『12歳から始める本当に頭のいい子の育てかた』要約【中学受験激化時代の教育本】
「中学受験させるべきか、させないべきか」
6歳の娘を持つ親として、この問いに頭を悩ませていました。
そんな時に出会ったのが『12歳から始める 本当に頭のいい子の育てかた』。1万件の志望理由書を分析し、名門大学に推薦入試で合格した子どもたちの共通点を明らかにした一冊です。
結論から言えば、この本は「中学受験か否か」という二項対立を超えた視点を与えてくれました。
1万件の志望理由書を分析してわかった、名門大学に推薦で合格する子の共通点。これからの時代に評価される「10の力」を徹底解説。
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この本の概要
著者について
著者の孫辰洋氏は、2000年生まれの若き起業家。早稲田大学政治経済学部を卒業後、推薦入試対策のリザプロ株式会社を設立しました。
監修の中山芳一氏は、岡山大学で准教授を務めた教育学の専門家。非認知能力研究の第一人者です。
本書のテーマ
本書は、**「1万件の志望理由書を分析してわかった、これからの時代に評価される10の力」**を解説しています。
東大、京大、早慶、旧帝大、GMARCH、関関同立——名門大学に推薦入試で合格した子どもたちが、12歳からどんな経験を積んできたのか。その共通点を、志望理由書という「証拠」をもとに明らかにしています。
本書の3つのポイント
1. 推薦入試が主流になる時代
本書によれば、大学入試は大きく変わりつつあります。
- 私立大学の約6割が推薦・総合型選抜での入学
- 国公立大学でも推薦入試の枠が拡大
- 「一発勝負の学力試験」から「人物重視」へ
つまり、「偏差値さえ上げれば良い」という時代は終わりつつあるのです。
2. 評価される「10の力」
本書では、推薦入試で評価される力を10個に整理しています:
- 探究力 - 興味を深掘りする力
- 行動力 - 思いを形にする力
- 継続力 - やり抜く力
- 協働力 - チームで成果を出す力
- 発信力 - 自分の考えを伝える力
- 課題発見力 - 問題を見つける力
- 解決力 - 答えを導く力
- リーダーシップ - 人を巻き込む力
- 多様性理解 - 違いを認める力
- 社会貢献意識 - 世の中に役立とうとする意識
これらは、いわゆる「非認知能力」とも重なります。そして重要なのは、これらの力は12歳から意識的に育てられるということです。
3. 中学受験だけが正解ではない
本書の最も重要なメッセージは、「中学受験だけが子どもの将来を決めるわけではない」ということ。
推薦入試で合格した学生の中には、公立中学・高校出身者も多くいます。彼らに共通するのは、**学校の偏差値ではなく、12歳以降に積み重ねた「経験」**でした。
2児の父として感じたこと
「偏差値教育」への疑問
私自身、一橋大学を卒業し、外資系コンサルで働いてきました。いわゆる「高学歴」のレールを歩んできた人間です。
でも、6歳の娘と3歳の息子を育てる中で、「自分と同じレールを歩ませることが正解なのか」という疑問が湧いてきました。
本書が教えてくれたこと
この本を読んで、私の考えは変わりました。
大切なのは「どの学校に入れるか」ではなく、「どんな経験を積ませるか」。中学受験をするにしても、しないにしても、12歳からの6年間で子どもがどんな力を育てるかが重要なのです。
今日からできること
本書を読んで、私が始めたことを紹介します:
- 子どもの「なぜ?」を大切にする - 興味を持ったことを深掘りする時間を作る
- 「やってみたい」を応援する - 失敗を恐れず挑戦させる
- 家族以外の大人と話す機会を作る - 多様な価値観に触れさせる
こんな人におすすめ
- 中学受験をさせるべきか迷っている親
- 「偏差値だけ」の教育に疑問を感じている人
- 推薦入試・総合型選抜について知りたい人
- 子どもの非認知能力を育てたい人
まとめ:12歳からでも遅くない
『12歳から始める 本当に頭のいい子の育てかた』は、中学受験激化時代に一石を投じる一冊です。
本書の核心は、「頭の良さ」の定義が変わりつつあるということ。テストの点数だけでなく、探究力、行動力、協働力——そうした力が、これからの時代には求められます。
そして、それらの力は12歳からでも育てられる。いや、むしろ12歳からこそ育てやすい。
中学受験をするかしないかに関わらず、すべての親に読んでほしい一冊です。
中学受験だけが正解じゃない。1万件のデータが示す、これからの時代に必要な「10の力」の育て方。
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