賃貸経営本おすすめ2025!空室率を下げる満室大家の必読書5選
「空室が3ヶ月以上埋まらない」「家賃を下げるしかないのか」——賃貸経営をしていると、誰もが一度は直面する悩みではないだろうか。
総務省の住宅・土地統計調査によると、全国の空き家数は約900万戸に達し、賃貸用住宅の空室率は上昇傾向にある。特に地方では20%を超える空室率の地域も珍しくない。しかし同じエリアでも、常に満室を維持している大家と、空室に悩み続ける大家がいる。その差は何か。
私自身、2020年にマイホームを購入した際に住宅ローンや不動産投資について調べる中で、多くの大家さんの本を読んだ。そこで気づいたのは、成功している大家には共通する「知識」と「行動パターン」があるということだ。
今回は、賃貸経営を学ぶのに最適なおすすめ本を目的別に5冊厳選して紹介する。
賃貸経営本を選ぶ3つのポイント
賃貸経営に関する本は多数出版されているが、自分に合った一冊を選ぶために以下のポイントを押さえておこう。
1. 著者の実績で選ぶ
賃貸経営は実践が全てだ。実際に物件を所有・運営している大家、または多数の空室を埋めてきたコンサルタントが書いた本を選ぶことで、机上の空論ではない生きた知識が得られる。管理会社や不動産会社の営業担当が書いた本は、ポジショントークが含まれる可能性がある点に注意。
2. 自分の状況に合わせて選ぶ
「これから始める」「すでに運営中で空室に悩んでいる」「相続で引き継いだ」など、状況によって必要な情報は大きく異なる。自分の段階に合った本を選ぼう。
3. 具体的なノウハウが載っているか確認する
精神論や成功体験だけでなく、「具体的に何をすればいいか」が書かれている本を選ぶ。チェックリストや実践手順が含まれている本は特に役立つ。
賃貸経営の入門編:まず読むべき2冊
賃貸経営を始めたばかり、またはこれから始める人向けの本から紹介する。
『個人事業ではじめる アパート・マンション経営がぜんぶわかる本』——経営の全体像を掴む
東京シティ税理士事務所著、アパート・マンション経営の基本から確定申告まで網羅した総合ガイド。「経営」「税務」「節税」「相続」と、大家として知っておくべき知識が一冊にまとまっている。
特に税務面の解説が充実しており、減価償却の考え方や経費計上のポイントなど、実務で役立つ情報が満載だ。2023年の改訂新版では最新の税制にも対応している。賃貸経営を始めるなら、まず手元に置いておきたい一冊。
『サラリーマンでも「大家さん」になれる46の秘訣』——副業大家の教科書
毎月の賃貸収入200万円超を達成した元商社マンのノウハウ
¥1,540(記事作成時の価格です)
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藤山勇司著、サラリーマン大家ブームの火付け役となった一冊。著者は元商社マンで、サラリーマン時代に不動産投資を始め、毎月200万円超の賃貸収入を達成した実績を持つ。
「サラリーマンでも」というタイトル通り、本業を持ちながら大家業を始めたい人に向けた内容。物件選びから融資、管理まで、46の秘訣として具体的にまとめられている。2003年の発売から20年以上読み継がれているのには理由がある。
空室対策の実践編:満室経営を実現する2冊
すでに物件を所有していて、空室に悩んでいる大家向けの本を紹介する。
『空室対策のすごい技』——66のスゴ技を完全収録
浦田健監修、日本不動産コミュニティー編著。「金持ち大家さん」シリーズでも知られる浦田健氏が監修した、空室対策に特化した実践書。
『空室対策のすごい技』の特徴は、満室経営を実現している現役大家たちが実際に効果を上げた手法を66個も収録している点だ。リフォーム、募集戦略、内見時の成約率アップ、入居者サービスなど、様々な角度からのアプローチが紹介されている。各技には難易度が星の数で表示されており、自分の状況に合わせて取り組みやすい。
『空室対策 打ち手大全』——7865戸を埋めたプロの知恵
尾嶋健信著、空室対策に特化したコンサルタントとして7865戸の空室を埋めてきた著者による、77の打ち手を収録した一冊。現在も約3700戸を管理し、満室率99.2%を維持している実績は圧倒的だ。
『空室対策 打ち手大全』では、「なぜその物件は空室になるのか」という本質的な問いから始まり、具体的な対策を体系的に解説している。20年の経験から導き出された打ち手は、すぐに実践できるものばかり。空室に悩む大家にとって、手元に置いておきたい実践書だ。
経営改善編:成功大家から学ぶ1冊
より高いレベルの賃貸経営を目指す人向けの一冊を紹介する。
『管理会社が教える!本当にすごい7人の大家さん』——成功の法則を学ぶ
カリスマ大家、サラリーマン大家、地主大家など7人の成功体験
¥1,650(記事作成時の価格です)
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片平智也著、株式会社アートアベニュー編。管理会社の視点から見た「本当にすごい大家さん」7人の実体験とノウハウをまとめた一冊。
『管理会社が教える!本当にすごい7人の大家さん』の特徴は、「元祖カリスマ」「サラリーマン」「地主」「税理士」など、異なるバックグラウンドを持つ7人の大家が登場する点だ。それぞれの成功パターンを知ることで、自分に合ったスタイルを見つけるヒントになる。また、管理会社との付き合い方についても詳しく解説されており、パートナーシップの築き方を学べる。
賃貸経営で成功するための3つの心得
本を読んで知識を得たら、実際の行動に移す前に以下の心得を確認しよう。
1. 空室の原因を正しく分析する
空室が埋まらない原因は「家賃が高い」だけではない。募集方法、物件の見せ方、設備、ターゲット設定など、様々な要因が絡み合っている。感覚ではなくデータに基づいて原因を分析することが、効果的な対策の第一歩だ。
2. 管理会社を味方につける
賃貸経営において、管理会社は最も重要なパートナーだ。「お任せ」ではなく、積極的にコミュニケーションを取り、良い関係を築くことで、優先的に客付けしてもらえるようになる。本気で動いてくれる管理会社を見極める目も必要だ。
3. 長期的な視点で投資判断する
目先の空室を埋めるために家賃を大幅に下げたり、無駄なリフォームをしたりすると、長期的には損をする可能性がある。修繕やリフォームは費用対効果を考え、家賃収入と支出のバランスを常に意識しよう。
まとめ——知識が空室率を下げる
賃貸経営の成否は、知識と行動力で大きく変わる。空室率が上昇している時代だからこそ、正しい知識を持った大家が選ばれる。
今回紹介した5冊は、それぞれ異なる視点から賃貸経営を学べる良書だ。まずは自分の状況に合った1冊から読み始め、実践につなげてほしい。




