レビュー
「金と欲望の闇を描く」。社会の底辺をリアルに描いた衝撃作。
主人公の丑嶋馨は、10日で5割の利息を取る闇金融「カウカウファイナンス」の経営者。彼のもとには、様々な事情を抱えた債務者たちが訪れる。
一話ごとに描かれる債務者たちの転落が壮絶だ。ギャンブル依存、ホスト狂い、詐欺被害。誰もが「自分は大丈夫」と思っているが、ふとしたきっかけで底なし沼に落ちていく。
決して説教臭くない。淡々と、でも容赦なく現実を描く。読者は傍観者として、人間の弱さと愚かさを見せつけられる。
お金のリテラシーを高めるきっかけになる作品。楽しいとは言えないが、目を背けてはいけない現実がここにある。金融教育の教材としても価値がある。