レビュー

「勝たなきゃ誰かの養分」。人間の本性を容赦なく描く、ギャンブル漫画の金字塔。

主人公のカイジは、自堕落な生活を送るフリーター。友人の借金の保証人になったことから、命がけのギャンブルに巻き込まれていく。

この作品の凄みは、ギャンブルを通じて「人間」を描いていること。極限状態で人はどう変わるか。信頼は裏切られるか。勝者と敗者を分けるものは何か。読んでいて息が詰まるほどの緊張感がある。

「限定ジャンケン」「Eカード」「鉄骨渡り」。オリジナルのギャンブルがどれも秀逸。ルールは単純なのに、心理戦が複雑に絡み合う。先が読めない展開にページをめくる手が止まらない。

名言も多い。「金は命より重い」「明日からがんばるんじゃない、今日だけがんばるんだ」。耳に痛いが、真理を突いている。読むと人生観が変わるかもしれない。

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