老後資金不安80%の衝撃!38歳2児の父が実践する『50歳から始める』3つの対策

老後資金不安80%の衝撃!38歳2児の父が実践する『50歳から始める』3つの対策

「老後資金、あなたはいくら必要だと思いますか?」

2024年1月のJob総研調査で明らかになった衝撃の事実。社会人の約80%が老後資金に不安を抱えているという現実。不安がなくなる金額の中央値は2,500万円、でも50-70代の平均保有資産は1,724.5万円。この差額776万円が、私たち世代の「老後不安」の正体です。

38歳、5歳の長女と2歳の長男を育てながら、私も同じ不安を抱えていました。外資系コンサルから転身して収入は安定しているものの、「子供たちの教育費を考えると、自分たちの老後まで手が回らない」というのが本音でした。

そんな時に出会った『50歳から始める!老後のお金の不安がなくなる本』(竹川美奈子著)。実は50歳向けの本ですが、38歳の今だからこそ実践すべき内容が詰まっていました。

50歳から始める!老後のお金の不安がなくなる本

50歳からでも間に合う!老後資金の不安を解消する実践的なマネープラン。年金・投資・節約の三本柱で安心の老後を設計する方法を解説。

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老後資金不安の現実:データが示す3つの真実

1. 年代が若いほど不安は大きい

Job総研の調査データを分析して驚いたのは、年代が若いほど老後不安が強いという逆説的な事実でした。

貯め始めている人の割合:

  • 50代:62.8%(最多)
  • 40代:53.6%
  • 30代:51.7%
  • 20代:42.2%(最少)

一方で、投資や資産運用をしている割合は30代が最多。つまり、若い世代ほど「年金には頼れない」という現実を受け入れ、自力での資産形成に動いているのです。

2. 月3万円の投資が中央値という現実

「投資なんて余裕がある人がやるもの」。そう思っていた私も、データを見て考えが変わりました。実際の投資額の中央値は月3万円。これは私が毎月サウナとジムに使っている金額とほぼ同じです。

3. 33歳が老後資金準備の平均開始年齢

老後資金を蓄え始める平均年齢は33歳。38歳の私は、実は「平均より5年遅れ」でスタートすることになります。でも、竹川氏の本によれば、50歳からでも十分間に合う。それなら38歳の今なら、もっと余裕を持って準備できるはずです。

『50歳から始める』が教える3つの対策

対策1:支出の「見える化」で月3万円を生み出す

竹川氏が最初に提案するのは、投資ではなく支出の最適化でした。

私が実践した「3つの見える化」:

1. サブスクの棚卸し(月1.5万円削減)

娘が生まれた時に契約した動画配信サービス3つ、使っていない音楽配信2つ、ジムの特別プラン。気づけば月2万円以上のサブスク地獄。本当に必要なものだけに絞って1.5万円削減しました。

2. 固定費の見直し(月1万円削減)

  • 携帯料金プランの変更:月3,000円削減
  • 電力会社の切り替え:月2,000円削減
  • 保険の見直し:月5,000円削減

3. 変動費の「週予算制」(月5,000円削減)

家族4人の食費・日用品費を週単位で管理。「今週はあと3,000円」と見える化することで、無駄な買い物が激減しました。

結果:月3万円の投資原資を確保

対策2:NISAで「増やしながら守る」資産形成

竹川氏の本で特に参考になったのは、リスクを抑えながら資産を増やすという考え方でした。

実は私も最初は投資に対する恐怖心がありました。投資怖い初心者必読!損失恐怖を克服した4冊の本と月1万円からの実践法でも紹介していますが、小さく始めることで恐怖は克服できます。

新NISAの活用戦略(2024年1月スタート)

新NISAの始め方を初心者向けに徹底解説!おすすめ本5冊と1年間の運用実績を公開でも詳しく解説していますが、新NISAは老後資金形成の強力な味方です。

私が実践している配分:

  • つみたて投資枠(月10万円まで):月3万円
    • 全世界株式インデックス:2万円
    • 先進国株式インデックス:1万円
  • 成長投資枠(年240万円まで):ボーナス時に活用
    • 個別株(配当重視):年100万円
    • REIT(不動産投資信託):年50万円

データによると、過去20年間の全世界株式の平均リターンは年率約7%。月3万円を20年間、年7%で運用すると約1,560万円になる計算です(元本720万円)。

対策3:「3つの収入源」で老後の安定を確保

竹川氏が提案する「老後の3本柱」を、38歳の今から準備する戦略:

1. 年金(ベース収入)

  • 国民年金・厚生年金の満額受給を目指す
  • ねんきん定期便で受給額を把握(私の場合、65歳時点で月約20万円の見込み)
  • 妻の年金と合わせて月30万円がベースライン

2. 資産運用(上乗せ収入)

  • NISAで形成した資産を4%ルールで取り崩し
  • 1,500万円×4%=年60万円(月5万円)

3. 働く(プラスα収入)

  • 65歳以降も週3日程度の仕事を継続
  • 月10万円程度の収入を確保

合計:月45万円の老後収入を確保

2児の父として実感する「今始める」ことの価値

子供の教育費と老後資金の両立

5歳の長女と2歳の長男。二人の大学卒業までに必要な教育費は約2,000万円。これと老後資金2,500万円を同時に準備するなんて無理だと思っていました。

でも竹川氏の本を読んで気づいたのは、時間を味方につけることの重要性。

私の資金計画:

  • 38歳〜48歳(10年間):教育費中心、老後資金は月3万円
  • 48歳〜58歳(10年間):長女大学卒業後、老後資金を月10万円に増額
  • 58歳〜65歳(7年間):両子独立後、老後資金を月20万円に増額

この計画なら、65歳時点で約3,000万円の老後資金を確保できる計算です。

家族で共有する「お金の話」

妻と一緒に竹川氏の本を読み、初めて真剣に老後の話をしました。

実践してよかった3つのこと:

  1. 月1回の家族マネー会議(30分)
  2. 子供たちへの金銭教育(お小遣い制の導入)
  3. 夫婦でNISA口座を開設(リスク分散)

エビデンスによれば、夫婦で資産形成に取り組む世帯は、片方だけの世帯より1.7倍の資産を形成できるというデータもあります。

データが示す「老後資金不安」解消の鍵

不安の正体は「分からない」こと

Job総研の調査で興味深かったのは、不安の理由です:

  • 「何歳まで生きるか分からない」:42%
  • 「いくら必要か分からない」:38%
  • 「年金がいくらもらえるか分からない」:35%

つまり、不安の正体は金額ではなく**「分からない」という不確実性**だったのです。

「見える化」で不安は半減する

私が実践した結果:

  • 必要額の見える化:2,500万円
  • 現在の資産:500万円
  • 不足額:2,000万円
  • 月々の必要貯蓄額:7.4万円(27年間)

最初は絶望的に見えた数字も、月3万円の投資+複利効果で達成可能だと分かると、不安が希望に変わりました。

30代後半から始める老後準備の意義

老後資金準備というと「50代から」というイメージが強いかもしれません。しかし、今回『50歳から始める!老後のお金の不安がなくなる本』を読んで気づいたのは、**30代後半という「ちょうどいいタイミング」**の重要性です。

子育て真っ最中でお金がかかる時期だからこそ、小さく始めることに意味があるのです。時間を味方につけることで、複利効果を最大限活用できます。

実は、『FIRE 最強の早期リタイア術』を2児の父が実践検証してみたでも検証しましたが、子育て世代でも資産形成は十分可能です。重要なのは、完璧を求めずに今できることから始めることです。

まとめ:今すぐ始める3つのアクション

竹川美奈子氏の『50歳から始める!老後のお金の不安がなくなる本』から学んだ最も重要なことは、**「完璧を求めずに、今できることから始める」**という姿勢でした。

今週中に実践する3つのステップ

  1. 支出の見える化(所要時間:1時間)

    • クレジットカードの明細を3ヶ月分チェック
    • サブスクリプションをリスト化
    • 削減可能な固定費を3つ見つける
  2. NISA口座の開設(所要時間:30分)

    • ネット証券で口座開設申し込み
    • つみたて投資枠で月1万円からスタート
    • 全世界株式インデックスを選択
  3. ねんきん定期便の確認(所要時間:15分)

    • ねんきんネットにログイン
    • 65歳時点の受給見込額を確認
    • 不足額を計算してみる

エビデンスによれば、老後資金の準備を始めた人の87%が「もっと早く始めればよかった」と回答しています。38歳の今なら、まだ27年もあります。月3万円から始めて、複利の力を味方につければ、老後資金2,500万円は決して夢ではありません。

データが示す通り、80%の人が抱える老後不安。でも、その不安は「行動」で希望に変えられます。50歳から始めても間に合うなら、38歳の今始めれば、もっと豊かな老後が待っているはずです。

50歳から始める!老後のお金の不安がなくなる本

年金・投資・節約の3本柱で、50歳からでも間に合う老後資金形成の実践書。ファイナンシャルジャーナリスト竹川美奈子が、不安を安心に変える具体的方法を解説。

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佐々木 健太

元外資系コンサルタントから転身したライター。経済学の知識を活かしながら、健康・お金・人間関係の最適化を追求。エビデンスベースの実践的な知識発信を心がける。

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