起業漫画おすすめ10選!親子で学ぶビジネスマインド育成の名作
「子供にお金やビジネスのことを教えたいけど、どうすればいいかわからない」
38歳、5歳の娘と2歳の息子を持つ父親として、この悩みは常に頭にあります。金融広報中央委員会の調査によると、学校で金融教育を受けた経験がある日本人はわずか7.1%。一方で、2023年の親世代への調査では、9割以上の親が「子どもへの金融教育が必要」と回答しています。
必要性は感じているのに、具体的な方法がわからない。これが多くの親の本音でしょう。
私自身、外資系コンサルティング会社で働いていた経験から、ビジネスマインドの重要性は身に染みて理解しています。しかし、小さな子供に「経営戦略とは」「投資とは」と説明しても、興味を持ってくれるはずがありません。そこで活用しているのが、起業やビジネスをテーマにした漫画です。
今回は、親子で一緒に読める起業漫画を10冊厳選してご紹介します。
なぜ子供のうちからビジネスマインドを育てるべきなのか
日本のアントレプレナーシップ教育の遅れ
文部科学省の調査によると、日本の大学でアントレプレナーシップ教育を受講している学生は約3万人、大学生全体のわずか1%に過ぎません。起業家精神育成のランキングでも、日本はG7主要国で6位、アジア諸国の中でも6位と、先進国の中では低い順位にとどまっています。
なぜ日本で起業が少ないのか。その理由として「身近に起業家がいない」「ロールモデルを知らない」という点が挙げられています。つまり、子供たちが起業家の存在を知り、その生き方に触れる機会が圧倒的に不足しているのです。
漫画で学ぶメリット
別府大学の研究では、学習漫画で得た知識が3週間後まで記憶に残ることが確認されています。ストーリーとイラストの組み合わせが認知的処理を深め、単なる暗記とは異なる「体験的な学び」を可能にするからです。
起業家の物語を漫画で読むことで、子供たちは「こんな生き方もあるんだ」と自然に理解できます。教科書的な説明よりも、ずっと心に残る学びになるでしょう。
起業漫画おすすめ10選
1. インベスターZ(三田紀房)- 累計100万部の投資・起業入門
名門私立学校に入学した主人公が、秘密の「投資部」に入部するところから物語は始まります。株式投資の基礎から、企業分析、さらには起業家精神まで、経済に関する幅広い知識をストーリーの中で自然に学べます。
2017年のAmazonランキング大賞ではKindle本総合3位を獲得。累計100万部以上を記録した、三田紀房先生の代表作の一つです。
おすすめの年齢: 中学生以上 こんな親子に: 投資や経済の仕組みに興味がある、将来のお金の管理を学ばせたい
2. マネーの拳(三田紀房)- 起業のリアルを学ぶ
元ボクシング世界チャンピオンの主人公が、引退後にアパレル事業で起業するストーリー。「ドラゴン桜」の著者・三田紀房先生が描く、起業のリアルがここにあります。
資金調達、人材採用、マーケティング、そして競合との戦い。起業に必要な知識と心構えが、ボクシングの世界との対比で描かれます。全12巻で完結しているため、一気に読み進められるのも魅力です。
おすすめの年齢: 高校生以上 こんな親子に: 起業のプロセスを具体的に知りたい、経営の実践的な知識を学びたい
3. ドラゴン桜(三田紀房)- 累計800万部の目標達成バイブル
直接的な起業漫画ではありませんが、ビジネスマインドを育てる上で外せない一冊です。累計800万部(2021年7月時点)を突破し、2005年には第29回講談社漫画賞を受賞。ドラマ化も話題になりました。
「バカとブスこそ東大に行け!」という衝撃的なセリフで始まるこの作品は、目標達成のための戦略的思考を徹底的に教えてくれます。何をどの順番でやるべきか、どこに時間を投資すべきか。これはそのまま、ビジネスにも通じる考え方です。
おすすめの年齢: 中学生以上 こんな親子に: 目標達成の方法論を学びたい、戦略的思考を身につけたい
4. スティーブ・ジョブズ(学研まんがNEW世界の伝記)- IT起業家の先駆者
パソコンから携帯電話までIT革命をなしとげた起業家の一生をオールカラーで
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iPhone、iPad、Mac。私たちの生活を変えたApple社の創業者、スティーブ・ジョブズの生涯を描いた学習漫画です。オールカラーで読みやすく、小学生から楽しめます。
ガレージでコンピュータを作り始めた若者が、世界を変える企業を築き上げるまでの物語。一度はAppleを追放されながらも復帰し、さらに大きな成功を収めるまでの波乱万丈な人生は、子供たちに「失敗しても諦めない」というメッセージを伝えてくれます。
おすすめの年齢: 小学生以上 こんな親子に: IT企業やテクノロジーに興味がある、海外の起業家について知りたい
5. 渋沢栄一(学研まんが NEW日本の伝記)- 新一万円札の顔
2024年7月3日に発行された新一万円札の顔となった渋沢栄一。「日本資本主義の父」と呼ばれ、約500の企業設立、約600の社会公共事業に関わった人物です。
幕末から明治、大正、昭和と激動の時代を生き抜き、第一国立銀行(現みずほ銀行)をはじめ、現在も続く多くの企業の設立に携わりました。お札を見るたびに「この人は誰?」と子供に聞かれたとき、この本があれば自信を持って答えられます。
おすすめの年齢: 小学生以上 こんな親子に: 新一万円札について知りたい、日本の経済史に興味がある
6. ドラえもん社会ワールド お金のひみつ - 金融教育の第一歩
お金の歴史から経済の仕組み、税金、為替まで。おこづかい帳の付け方も収録
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子供に馴染みのあるドラえもんで、お金の基礎を学べる一冊。日本公認会計士協会東京会が監修しており、内容の信頼性も抜群です。
お金の歴史から始まり、貨幣の誕生、経済の仕組み、税金、為替と、幅広いテーマをわかりやすく解説。おこづかい帳の付け方といった実践的な内容も含まれており、すぐに生活に活かせます。
おすすめの年齢: 小学低学年以上 こんな親子に: お金の基礎知識を身につけさせたい、金融教育の入門書を探している
7. まんがで身につく 孫子の兵法 - ビジネス戦略の古典
ナポレオン、武田信玄、そしてビル・ゲイツ、松下幸之助、孫正義。時代を超えて多くのリーダーが愛読してきた「孫子の兵法」を、現代のビジネスシーンに置き換えて解説した一冊です。
発売後すぐに9.6万部を突破し、2015年の啓文堂ビジネス大賞で1位を獲得。「戦わずして勝つ」「敵を知り己を知れば百戦危うからず」といった教えは、ビジネスだけでなく人生のあらゆる場面で活きてきます。
おすすめの年齢: 中学生以上 こんな親子に: 戦略的な思考法を学びたい、古典の知恵をビジネスに活かしたい
8. 本田宗一郎(小学館版 学習まんが人物館)- 「やりたいことをやれ」
「世界一速い車をつくりたい」という夢を持った一人の男が、世界的な自動車・バイクメーカー「ホンダ」を築き上げるまでの物語。
学歴や資金がなくても、情熱と行動力があれば夢は実現できる。本田宗一郎の人生は、そのことを教えてくれます。ものづくりに興味がある子供にとっては、特に響く内容でしょう。
おすすめの年齢: 小学生以上 こんな親子に: ものづくりや車・バイクに興味がある、「好きなことを仕事に」したい
9. 松下幸之助(学習漫画 世界の伝記NEXT)- 経営の神様
「経営の神様」と呼ばれる松下幸之助。パナソニック(旧松下電器)を一代で世界的企業に育て上げた人物です。
9歳で丁稚奉公に出るという苦しい生い立ちから、どのようにして大企業を築いたのか。「お客様第一」「水道哲学」といった経営理念は、今なお多くの経営者に影響を与え続けています。池上彰氏が監修に携わっている点も、信頼できるポイントです。
おすすめの年齢: 小学生以上 こんな親子に: 日本の経営者について学びたい、経営哲学に興味がある
10. エンゼルバンク ドラゴン桜外伝(三田紀房)- キャリアを考える
「ドラゴン桜」の外伝として描かれた、転職・キャリアをテーマにした作品。主人公の井野真々子が転職代理人(エージェント)になり、様々な転職希望者の相談に乗っていきます。
「いい会社とは何か」「自分に合った仕事とは」「働く意味とは」。子供と一緒に読むことで、将来のキャリアについて考えるきっかけになるでしょう。全14巻で完結しています。
おすすめの年齢: 高校生以上 こんな親子に: 将来の仕事について考えたい、働くことの意味を学びたい
起業漫画の選び方 - 年齢別おすすめ
| 年齢 | おすすめ作品 | 学べるポイント |
|---|---|---|
| 小学低学年 | ドラえもん お金のひみつ | お金の基礎、おこづかい管理 |
| 小学中〜高学年 | 渋沢栄一、本田宗一郎、松下幸之助、スティーブ・ジョブズ | 起業家の生き方、夢を叶える力 |
| 中学生 | インベスターZ、ドラゴン桜、孫子の兵法 | 経済の仕組み、戦略的思考 |
| 高校生以上 | マネーの拳、エンゼルバンク | 起業の実践、キャリア設計 |
子供のビジネスマインドを育てる3つのコツ
コツ1:漫画をきっかけに会話する
漫画を読んで終わりではなく、内容について親子で話し合うことが大切です。
- 新一万円札を見たら「渋沢栄一ってどんな人か知ってる?」
- iPhoneを使うとき「この会社を作った人、知ってる?」
- 買い物のとき「このお店はどうやって儲けてると思う?」
日常の中で自然にビジネスの話題を出すことで、子供の興味を引き出せます。
コツ2:身近なビジネスと結びつける
漫画で学んだことを、実際のビジネスと結びつけてみましょう。
- 好きなゲームやアプリを作っている会社について調べる
- 家族で外食したとき、お店の経営について考えてみる
- 「もし自分がお店を開くなら何を売る?」と想像させる
抽象的な概念が、具体的な事例を通じて理解しやすくなります。
コツ3:失敗を恐れない姿勢を伝える
起業家の伝記漫画には、必ず「失敗」や「挫折」のエピソードが描かれています。
- スティーブ・ジョブズは一度Appleを追放された
- 本田宗一郎は何度も事業の失敗を経験した
- 渋沢栄一も政府を辞めて民間に転じた
成功者も数多くの失敗を乗り越えてきたことを伝えることで、子供が挑戦を恐れなくなります。
まとめ:漫画で広がる子供の可能性
日本の金融教育は、諸外国と比べて大きく遅れています。しかし、だからこそ家庭でできることがあります。
起業漫画を通じて、子供たちは以下のことを学べます。
- 経済の仕組み:お金がどのように動き、社会を支えているか
- 起業家精神:自分で道を切り拓く勇気と行動力
- 戦略的思考:目標を達成するための計画と実行力
- 失敗への向き合い方:挫折を乗り越え、成長する姿勢
私自身、5歳の娘に渋沢栄一の伝記漫画を読み聞かせたことがあります。すべてを理解できたわけではありませんが、「この人がお札の人なんだね」と興味を持ってくれました。それが最初の一歩なのだと思います。
今回紹介した10冊の中から、お子さんの年齢や興味に合ったものを選んでみてください。親子で一緒に読むことで、きっと新しい会話が生まれるはずです。
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