上で非常に示唆に富んでいます。子どもの教育を考える親御さんにもおすすめです。
12. サラリーマン金太郎
本宮ひろ志の『サラリーマン金太郎』は、元暴走族の金太郎が大企業で成り上がっていく物語。会社員として働くことの意味、組織での立ち回り方、人脈の価値が描かれています。
「お金を稼ぐ」ということは、単に投資や起業だけではありません。多くの人にとって、会社で働くことが収入の基盤です。その働き方をどう最適化するか、金太郎の姿から学ぶことは多いでしょう。
社会とお金の関係を理解したい人向けの金融漫画
13. 銀と金
『カイジ』の福本伸行による、裏社会を舞台にしたマネーゲーム漫画。主人公・森田鉄雄が、フィクサー・平井銀二のもとで巨額の金が動く世界に足を踏み入れます。
株の仕手戦、企業買収、政治と金の関係など、表には出てこないお金の動きが描かれています。「お金とは何か」という根本的な問いを考えさせられる作品です。
14. 正直不動産
嘘がつけなくなった不動産営業マン・永瀬財地を主人公にした『正直不動産』。住宅購入、賃貸契約、不動産投資など、人生で最も大きな買い物に関する知識が詰まっています。
不動産取引でのトラブルは、知識がないことが原因であることがほとんど。この漫画を読んでおけば、不動産屋のセールストークに惑わされず、冷静な判断ができるようになります。
15. ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜
元警察官の泰三子が描く『ハコヅメ』は、リアルな警察の日常を描いた作品。その中で、振り込め詐欺、悪質商法、金融犯罪の実態が詳しく描かれています。
被害者の心理、犯罪者の手口、警察の対応。お金を守るためには、犯罪の実態を知ることも重要です。コメディタッチで読みやすく、それでいて学びの多い一冊です。
金融漫画を読んだ後に実践したい3つのアクション
1. 家計簿アプリで「お金の流れ」を可視化する
『キミのお金はどこに消えるのか』のタイトル通り、まずは自分のお金がどこに流れているのかを把握することが重要です。マネーフォワードやZaimなどの家計簿アプリを使えば、銀行口座やクレジットカードと連携して自動で家計簿が作成されます。
研究によると、家計簿をつけることで支出が平均10〜15%削減されるというデータもあります。漫画で学んだ知識を、まず自分のお金の流れを把握することから始めてみましょう。
2. 保険・契約の見直しをする
『ナニワ金融道』や『カバチタレ!』で描かれているように、契約の知識は自分を守る武器になります。現在加入している保険、携帯電話のプラン、サブスクリプションサービスを一度見直してみてください。
不要な保険や使っていないサービスに月数千円払っていることは珍しくありません。年間にすると数万円、10年で数十万円の節約になる可能性があります。
3. 新NISAで少額から投資を始める
『インベスターZ』や『漫画 バビロン大富豪の教え』で学んだ「お金を働かせる」という考え方を実践するなら、新NISAがおすすめです。野村アセットマネジメントの調査によると、NISA利用者は前年比15ポイント増の28%に達しています。
月1,000円からでも始められる投資信託なら、リスクを抑えながら長期投資の感覚を身につけることができます。
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金融漫画についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もおすすめです。
投資に特化した漫画をお探しなら、投資漫画おすすめ15選で株式投資や不動産投資の基本が学べる傑作を紹介しています。
また、家計管理や貯金に興味がある方は、節約漫画おすすめ5選で我慢しない節約術が学べる作品を紹介しています。
まとめ:金融漫画で楽しみながら金融リテラシーを高めよう
日本人の金融リテラシーはOECD平均を大きく下回っていますが、それは「学ぶ機会がなかった」だけのこと。幸いなことに、日本には金融について学べる素晴らしい漫画が数多く存在します。
今回紹介した15作品は、それぞれ異なる角度からお金の知識を教えてくれます。借金の怖さを知りたければ『闇金ウシジマくん』を、資産形成の基本を学びたければ『バビロン大富豪の教え』を、起業に興味があれば『マネーの拳』を手に取ってみてください。
漫画は「楽しい」から読む。でも、読み終わったとき、あなたの金融リテラシーは確実に向上しているはずです。私も4歳の息子がもう少し大きくなったら、一緒にこれらの漫画を読みながら、お金の話をしていきたいと思っています。
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