レビュー

「本を作る」仕事の喜びと苦しみを描いた、出版業界の内幕もの。

主人公の黒沢心は、漫画雑誌の新人編集者。柔道で培った根性と体力を武器に、漫画家と二人三脚で作品を世に送り出していく。

「重版出来」とは、本が売れて追加で印刷されること。出版社にとって最高の勲章だ。その瞬間を目指して、編集者、漫画家、営業、書店員がそれぞれの持ち場で奮闘する。

出版業界が苦しいと言われる時代だからこそ、本を愛する人たちの姿が眩しい。売れない本を出し続ける意味は何か。電子書籍の時代に紙の本は生き残れるか。業界の課題にも真摯に向き合っている。

テレビドラマ化もされた人気作。本好き、漫画好きはもちろん、「仕事とは何か」を考えたい人にも響く。働くことの原点を思い出させてくれる。

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