『世界一ゆるい勉強法』要約・感想|頑張れない社会人のリスキリング入門

『世界一ゆるい勉強法』要約・感想|頑張れない社会人のリスキリング入門

「勉強しなきゃ」と思うたびに、心が重くなる。

資格を取りたい。スキルアップしたい。でも、仕事が終わると疲れて何もできない。

28歳、フリーランス。リスキリングの必要性は感じている。でも、「頑張る」ことに疲れてしまった。

そんなときに出会ったのが、『世界一ゆるい勉強法』だった。

『世界一ゆるい勉強法』とは

世界一ゆるい勉強法

サバンナ八木真澄著。48歳でFP1級に合格した芸人が教える「頑張らない勉強術」96選。角川書店刊。

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著者のサバンナ八木真澄さんは、お笑いコンビ「サバンナ」のメンバー。

48歳でレギュラー番組がゼロになったことをきっかけに勉強を始め、2024年10月に難関国家資格のファイナンシャルプランナー1級に合格した。

本書は、八木さんが2年半かけて編み出した500以上の勉強法から、厳選した96項目を紹介している。

「いかに苦痛を感じずに継続できるか」——それが八木流勉強法の核心だ。

衝撃の「基本スタンス」7つ

本書の冒頭で紹介される「基本スタンス」が、まず衝撃的だった。

1. 目標を決めない

「○月までに合格する」という目標を立てると、プレッシャーになる。

八木さんは目標を決めず、「いつか受かればいい」というスタンスで勉強を続けた。

2. 時間を決めない

「毎日2時間勉強する」と決めると、できなかった日に罪悪感が生まれる。

八木さんは15分の日もあれば、13時間の日もあった。時間を決めないからこそ、2年半毎日続けられた。

3. 興味のないところはやらない

全範囲を網羅しようとすると、苦痛になる。

興味のない分野は潔くスキップ。好きなところから攻めていく。

4. イヤになるまでやらない

「もうちょっとやれそう」というところで止める。

心地よく終わることで、翌日も勉強したくなる。

5. わからなかったら飛ばす

わからない問題で立ち止まらない。

飛ばして先に進む。後から戻ってくれば、理解できることもある。

6. 失敗しまくる

間違えることを恐れない。

失敗は学びの機会。間違えた問題こそ、記憶に残る。

7. 心地よく終わる

勉強を「嫌な記憶」にしない。

気持ちよく終わることで、勉強へのハードルが下がる。

「八木流テクニック」が面白い

本書で紹介される具体的なテクニックが、とにかく面白い。

拡大コピー術

FPの教材は、文字が細かくて読みにくい。

八木さんは全ページを拡大コピーした。コンビニで3〜4時間かけて、1万円以上使ったという。

「文字が大きくなるだけで、読む気になる」

たしかに、小さい文字を読むのは目も心も疲れる。拡大するだけで勉強のハードルが下がるという発想が斬新だった。

4択カジノ

選択問題をゲーム化するテクニック。

拡大コピーした問題集に500円玉を置いて、「この選択肢にBET!」と賭けをするように問題を解く。

ゲーム性が加わることで、夢中で問題演習を続けられたという。

雑誌のように問題集を見る

問題集を「解かなければいけないもの」と思うからプレッシャーになる。

八木さんは雑誌をめくるように問題集を眺める。「へー、こんな問題があるんだ」くらいの気持ちで。

気楽に触れることで、勉強のハードルを極限まで下げている。

人に話すと記憶に焼きつく

学んだことを周りの人に話す

八木さんは相方の高橋さんや家族に、FPの知識を披露していたという。

アウトプットすることで、記憶が定着する。これは科学的にも証明されている学習法だ。

私が実践してみた3つのこと

本書を読んで、私も「ゆるい勉強法」を試してみた。

1. 目標を決めるのをやめた

「今年中にTOEIC800点」という目標を持っていたが、やめた。

「いつか800点取れたらいいな」くらいの気持ちに切り替えたら、勉強へのプレッシャーが消えた。

2. 15分でも良しとした

以前は「最低1時間」と決めていた。

でも今は、15分でもOK。疲れた日は15分だけ単語帳を見て、心地よく終わる。

3. 好きな分野から攻めた

TOEIC対策で苦手なPart7を後回しにして、得意なPart5から始めた。

好きなところからやると、勉強が楽しくなった。

「頑張らない」の本質

本書を読んで気づいたのは、「頑張らない」は「サボる」とは違うということ。

八木さんは2年半、毎日勉強を続けた。

15分の日もあったけど、1日も欠かさなかった

「頑張らない」とは、無理をしないということ。

自分のペースで、自分の好きなように、心地よく続ける。

それが「世界一ゆるい勉強法」の本質だと思う。

こんな人におすすめ

  • 資格を取りたいけど勉強が続かない人
  • 「頑張る」ことに疲れてしまった人
  • リスキリングに興味があるけど一歩踏み出せない人
  • 社会人になってから勉強を始めたい人
  • 完璧主義で自分を追い詰めてしまう人

特に、「勉強=苦痛」というイメージがある人に読んでほしい。

勉強は、もっと楽しくていい。もっとゆるくていい。

まとめ:ゆるく続けることが最強

『世界一ゆるい勉強法』は、勉強のハードルを下げる本だ。

目標を決めない。時間を決めない。イヤになるまでやらない。

一見すると「甘い」ように見える。でも、八木さんはこの方法で難関資格に合格した。

ゆるく続けることが、最強の勉強法——。

この本を読んで、勉強への罪悪感が消えた。「今日は15分でいいや」と思える自分がいる。

資格を取りたい、スキルアップしたい。でも、頑張れない。

そんな人にこそ、この本を手に取ってほしい。

世界一ゆるい勉強法

サバンナ八木真澄著。FP1級に合格した芸人が教える「頑張らない」勉強術96選。社会人のリスキリングに最適。

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この記事のライター

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森田 美優

出版社勤務を経てフリーライターに。小説からビジネス書、漫画まで幅広く読む雑食系読書家。Z世代の視点から現代的な読書の楽しみ方を発信。

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