経済漫画おすすめ10選!難解な理論が一発でわかる傑作まとめ【2026年版】
「経済学って難しそう」「需要と供給とか言われてもピンとこない」
そんなふうに感じていませんか。実は、経済学の本質は漫画を通じてこそ理解できることがあります。
年間200冊以上の本を読み、出版社での編集経験もある私ですが、経済学の面白さに目覚めたのは漫画がきっかけでした。なぜなら、漫画は「人間の欲望」を生々しく描けるからです。経済学とは突き詰めれば「人間の欲望をどう理解し、どう制御するか」の学問。その本質を描くには、漫画という形式が最適なのです。
今回は、経済学の各分野が学べる漫画を10作品、2つのカテゴリに分けてご紹介します。
漫画で経済学を学ぶ3つのメリット
1. 人間の「欲望」をリアルに描ける
経済学の教科書は「合理的な経済人」を前提にしています。しかし現実の人間は、欲に負けて非合理的な判断をする。漫画はその「非合理な人間」を生き生きと描けます。『カイジ』で追い詰められた人間の判断を見れば、行動経済学の理論が腑に落ちるはずです。
2. 複雑なシステムを可視化できる
株式市場の仕組み、金融システムの連鎖、バブルの形成と崩壊。これらは言葉で説明されてもイメージしにくい。しかし漫画なら、図解とストーリーを組み合わせて、複雑なシステムを直感的に理解できます。
3. 失敗から学べる
経済的な失敗は、実際に体験すると取り返しがつきません。しかし漫画なら、登場人物の失敗を安全に追体験できます。『ナニワ金融道』で借金の恐ろしさを知り、『闘金ウシジマくん』で消費者金融の実態を学ぶ。この「擬似体験」が、現実世界での判断力を養います。
市場経済・株式投資を学べる漫画5選
資本主義の根幹である「市場」の仕組みを描いた作品たち。投資を始める前に読んでおきたい傑作です。
1.『インベスターZ』
『ドラゴン桜』で知られる三田紀房さんの投資漫画です。超進学校の秘密の「投資部」に入った主人公が、学園の資産3000億円を運用しながら、投資の本質を学んでいく物語。
『インベスターZ』で学べるのは、単なる投資テクニックではありません。「お金とは何か」「価値とは何か」「企業とは何か」という根本的な問いに向き合うことになります。特に印象的なのは「株式投資とは、その企業の未来を買うことだ」という視点。短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、企業の本質的な価値を見抜く目が養われます。
4歳の息子にはまだ早いですが、将来一緒に読みたい作品の筆頭です。
2.『賭博黙示録カイジ』
福本伸行さんの『カイジ』は、借金を抱えた青年が命がけのギャンブルに挑む物語。一見すると経済漫画には見えませんが、実は行動経済学の教科書として読める作品です。
『カイジ』で描かれるのは、追い詰められた人間の判断力の崩壊です。サンクコスト効果(すでに投じたものに執着する心理)、損失回避(利益より損失を大きく感じる心理)、ギャンブラーの誤謬(確率を正しく認識できない心理)。これらの認知バイアスが、ギャンブルの場面でリアルに描かれます。
投資においても、これらの心理バイアスが大きな損失を生みます。『カイジ』を読めば、「自分も同じ状況なら同じ判断をしてしまうかもしれない」という自覚が生まれ、投資における冷静さを保つ力が身につきます。
3.『正直不動産』
大谷アキラさん作画の『正直不動産』は、嘘がつけなくなった不動産営業マンが主人公の物語。山下智久さん主演でドラマ化もされた人気作です。
『正直不動産』で学べるのは、不動産市場の「情報の非対称性」です。売り手と買い手の間には圧倒的な情報格差があり、それを利用した営業トークが横行している。サブリース契約の落とし穴、投資用マンションの営業の裏側、リフォーム詐欺の手口…。知らなければ騙されていたかもしれない情報が満載です。
経済学でいう「情報の非対称性」がいかに現実の市場で問題を引き起こすか、この漫画を読めば実感として理解できます。
4.『ナニワ金融道』
青木雄二さんの『ナニワ金融道』は、消費者金融で働く主人公が、借金で苦しむ人々の姿をリアルに描いた作品。古い漫画ですが、今読んでも学びの多い名作です。
『ナニワ金融道』で学べるのは、「金利」の恐ろしさです。複利で膨らむ借金、保証人制度の落とし穴、取り立ての実態…。読んでいて胸が苦しくなるシーンも多いですが、お金を「守る」知識を得るには最高の教材です。
経済学では「時間価値」という概念がありますが、この漫画を読めば、お金には時間軸があるということを骨身に染みて理解できます。
5.『闇金ウシジマくん』
真鍋昌平さんの『闇金ウシジマくん』は、「10日で5割」という法外な利息で金を貸す闇金業者と、その顧客たちを描いた作品。非常にハードな内容ですが、現代社会の「格差」を理解するには必読の作品です。
『闘金ウシジマくん』で描かれるのは、経済的に追い詰められた人々の姿です。ギャンブル依存、消費依存、承認欲求…様々な「依存」が借金を生み、借金がさらなる転落を招く。この負のスパイラルは、行動経済学でいう「現在バイアス」(将来より現在を過大評価する傾向)の極端な形です。
経済的な自己管理の重要性を、これほど強烈に教えてくれる作品は他にありません。
経済理論・社会経済を学べる漫画5選
経済学の理論や、お金と社会の関係を描いた作品たち。経済の「仕組み」を理解するのに最適です。
6.『きみのお金は誰のため』
田内学さんの『きみのお金は誰のため』は、ビジネス書グランプリ2024で総合第1位を獲得し、25万部を突破したベストセラーです。小説形式でお金の本質を問いかける内容。
『きみのお金は誰のため』で学べるのは、「お金自体には価値がない」という逆説的な真実です。お金で買えるのは「誰かの労働」であり、お金の価値は「他者との信頼関係」の上に成り立っている。この視点は、経済学の根本を揺さぶります。
私自身、この本を読んでから「稼ぐこと」と「価値を生み出すこと」を分けて考えるようになりました。
7.『マンガでわかる 10歳からの「経済」のしくみ』
「子どもと経済」研究会著、経済の基礎を学べる入門書
¥1,518(記事作成時の価格です)
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「子どもと経済」研究会による入門書です。需要と供給、インフレとデフレ、為替、GDP…経済ニュースでよく聞く言葉が、マンガでわかりやすく解説されています。
10歳からとありますが、大人が読んでも「なるほど」と思える内容です。特に「円高と円安、どっちがいいの?」という素朴な疑問に対する説明は、輸出入の仕組みを理解するのに最適でした。
4歳の息子と一緒に読むには早いですが、小学生になったら読ませたい一冊です。
8.『アメリカの子どもが読んでいる お金のしくみ』
米Amazonで★5評価が1000件を超える全米ベストセラーの日本語版です。60分で読める手軽さながら、お金に関する基礎知識を体系的に学べます。
アメリカの子供たちが当たり前に学んでいる金融リテラシーを、日本の大人も知らないことが多い。この本を読むと、日米の金融教育の差を実感します。
グローバルな視点でお金を捉える第一歩として、大人にもおすすめの一冊です。
9.『マンガでやさしくわかる行動経済学』
平野敦士カール著、行動経済学の基礎をストーリーで学べる
¥1,650(記事作成時の価格です)
amazon.co.jp
平野敦士カールさんの『マンガでやさしくわかる行動経済学』は、行動経済学の基礎をストーリー仕立てで解説した一冊です。
アンカリング効果、フレーミング効果、プロスペクト理論…。これらの専門用語が、具体的なビジネスシーンを通じて理解できます。マーケティングや営業の仕事をしている人には、すぐに実践で使える知識が満載です。
『カイジ』で人間の非合理性を実感した後に読むと、その背景にある理論が体系的に理解できておすすめです。
10.『コミック版 世界一やさしい経済学』
経済学の全体像を掴みたい人におすすめの入門書です。ミクロ経済学とマクロ経済学の違い、市場メカニズムの基本、政府の役割など、経済学を学ぶ上で最初に押さえておきたい概念が網羅されています。
大学で経済学を専攻しなかった人が、「経済学って結局何を学ぶ学問なの?」という疑問を解消するのに最適です。
経済漫画から学べる3つの経済学的視点
視点1:市場は「情報」で動く
『正直不動産』が教えてくれるように、市場には「情報の非対称性」が存在します。売り手と買い手で持っている情報が違うとき、市場は必ずしも効率的に機能しません。この視点を持つと、「なぜ詐欺が成立するのか」「なぜ規制が必要なのか」が理解できます。
視点2:人間は「合理的」ではない
『カイジ』が描くように、人間は追い詰められると非合理的な判断をします。行動経済学はこの「非合理性」を研究する学問ですが、漫画を通じて実感として理解することで、自分自身の判断の偏りに気づけるようになります。
視点3:お金は「信頼」の上に成り立つ
『きみのお金は誰のため』が問いかけるように、お金自体には価値がありません。お金の価値は、「これを渡せば何かと交換してもらえる」という社会的な信頼の上に成り立っています。この視点は、暗号資産やデジタル通貨を理解する上でも重要です。
まとめ:漫画は経済学への最高の入口
経済学は、私たちの生活に直結する学問です。日々の買い物、投資、仕事…すべてに経済学の知見は活かせます。しかし、教科書的な学習だけでは、その知識が血肉になりにくい。
漫画を通じて「人間の欲望」をリアルに体験することで、経済学の理論が生きた知識になります。
今回紹介した10作品の中で、最初の1作品を選ぶなら『インベスターZ』をおすすめします。投資の基本から企業分析まで、経済学の幅広い知識が学べる傑作です。人間心理に興味がある方は『カイジ』、お金の本質を考えたい方は『きみのお金は誰のため』から始めてみてください。
年間200冊以上の本を読む私ですが、経済学の入門には漫画が最適だと確信しています。4歳の息子がもう少し大きくなったら、一緒に『インベスターZ』を読みながらお金の話をしたいと思っています。
経済・お金の本についてもっと知りたい方は、お金の勉強本おすすめもあわせてチェックしてみてください。
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