時間術漫画おすすめ10選!効率的な時間管理が学べる傑作ガイド【2026年版】

時間術漫画おすすめ10選!効率的な時間管理が学べる傑作ガイド【2026年版】

日本人の労働時間は減っている。労働政策研究・研修機構(JILPT)の調査によると、30代男性の週あたり労働時間は46.0時間から42.5時間へと3.5時間も減少した。働き方改革の成果だと言えるだろう。

しかし、生産性は上がっているのか。

経済産業研究所(RIETI)の研究では、労働時間と生産性の関係は「逆U字型」を描くことが明らかになっている。つまり、ある地点を超えると、働けば働くほど生産性は下がる。「長時間労働=成果」という常識は、科学的には否定されているのだ。

では、限られた時間で最大の成果を出すにはどうすればいいのか。私はその答えを「漫画」から学んだ。年間200冊以上の本を読み、漫画収集を趣味とする編集長として、時間術を学べる漫画10選を紹介したい。ビジネス書のマンガ版から名作お仕事漫画まで、行動経済学の視点も交えて解説する。

マンガでわかる『神・時間術』

著者: 樺沢 紫苑

精神科医が教える脳科学に基づく時間管理術のマンガ版。朝の2時間を最大活用する方法がわかる

Kindle版(記事作成時の価格です)

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時間術漫画の2つのカテゴリー

時間管理を学べる漫画は、大きく2つのカテゴリーに分けられる。

1. ビジネス書マンガ版 『7つの習慣』『エッセンシャル思考』など、名著のマンガ化作品。時間術の「理論」を直接学べる。ストーリーを通じて概念が頭に入りやすく、忙しいビジネスパーソンにも最適だ。

2. 名作お仕事漫画 『ドラゴン桜』『島耕作』など、仕事をテーマにした物語漫画。登場人物の行動から時間管理の「実践」を疑似体験できる。主人公に感情移入しながら学べるのが強みだ。仕事に役立つ漫画をもっと知りたい方は、ビジネス漫画おすすめ20選も参考にしてほしい。

今回は両方のカテゴリーから5作品ずつ、計10作品を選んだ。行動経済学の知見も交えながら、それぞれの作品がどう時間管理に役立つかを解説していく。

【Part 1】時間術の理論が学べるビジネス書マンガ版4選

1. マンガでわかる『神・時間術』 ー 脳科学が証明する朝の黄金時間

マンガでわかる『神・時間術』

著者: 樺沢 紫苑

精神科医が教える脳科学に基づく時間管理術のマンガ版

Kindle版(記事作成時の価格です)

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精神科医・樺沢紫苑氏の時間術を漫画化した一冊。「朝の2時間は、夜の4時間に匹敵する」という主張が、脳科学のエビデンスとともに描かれている。

主人公は残業続きのOL。「時間がない」と嘆く彼女に、ヒーローお姉さんが時間術を伝授するストーリーだ。漫画なので頭に入りやすく、翌日から実践できる具体的なメソッドが満載。

行動経済学的視点:時間術で重要なのは「時間割引」の概念だ。人間は「今すぐの報酬」を過大評価し、「将来の報酬」を過小評価する傾向がある。朝の時間を投資に使うことで、この認知バイアスを克服できる。『神・時間術』はまさにその方法論を教えてくれる。

2. まんがでわかる 7つの習慣 ー 緊急でなく重要なことに時間を使う

まんがでわかる 7つの習慣

著者: フランクリン・コヴィー・ジャパン

累計185万部突破のベストセラー。時間管理の名著がマンガで学べる

¥1,100(記事作成時の価格です)

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累計185万部を突破したビジネス書マンガの金字塔。スティーブン・コヴィーの名著を、バーテンダーを目指す主人公の物語として描いている。

時間管理で特に重要なのは「第3の習慣:最優先事項を優先する」だ。緊急度と重要度の2軸で仕事を分類し、「緊急ではないが重要なこと」に時間を投資する。この考え方は、私の仕事の仕方を根本から変えた。

行動経済学的視点:人間は「現在バイアス」によって、緊急性の高いことに引きずられやすい。メールの返信、突発的な依頼、SNSの通知。『7つの習慣』は、このバイアスを自覚し、意識的に「第2領域」に時間を振り分ける方法を教えてくれる。

3. マンガでよくわかる エッセンシャル思考 ー 99%を捨て1%に集中する

マンガでよくわかる エッセンシャル思考

著者: グレッグ・マキューン

シリーズ20万部突破。「より少なく、しかしより良く」の極意

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「やることを減らす」という逆説的な時間術。主人公は小学校の教師で、仕事を抱え込みすぎて疲弊する姿は、多くの読者に共感を呼ぶだろう。

『エッセンシャル思考』の核心は「トレードオフ」の認識だ。何かを選ぶということは、何かを捨てること。「全部やる」は不可能であり、「何をやらないか」を決めることが時間管理の本質だと教えてくれる。

行動経済学的視点:「サンクコスト(埋没費用)」の罠を避けることが重要だ。すでに投資した時間や労力に囚われて、成果の出ないプロジェクトに固執してしまう。この漫画は、過去ではなく未来に目を向ける思考法を伝授してくれる。

4. まんがで身につく 孫子の兵法 ー 無駄な戦いを避ける戦略思考

まんがで身につく 孫子の兵法

著者: 長尾一洋

2015年啓文堂ビジネス大賞1位。古典の知恵をビジネスに活かす

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一見、時間術とは関係なさそうに見えるが、「孫子の兵法」は究極の効率化思考だ。「戦わずして勝つ」という教えは、無駄な労力を削減し、本質的な仕事に集中することを意味する。

主人公は地元のお米屋さんで働く27歳の営業職。競合との価格競争に巻き込まれそうになるが、孫子の教えを活かして「戦わない」戦略を取る。ビジネスにおける時間の使い方を根本から考え直させてくれる一冊だ。

行動経済学的視点:「機会費用」という概念がある。何かに時間を使うということは、別の何かに使える時間を失うということだ。孫子の兵法は、この機会費用を最小化し、リターンを最大化する戦略思考を教えてくれる。

【Part 2】実践的な時間管理を学べる名作お仕事漫画6選

5. 課長 島耕作 ー 組織で生き残る時間投資術

課長 島耕作(1)

シリーズ累計4700万部。サラリーマン漫画の金字塔

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1983年連載開始、シリーズ累計4700万部という驚異的な数字を誇る。主人公の島耕作が課長から会長まで出世していく姿を描いた長編サーガだ。

時間管理の観点で注目すべきは、島耕作の「派閥に属さない」姿勢。組織内の政治的な駆け引きに時間を使うのではなく、自分の仕事に集中する。その結果、実力で評価され、出世していく。

行動経済学的視点:「社会的証明」に流されない姿勢が重要だ。周囲が残業していると、自分も残業しなければならないと感じてしまう。島耕作は自律的な時間管理によって、この同調圧力から自由になっている。

6. ドラゴン桜 ー 限られた時間で成果を最大化する

ドラゴン桜(1)

著者: 三田紀房

東大合格を目指す落ちこぼれ高校生の逆転劇。2005年・2021年ドラマ化

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偏差値36の高校生を東大合格に導く物語。受験漫画として有名だが、実は「限られた時間で成果を最大化する」ための方法論が詰まっている。

「メモリーツリー」「スクラップ勉強法」など、具体的な学習テクニックが紹介されるが、その根底にあるのは「効率」への徹底したこだわりだ。才能ではなく、正しい方法論と時間配分が成果を決める。この考え方は、仕事にもそのまま応用できる。

行動経済学的視点:「損失回避」の心理を学習に活かしている。「東大に落ちたら人生が終わる」という危機感が、生徒たちの学習効率を高める。ネガティブな動機付けも、使い方次第では強力なエンジンになる。

7. インベスターZ ー 時間を味方につける複利思考

インベスターZ(1)

著者: 三田紀房

投資部を舞台に経済を学ぶ。お金と時間の関係が理解できる

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投資漫画として知られるが、「時間の価値」を理解するのに最適な一冊だ。主人公は中高一貫校の投資部に所属する中学生。学校の運営資金を株式投資で稼ぐという設定が斬新。

「複利」の力を学べるのがこの漫画の最大の価値だ。時間を味方につければ、小さな元手も大きく育つ。この考え方は、スキルへの投資、人脈への投資など、あらゆる「自己投資」に応用できる。

行動経済学的視点:「時間割引率」という概念がある。今の100万円と10年後の100万円では、主観的な価値が異なる。『インベスターZ』は、この時間の価値を数字で理解させてくれる。私も息子(4歳)に、お小遣いの一部を「将来のために取っておく」ことを教え始めた。

8. 働きマン ー 仕事モードの集中力と燃え尽きの狭間で

働きマン(1)

著者: 安野モヨコ

週刊誌編集者の奮闘を描く。2007年ドラマ化、2024年に17年ぶり新刊

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週刊誌の女性編集者・松方弘子が主人公。「仕事モード」に入ると男のように働くことから「働きマン」と呼ばれている。2024年6月には17年ぶりの新刊が発売され、話題を呼んだ。

時間管理の観点で興味深いのは、弘子の「集中力」と「燃え尽き」の描写だ。仕事に没頭するときの生産性は驚異的だが、その代償としてプライベートが犠牲になる。この漫画は、「働きすぎの危険性」を教えてくれる。

行動経済学的視点:「限界効用逓減の法則」が働いている。最初の1時間の仕事は成果が出やすいが、8時間目、10時間目となると効率は下がる。『働きマン』は、この法則を感情面から描いている。

9. 重版出来! ー 締め切りが創造性を高める

重版出来!(1)

著者: 松田奈緒子

漫画編集者の奮闘を描く。2016年ドラマ化

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漫画編集者・黒沢心の奮闘を描く。元柔道オリンピック候補という異色の経歴を持つ主人公が、出版業界の厳しい現実に立ち向かう。

出版業界は「締め切り」との戦いだ。この漫画を読むと、プロがいかに時間を管理しているかがわかる。優先順位のつけ方、チームワーク、漫画家さんとのコミュニケーション。すべてが時間との勝負の中で行われている。

行動経済学的視点:「締め切り効果」という現象がある。制約があることで、かえって創造性が高まるのだ。無限に時間があると、かえって仕事は終わらない。『重版出来!』は、この締め切り効果をポジティブに活用する姿勢を教えてくれる。

10. 左ききのエレン ー 何を諦めるかの決断

左ききのエレン(1)

著者: かっぴーnifuni

広告代理店のクリエイター群像劇。全24巻完結

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広告代理店で働くデザイナー・朝倉光一と、天才的なアーティスト・エレンの物語。クリエイティブ職の激務と、「天才と凡人の違い」がリアルに描かれる。

時間管理の観点で刺さるのは、「何を諦めるか」というテーマだ。すべてを手に入れることはできない。仕事と私生活、品質と納期、理想と現実。トレードオフの中で何を選び、何を捨てるか。この決断こそが、時間管理の本質だと『左ききのエレン』は教えてくれる。

行動経済学的視点:「フロー状態」と時間感覚の関係が興味深い。没入しているとき、時間の感覚は歪む。3時間があっという間に過ぎることもあれば、10分が永遠に感じることもある。この主観的な時間感覚をコントロールすることも、時間管理の一部だ。

時間管理研究が示すエビデンス

漫画から学んだ時間術を、科学的な研究データで補強しておこう。

経済産業研究所(RIETI)の研究によると、労働者の生産性と労働時間の関係は「逆U字型」を描く。週の労働時間がすでに長い場合、それ以上増やすと生産性は低下する。「少ない方が豊か」というエビデンスだ。

また、厚生労働省の労働経済分析レポートによると、過去50年間で日本人の平均労働時間は男女ともに減少傾向にある。2000年以降は短時間労働者の割合が高まり、60時間以上の長時間労働者は減少している。

これらのデータは、「長く働けばいい」という旧来の価値観が科学的に否定されていることを示している。重要なのは「時間の量」ではなく「時間の質」なのだ。

時間管理と密接に関連するのが「習慣化」だ。身につけた時間術を継続するためには、それを習慣として定着させる必要がある。習慣形成のメカニズムについては、習慣の力の神経科学的メカニズムで詳しく解説している。脳の「基底核」がいかに習慣形成に関わるか、興味のある方はぜひチェックしてほしい。

行動経済学から見た時間管理の本質

10作品を通じて学んだことを、行動経済学の視点からまとめてみよう。

1. 現在バイアスを克服する 人間は「今すぐ」を過大評価する。朝の時間を投資に使う(『神・時間術』)、緊急ではないが重要なことに時間を使う(『7つの習慣』)ことで、このバイアスを克服できる。

2. サンクコストに囚われない 過去に投資した時間や労力に固執しない。「やめる」決断も時間管理の一部だ(『エッセンシャル思考』『孫子の兵法』)。

3. 機会費用を意識する 何かに時間を使うことは、別の何かに使える時間を失うこと。トレードオフを認識し、本当に重要なことに時間を集中させる(『左ききのエレン』『インベスターZ』)。

4. 締め切り効果を活用する 制約があることで創造性が高まる。適切な締め切りを設定し、生産性を上げる(『重版出来!』『ドラゴン桜』)。

5. 限界効用逓減を認識する 働けば働くほど効率は下がる。適切な休憩と「燃え尽き」の予防が重要(『働きマン』)。

時間術漫画の効果的な読み方

最後に、時間術漫画を最大限に活用するための読み方を提案したい。

1. 「理論」と「実践」の両方を読む ビジネス書マンガ版で「なぜ」を理解し、お仕事漫画で「どうやって」を学ぶ。両方を読むことで、知識と実践のバランスが取れる。

2. 1つずつ実践する 全部を一度にやろうとしない。1冊読んだら、1つだけ実践する。『エッセンシャル思考』で学んだ「より少なく、しかしより良く」は、読書にも当てはまる。

3. 定期的に読み返す 時間術の本は、1回読んだだけでは身につかない。私は『7つの習慣』を年に1回読み返している。そのたびに新しい発見がある。

まとめ:漫画から始める時間管理

時間管理の本質は、「何に時間を使うか」を意識的に選ぶことだ。今回紹介した10作品は、それぞれ異なる角度からこのテーマに切り込んでいる。

ビジネス書を読む時間がないという人こそ、まずは漫画から始めてほしい。ストーリーを楽しみながら、自然と時間管理の考え方が身につく。私も37歳になり、仕事と子育ての両立に日々奮闘している。限られた時間をどう使うか。その答えを、これらの漫画から学び続けている。

まずは1冊、手に取ってみてほしい。「時間がない」と言っている時間があるなら、その時間で漫画を1話読める。小さな一歩が、大きな変化につながるはずだ。

まんがでわかる 7つの習慣

著者: フランクリン・コヴィー・ジャパン

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高橋 啓介

大手出版社で書籍編集を10年経験後、独立してブロガーとして活動。科学論文と書籍を融合させた知識発信で注目を集める。

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    出版社勤務を経てフリーライターに。小説からビジネス書、漫画まで幅広く読む雑食系読書家。Z世代の視点から現代的な読書の楽しみ方を発信。
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    西村 陸

    京都大学大学院で認知科学を研究する博士課程学生。理系でありながら文学への造詣も深く、科学と文学の交差点で新たな知の可能性を探求。
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    佐々木 健太

    元外資系コンサルタントから転身したライター。経済学の知識を活かしながら、健康・お金・人間関係の最適化を追求。エビデンスベースの実践的な知識発信を心がける。

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