防災本おすすめ5選!38歳2児の父が1週間分の備蓄を実践して分かった家族を守る備蓄術
「パパ、地震が来たらどうするの?」
5歳の娘からの質問に、私は言葉に詰まった。「避難所に行くんだよ」と答えたものの、具体的に何を持ち出すのか、家族4人分の食料はどれくらい必要なのか、実は何も準備していなかった。
こくみん共済coopの調査によると、74.4%の人が災害に対して不安を感じている。しかし、実際に防災対策を「行った」と答えた人はわずか20.3%。約8割が「行っていない」と回答している。
この「意識と行動のギャップ」は、私自身の問題でもあった。
農林水産省は最低3日分、できれば1週間分の備蓄を推奨している。電気の復旧に1週間以上、水道の復旧に10日以上かかることもあるからだ。しかし、実際に1週間分の備蓄ができている家庭は少数派である。
今回は、私が実際に読んで1週間分の備蓄を実践した本を5冊紹介したい。
なぜ今、備蓄が必要なのか
94%が不安、でも79%が行動していない
セゾン自動車火災保険の調査によると、94%が災害への備えに不安を感じている。驚くべきことに、能登半島地震の翌月に実施された調査でも、この数字は前回調査と変わらなかった。
「いつかやろう」と思いながら、結局何もしない。これは私自身がずっと抱えていた問題だった。
パナソニックの調査では、50〜60代で「備えが必要だと思っている」人は約9割に達する。しかし、実際に「備えはできている」と答えた人は3割以下。意識と行動のギャップは、どの世代でも共通している。
1週間分の備蓄が必要な理由
農林水産省のガイドラインでは、以下の理由から1週間分の備蓄を推奨している。
| ライフライン | 復旧目安 |
|---|---|
| 電気 | 1週間以上 |
| 水道 | 10日以上 |
| ガス | 2週間以上 |
| 物流 | 1週間以上 |
3日分では足りない可能性があるのだ。特に子供がいる家庭では、避難所での生活は大きなストレスになる。在宅避難ができるよう、十分な備蓄が必要になる。
ローリングストックという解決策
mitorizの調査によると、「ローリングストック」の意味を理解している人は56.8%で、前年比8.2ポイント増加している。実際に実践している人も22.6%まで増えてきた。
ローリングストックとは、普段食べるものを少し多めに買って、消費したら補充するという方法だ。特別な非常食を買わなくても、日常の延長で備蓄ができる。
効果で考えると、この方法は3つのメリットがある。第一に、賞味期限切れによる無駄が出ない。第二に、いざという時に食べ慣れたものを口にできる。第三に、初期投資が少なくて済む。
防災本おすすめ5選
1. 今日から始める本気の食料備蓄
著者の髙荷智也氏は、合同会社ソナエルワークス代表で、備え・防災アドバイザーとして活動している。YouTubeチャンネル「死なない防災!そなえるTV」は日本最大の防災専門チャンネルだ。
『今日から始める本気の食料備蓄』は、食料備蓄に特化した実践書である。
この本の強みは、具体的な数字とリストが豊富なこと。家族構成別の必要量、主食・主菜・副菜のバランス、ローリングストックの具体的な方法まで、すべてが数値化されている。
私が実践してみた結果、この本に従って備蓄を始めたところ、初期投資5,000円程度で3日分の備蓄が完成した。その後、1ヶ月かけて1週間分に拡大。家計への負担を分散できたのは大きかった。
2. 今日から始める家庭の防災計画
食料備蓄に続く第2弾。事前対策メソッドを徹底解説
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同じく髙荷智也氏による第2弾。『今日から始める家庭の防災計画』は、食料備蓄だけでなく、家全体の防災対策を網羅している。
この本の価値は、「死なないための対策」に焦点を当てていること。家具の固定方法、安全な部屋の選び方、避難経路の確保など、命を守るための具体策が詰まっている。
我が家では、この本を読んで寝室の家具配置を見直した。子供たちのベッドの上に倒れてくる可能性のあるものがないか、一つずつチェック。5歳の娘は「地震ごっこ」と呼んで楽しんでいた。
3. 最強防災マニュアル2025年版
レスキューナース辻直美氏監修。備蓄品30品目リスト付き
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監修の辻直美氏は、国際災害レスキューナースとして25年以上活動している。阪神・淡路大震災と東日本大震災、2度の大震災を経験した実践者だ。
『最強防災マニュアル2025年版』の特徴は、「高価なアイテムを買わなくても防災はできる」というモットー。
この本の強みは、備蓄品30品目リストと防災リュックの中身が具体的に掲載されていること。チェックリスト形式なので、買い物リストとしてそのまま使える。
私が特に参考になったのは、100均で揃えられる防災グッズの紹介だ。防災グッズは高いというイメージがあったが、実際には1,000円以下でかなりの準備ができることが分かった。
節約しながら防災準備をしたい方には、節約本おすすめの記事も参考になる。家計管理と防災備蓄を両立させる方法を解説している。
4. レスキューナースが教えるプチプラ防災
『レスキューナースが教えるプチプラ防災』は、辻直美氏の代表作。阪神・淡路大震災で実家が全壊した経験から、本当に必要なものだけを厳選している。
この本の特徴は、コスパ重視の防災術。「プチプラ」というタイトル通り、お金をかけずに命を守る方法が満載だ。
効果で考えると、防災グッズに10万円かけなくても、1万円以下で十分な準備ができる。大切なのは「持っていること」ではなく「使えること」だという著者のメッセージは印象的だった。
5. 地震・台風時に動けるガイド
阪神淡路、東日本大震災の経験者による実践ガイド
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『地震・台風時に動けるガイド』は、「備える」だけでなく「動ける」ことに焦点を当てた一冊。辻直美氏が阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、東日本大震災で得た知見がまとめられている。
この本の価値は、実際に災害が起きたときの行動指針が明確なこと。パニックにならず、冷静に判断するためのマニュアルとして機能する。
子供がいる家庭では、災害時に親がパニックになると子供も不安になる。この本を読んで、我が家では「地震が来たらどうする?」という家族会議を開くようになった。
子育て世代の防災については、育児本おすすめの記事でも触れている。子供と一緒に防災を学ぶ方法を紹介している。
家族4人の1週間備蓄リスト
実践してみた結果、以下のリストで我が家の1週間分備蓄が完成した。
水・飲料
| 品目 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|
| 水(2L) | 42本 | 1人1日3L × 4人 × 7日 |
| スポーツドリンク | 12本 | ローリングストック |
| 野菜ジュース | 12本 | ローリングストック |
主食
| 品目 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|
| パックご飯 | 28個 | 1人1日1食 × 4人 × 7日 |
| カップ麺 | 14個 | 1人1日0.5食 |
| 乾麺(パスタ・うどん) | 2kg | 長期保存可能 |
| シリアル | 2箱 | 朝食用 |
主菜・副菜
| 品目 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|
| レトルトカレー | 14個 | ローリングストック |
| 缶詰(魚・肉) | 14個 | 長期保存可能 |
| レトルト丼の素 | 7個 | バリエーション用 |
| 味噌汁(インスタント) | 28個 | 温かいものは心の支え |
その他
| 品目 | 備考 |
|---|---|
| カセットコンロ・ボンベ | 調理用 |
| ラップ・アルミホイル | 食器洗い不要に |
| ウェットティッシュ | 衛生用品 |
| 携帯トイレ | 断水時用 |
初期投資の合計は約15,000円。ローリングストックで回せるものが多いので、維持費用はほぼかからない。
ローリングストックの始め方
ステップ1:現状を把握する
まずは1週間、家族が何をどれくらい食べているか記録してみよう。測定できるものは改善できる。私の場合、パックご飯の消費量が想像以上に多いことが分かった。
ステップ2:少し多めに買う
普段の買い物で、パックご飯を2パック多く買う。缶詰を2個多く買う。それだけで備蓄は始まる。
特別な非常食を買う必要はない。普段食べ慣れているものを、少し多めにストックするだけだ。
ステップ3:消費したら補充する
古いものから使い、使った分だけ補充する。これがローリングストックの基本だ。
我が家では、月に1回の「備蓄チェック日」を設けている。賞味期限が近いものは優先的に消費し、補充リストを作成。買い物のついでに補充する。
子供と一緒に防災を学ぶ
5歳の娘は、備蓄品のチェックを「お買い物ごっこ」として楽しんでいる。2歳の息子も、缶詰を並べる手伝いをしてくれる。
防災は「怖いもの」ではなく「家族を守るもの」。子供にとっても、自分で準備に参加することで、いざという時の安心感につながる。
物を減らして備蓄スペースを確保したい方には、断捨離本おすすめの記事も参考になる。
測定できるものは改善できる
防災備蓄は、一度やれば終わりではない。定期的な見直しと更新が必要だ。
我が家では、以下の項目を年1回チェックしている。
- 賞味期限の確認:スプレッドシートで管理
- 家族構成の変化:子供の成長に合わせた調整
- 季節用品の入れ替え:夏用・冬用の備蓄品
- 避難経路の確認:家族で実際に歩いてみる
防災は「やりすぎ」ということはない。しかし、完璧を目指して何もしないよりは、まず3日分から始めることが大切だ。
今回紹介した5冊は、それぞれ異なるアプローチで防災・備蓄を解説している。まずは1冊読んで、できることから始めてみてほしい。




