節税本おすすめ5選!サラリーマンが年6万円取り戻す確定申告テクニック

節税本おすすめ5選!サラリーマンが年6万円取り戻す確定申告テクニック

「サラリーマンは節税できない」

38歳、2児の父である私がそう思い込んでいたのは、外資系コンサルタント時代のことでした。毎月の給与明細を見ても、所得税と住民税が自動的に引かれていく。会社員には節税の余地がないと諦めていました。

ところが、国税庁の統計データによると、年末調整で戻ってくる還付金の平均は約6万6千円。さらに確定申告をすれば、追加で還付を受けられる可能性がある。知っているか知らないかで、年間数万円の差がつく世界だったのです。

今回は、サラリーマン時代に知っておきたかった節税の知識と、実際に役立った本を5冊ご紹介します。

サラリーマンでも節税できる3つの理由

理由1:ふるさと納税の利用率はまだ18.5%

ふるさと納税ガイドの調査によると、2024年のふるさと納税利用者数は1,079万人。納税義務者5,715万人に対して、利用率は約**18.5%**に留まっています。

つまり、8割以上のサラリーマンがこの制度を使っていない。実質2,000円の負担で返礼品がもらえる制度を、多くの人が見逃しているのです。

私自身、ふるさと納税を始めたのは会社員を辞めてからでした。「面倒そう」という先入観で後回しにしていたことを、今でも後悔しています。

理由2:住宅ローン控除は13年間続く

国土交通省のデータによれば、住宅ローン控除は年末ローン残高の0.7%が、最大13年間にわたって所得税・住民税から控除されます。

4,000万円のローンを組んだ場合、初年度だけで28万円。13年間の合計では数百万円の節税になる計算です。子育て世帯・若者夫婦世帯には借入限度額の優遇措置もあります。

理由3:医療費控除は10万円から申請可能

医療費が年間10万円(または総所得の5%)を超えた場合、確定申告で医療費控除を受けられます。子供の歯列矯正や、通院のための交通費も含められる場合があります。

5歳の娘の治療費と、妻の通院費を合算したら、あっさり10万円を超えていました。知らなければ申請すらしなかった控除です。

節税本おすすめ5選

1. 税金の基本を楽しく学ぶ:『日本一たのしい税金の授業』

稲垣啓さんの『日本一たのしい税金の授業』は、税金の基本をイラストで楽しく学べる入門書です。「そもそも税金って何?」というところから始まるので、税金アレルギーの人でも読み進められます。

印象的だったのは、所得税の仕組みを「水道の蛇口」に例えた説明。収入という水が流れてきて、各種控除という穴から水が抜けていく。残った水に税率をかけると税額が決まる。このイメージが頭に入ってから、節税の意味がようやく理解できました。

「難しそう」と敬遠していた税金の話が、一気に身近になった一冊です。

2. 図解で実践する:『超実践!サラリーマン節税術』

超実践!サラリーマン節税術

著者: 税理士YouTuber

梅本正樹によるサラリーマン向け節税実践書

¥1,015(記事作成時の価格です)

amazon.co.jp

梅本正樹さんの『超実践!サラリーマン節税術』は、どの制度を使えばいくら節税できるのか、具体的な数字と手続き方法が図入りで解説されています。

特に参考になったのは、「年収別・控除額シミュレーション」。自分の年収に当てはめて、ふるさと納税の上限額や住宅ローン控除の効果を計算できます。「測定できるものは改善できる」という私の信条にぴったりの一冊でした。

実践のポイントは「まず1つだけ始める」こと。私はふるさと納税から始めて、翌年から医療費控除、その次に住宅ローン控除と、段階的に広げていきました。

3. 元国税調査官の裏技:『サラリーマンが税金を取り戻す完全マニュアル』

大村大次郎さんの『サラリーマンが税金を取り戻す完全マニュアル』は、元国税調査官という立場から「税務署が教えない節税法」を解説した本です。

衝撃的だったのは「サラリーマンの9割は税金を取り戻せる」という主張。年末調整だけでは取りこぼしている控除がある人が大半だというのです。

『『サラリーマンが税金を取り戻す完全マニュアル』』で特に役立ったのは、確定申告書の書き方。複雑に見える申告書も、順番に記入していけば15分で完成する方法が解説されています。

4. 制度活用のコツ:『税務署員がこっそり教えるお金の裏ワザ』

同じく大村大次郎さんの『税務署員がこっそり教えるお金の裏ワザ』は、ふるさと納税、住宅ローン控除、生命保険料控除など、誰でも使える制度の「使い方のコツ」を解説した本です。

「制度は知っているけど、最大限活用できているか不安」という人に最適。たとえば生命保険料控除は、旧制度と新制度で控除額の計算方法が異なります。両方の制度を併用する裏ワザは、『『税務署員がこっそり教えるお金の裏ワザ』』で初めて知りました。

5. 網羅的に学ぶ:『サラリーマンのための節税大全』

角野崇雄さんらの『サラリーマンのための節税大全』は、住宅ローン控除から特別支出控除、遺産相続、副業、確定申告まで、サラリーマンに関係する税金を網羅的に解説した本です。

ページ数は120ページと手頃ですが、図解が豊富で辞書的に使えます。「こんな控除もあったのか」という発見が多く、手元に置いておきたい一冊です。

特に住宅関連の特例(耐震、省エネ、バリアフリーリフォーム)の解説は、マイホーム購入を検討している人に役立つでしょう。

サラリーマン節税の3つの法則

5冊の本を読んで、私が実践している方法をまとめます。

法則1:ふるさと納税は12月に駆け込まない

ふるさと納税の利用者の50.6%が12月に寄附しているというデータがあります。しかし、人気の返礼品は年末に品切れになることも。私は毎年6月頃から計画的に寄附を始めています。

我が家の実践方法:

  • 年初にふるさと納税の上限額をシミュレーション
  • 6月から毎月少しずつ寄附
  • お米や肉など、日用品として使える返礼品を選択
  • ワンストップ特例で確定申告不要に

平均寄附額は約10万円。返礼品の還元率を30%とすると、約3万円分の品物が実質2,000円で手に入る計算です。

法則2:年末調整の書類は丁寧に確認する

年末調整の還付金平均6万6千円という数字は、各種控除を正しく申請した場合の話です。書類の記入漏れや申請忘れがあれば、還付金は減ってしまいます。

チェックすべきポイント:

  • 生命保険料控除証明書の提出漏れ
  • 扶養控除の対象者の確認
  • 配偶者控除・配偶者特別控除の適用
  • 住宅ローン控除(2年目以降)の申請

私は毎年10月に保険会社から届く控除証明書を、すべて専用のファイルにまとめています。年末調整の時期に慌てないための習慣です。

法則3:確定申告は「追加の還付」を狙う

年末調整で完結する人も多いですが、確定申告をすることで追加の還付を受けられるケースがあります。

追加還付が期待できるケース:

  • 医療費が10万円を超えた年
  • 住宅ローン控除の1年目(確定申告必須)
  • 災害や盗難の被害を受けた場合
  • 特定の寄附金を行った場合

2歳の息子が入院した年は、医療費控除だけで1万5千円ほど還付がありました。「面倒」という理由で申請しなければ、丸々損していたことになります。

まとめ:知っているか知らないかで年間数万円の差がつく

サラリーマンの節税は、「知っているか知らないか」で結果が大きく変わります。ふるさと納税、住宅ローン控除、医療費控除。どれも制度として用意されているのに、利用していない人が大半なのです。

今回紹介した5冊の中で、まず1冊選ぶなら『日本一たのしい税金の授業』をおすすめします。税金の仕組みを理解してから節税テクニックを学んだ方が、応用が効くからです。すぐに実践したい人は『超実践!サラリーマン節税術』、裏ワザを知りたい人は『サラリーマンが税金を取り戻す完全マニュアル』から始めてもいいでしょう。

5歳の娘と2歳の息子の教育費を考えると、年間数万円の節税も馬鹿にできません。「測定できるものは改善できる」。まずは今年の年末調整から、控除の取りこぼしがないかチェックしてみてください。

家計管理全般を見直したい方は、家計管理本おすすめ5選もあわせてチェックしてみてください。4人家族で年200万円貯める実践法を紹介しています。

この記事のライター

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佐々木 健太

元外資系コンサルタントから転身したライター。経済学の知識を活かしながら、健康・お金・人間関係の最適化を追求。エビデンスベースの実践的な知識発信を心がける。

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    京都大学大学院で認知科学を研究する博士課程学生。理系でありながら文学への造詣も深く、科学と文学の交差点で新たな知の可能性を探求。
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