推し活お金使いすぎて貯金ゼロ!節約3ヶ月で10万円貯めた実践法

クレジットカードの請求書を見て、手が震えました。
「今月も…5万8千円?」
K-POPアイドルの推し活にハマって2年。気づけば貯金はゼロ、むしろリボ払いの残高が増えていく一方でした。ライブチケット、グッズ、遠征費…「推しのためなら」という魔法の言葉で、すべてを正当化していた私。
でも、ある日友人から言われた一言が刺さったんです。
「みゆちゃん、30歳になってもそのペースで推し活続けられる?」
その瞬間、初めて将来への不安を感じました。このままじゃ、大好きな推し活すら続けられなくなる。そんな危機感から手に取ったのが、今回紹介する2冊の本でした。
実は、将来への不安って私だけじゃないんですよね。以前『不安を解消する本』Z世代の不安にどう向き合うかという記事でも書いたんですが、20代特有の不安に悩む人は本当に多いです。でも今回は、その中でも特に「お金の不安」にフォーカスして解決策を見つけた話をしたいと思います。
推し活お金使いすぎ!リアルすぎる金銭事情
まず、私の推し活にかかっていた費用の内訳を正直に公開します。恥ずかしいけど、同じ悩みを持つ人の参考になればと思って…。
月平均の推し活費用(2024年の私)
- ライブ・イベントチケット:15,000円
- グッズ(アルバム、写真集、ペンライトなど):20,000円
- 遠征費(交通費・宿泊費):15,000円
- ファンクラブ会費・配信課金:8,000円
合計:58,000円
実は、これでも「控えめ」な月の金額なんですよね。新曲リリースやツアーが重なる月は、軽く10万円を超えることも…。
特につらかったのが、推し活仲間との格差でした。「今回のライブ、全公演行くよ〜」とか「限定グッズ、各色コンプしちゃった♪」とか聞くたびに、心がざわざわ。推しへの愛情をお金で測られているような気がして、無理してでも「みんなと同じように」しなきゃって思い込んでいました。
『貯金はこれでつくれます』が教えてくれた衝撃の事実
そんな時に出会ったのが、節約オタクふゆこさんの『貯金はこれでつくれます 本当にお金が増える46のコツ』でした。
月10万円生活で奨学金477万円を完済し、20代で資産1000万円を達成した節約オタクが教える、無理なく続けられる貯金術
¥1,540(記事作成時の価格です)
amazon.co.jp
Amazonで見る「節約オタク」という言葉に救われた
正直、最初は「節約」という言葉に抵抗がありました。節約って、なんか地味で、つまらなくて、我慢ばかりのイメージだったから。
でも、著者のふゆこさんが自分を「節約オタク」と呼んでいるのを見て、「あ、これって推し活と同じかも?」って思ったんです。推し活も、傍から見たら理解されないかもしれないけど、自分にとっては最高に楽しい趣味。節約も、そういう「楽しい趣味」として捉えればいいんだって。
特に効果があった5つのコツ
本には46個のコツが書かれていますが、推し活女子の私に特に効果があったのはこの5つ:
-
「固定費」から見直す
- スマホプランを見直して月3,000円削減
- 使っていないサブスク5個解約で月2,500円削減
-
「先取り貯金」の威力
- 給料日に2万円を自動で別口座へ
- 「なかったもの」として生活する習慣
-
「ポイ活」を趣味にする
- クレカのポイントを推し活資金に
- 年間で約15,000円分のポイント獲得
-
「在庫管理」の徹底
- グッズの重複買いを防ぐリスト作成
- 「持っているもの」を把握するだけで無駄買い激減
-
「目的別財布」の活用
- 推し活専用の財布を作成
- 現金管理で使いすぎを防止
推し活お金使いすぎから節約へ!3ヶ月の貯金チャレンジ
1ヶ月目:挫折の連続
最初の1週間で、早くも挫折しかけました。
推しの新曲がリリースされて、「初回限定盤A・B・C、通常盤、全部買わなきゃ!」という衝動が…。でも、ふゆこさんの「在庫管理」を思い出して、一旦深呼吸。本当に全種類必要?って自問自答した結果、一番好きな特典が付いている初回限定盤Aだけ購入することに。
この「一旦立ち止まって考える」習慣が、徐々に身についていきました。この習慣化のプロセスは、『習慣の力』を脳科学で分解してみたで解説されている投げかけ-ルーチン-報酬のループと一致しています。
2ヶ月目:小さな成功体験
2ヶ月目には、初めて月末に1万円の余裕が!
特に効果があったのは「ポイ活」でした。今まで何も考えずに現金で払っていたコンビニでの買い物も、すべてクレカ払いに変更。推し活の遠征で使うホテルも、ポイントサイト経由で予約するように。
「節約って、我慢じゃなくて工夫なんだ」って実感した瞬間でした。
3ヶ月目:習慣化の成功
3ヶ月目には、節約が完全に習慣化。むしろ、「いかに賢くお金を使うか」を考えるのが楽しくなっていました。
推し活の予算も月2万円でやりくりできるように。でも不思議なことに、満足度は下がらなかったんです。むしろ、厳選して参加するイベントの価値が上がった気がして。
『ミレニアル世代のお金のリアル』で変わったマインドセット
3ヶ月の節約生活で貯金の習慣はついたものの、「これって続けられるかな…」という不安もありました。そんな時に読んだのが、横川楓さんの『ミレニアル世代のお金のリアル』。
「推し活は浪費じゃない」という新しい視点
この本で一番印象的だったのは、「趣味への支出を単純に『浪費』と決めつけない」という考え方。
横川さん自身もオタク女子として、推し活の価値を理解してくれているのが嬉しかったんですよね。推し活って、ただの消費じゃない。そこから得られる幸福感、コミュニティとのつながり、日々のモチベーション…これらは立派な「投資」だって。
大切なのは、その投資に見合うだけの価値を感じているか、そして持続可能な範囲で楽しんでいるか、ということ。
バランスの取り方
本の中で提案されていた「予算配分の黄金比」を参考に、私も自分なりの配分を決めました:
- 生活費:50%
- 貯金:20%
- 推し活費:15%
- その他の趣味・交際費:15%
この配分にしてから、罪悪感なく推し活を楽しめるようになりました。「これは私の人生を豊かにする大切な15%」って思えるようになったんです。
3ヶ月で見えた変化 - 数字とメンタルの両面から
数字で見る成果
貯金額の推移
- 1ヶ月目:15,000円
- 2ヶ月目:32,000円
- 3ヶ月目:53,000円
合計:100,000円(目標達成!)
推し活費用の変化
- Before:月平均58,000円
- After:月平均20,000円(▲38,000円)
メンタル面の変化
数字以上に大きかったのは、メンタル面の変化でした。
Before
- クレカの請求が怖い
- 将来への漠然とした不安
- 推し活仲間への劣等感
- 「お金がない」が口癖
After
- 計画的にお金を使える安心感
- 5年後、10年後の目標ができた
- 自分なりの推し活スタイルに自信
- 「次は何を工夫しようかな」というポジティブ思考
推し活お金使いすぎを節約で解決!学んだ3つの真実
1. 量より質の推し活の方が幸せ
全部のイベントに参加して、全部のグッズを買っていた頃より、厳選して参加する今の方が一つ一つの思い出が濃いんです。SNSで「全通しました!」って投稿を見ても、「すごいな〜」とは思うけど、焦らなくなりました。
2. お金の不安がなくなると推し活も楽しくなる
貯金ができてくると、不思議と心に余裕が生まれます。「来月も再来月も推し活できる」という安心感があるから、今月使いすぎなくても大丈夫。長く推し活を続けるためにも、経済的な基盤って大事だなって実感しました。
3. 節約スキルは一生モノの財産
推し活のために始めた節約だけど、これって結婚しても、子供ができても、きっと役立つスキルだと思うんです。「限られた予算で最大の満足を得る」って、人生のあらゆる場面で使える考え方ですよね。
まとめ:推しも自分も大切にする生き方
3ヶ月前の私は、「推し活 vs 貯金」という二項対立で考えていました。でも今は違います。推し活も貯金も、どちらも「自分の人生を豊かにするため」の手段。
大好きな推しを応援し続けるためにも、自分の将来を守るためにも、お金と上手に付き合っていく。それが、本当の意味で「推しも自分も大切にする」ということなんだって気づきました。
もし今、推し活でお金に悩んでいる人がいたら、ぜひこの2冊を読んでみてください。きっと、あなたなりの答えが見つかるはずです。
推し活は人生を彩る素敵な趣味。でも、それで人生を壊しちゃったら本末転倒ですよね。賢く、楽しく、長〜く推し活を続けていきましょう!
最後に、私の新しいモットーを。
「推しのためにも、まず自分がしっかりする」
これからも、推しと一緒に成長していきたいと思います。