子持ちFIRE本おすすめ5選!2児の父が教育費1500万円を確保しながら経済的自立を目指す方法

子持ちFIRE本おすすめ5選!2児の父が教育費1500万円を確保しながら経済的自立を目指す方法

子持ちFIREが「無理」と言われる本当の理由

「子供がいてもFIREできますか?」

この質問を投資セミナーで聞くたびに、講師は困った顔をします。なぜなら、文部科学省の最新データ(2024年12月公表)によると、子供1人の教育費は最低でも1,043万円、すべて私立なら2,547万円もかかるからです。

38歳、2児の父である私も正直悩みました。5歳の長女と2歳の長男の教育費を考えると、単純計算で3,000万円以上。さらに老後資金2,000万円問題も重なり、FIREなんて夢のまた夢に思えました。

しかし、実際に子育てしながらFIREを達成した人たちがいます。Google検索のサジェストでも「子持ち fire」には10個ものキーワードが表示され、多くの人が情報を求めていることがわかります。

今回は、実際に私が読んで検証した子持ちFIRE本5選を、実践可能性の観点から詳しく紹介します。効果で考えると、これらの本には共通する「ある戦略」がありました。

子持ちFIREの現実的な必要資金

まず、冷静に数字を見てみましょう。私が計算した子持ち世帯のFIRE必要資金は以下の通りです。

40代・子供2人世帯の場合

項目金額内訳
生活費(25年分)9,000万円月30万円×12ヶ月×25年
教育費(2人分)3,000万円1人1,500万円×2人
予備費・余裕資金3,000万円医療費・介護費等
合計1億5,000万円-

この金額を見て絶望的になりましたが、ソニー生命の調査(2024年)では、83.5%の親が教育資金に不安を感じており、私だけではないことがわかりました。

おすすめ1位:3児の父が実証した「しあわせFIRE」

貯金ゼロの元浪費家・3児の父が子育てしながら成功できた しあわせFIRE

3児の父が実践したストレスフリーな節約術と初心者向け投資法。家族との時間を大切にしながら経済的自立を達成する方法を解説。

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みもじ氏の『しあわせFIRE』は、私にとって最も共感できる一冊でした。3児の父という立場から書かれた本書は、理論だけでなく実体験に基づいた内容が満載です。

本書の核心的な3つの戦略

1. 家族を巻き込む節約術 著者は「節約は家族全員のゲーム」と位置づけ、子供たちも楽しみながら参加できる仕組みを作りました。実践してみた結果、我が家でも月3万円の固定費削減に成功しました。

2. 投資は「守り」重視 子持ち世帯は攻めの投資ではなく、インデックス投資を中心とした守りの戦略が重要。特に教育費が必要な時期が明確なので、その時期に合わせた資産配分が必要です。

3. サイドFIREという選択肢 完全なFIREではなく、基本生活費を投資収入でカバーし、教育費は労働収入で賄う「サイドFIRE」を提案。これなら必要資産は6,000万円程度で現実的です。

実践してみた結果、私も月10万円の積立投資を開始し、10年後のサイドFIREを目標に設定しました。

おすすめ2位:手取り25万円から始める現実的戦略

ぶっちゃけFIRE 手取り25万円で子育てしながら1億円ためる方法教えます

手取り25万円から2児を育てながら40代でFIRE達成。現実的な節約術と投資戦略を包み隠さず公開。

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寺澤伸洋氏の本は、タイトル通り「ぶっちゃけ」た内容が魅力です。手取り25万円という、多くの人にとって身近な収入レベルから始める方法論は非常に参考になりました。

実践可能な4つのステップ

ステップ1:固定費の徹底削減(月5万円捻出)

  • 住居費:実家近くに引っ越し(月3万円削減)
  • 保険:掛け捨て生命保険のみに(月1.5万円削減)
  • 通信費:格安SIMに変更(月5,000円削減)

ステップ2:収入の複線化(月10万円増)

  • 副業:ブログ・YouTube(月3万円)
  • 妻のパート収入(月7万円)

ステップ3:投資の自動化 つみたてNISAとiDeCoをフル活用し、月15万円を自動積立。「見なかったお金」として扱うことで、ストレスなく継続できます。

ステップ4:教育費の分離管理 教育費は別口座で管理し、投資資産とは完全分離。これにより、FIREと教育費の両立が可能になります。

おすすめ3位:ゼロから始めるステップアップ式入門書

貯金ゼロからのFIRE入門 ステップアップ式で達成できるお金の増やし方

貯金ゼロから始める人のための段階的FIRE戦略。無理なく続けられる資産形成の具体的手法を解説。

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ナスビ氏の本は、まさに「今から始める人」のための一冊です。貯金ゼロという最も厳しい状況から、どう資産形成を始めるかが具体的に書かれています。

段階的アプローチの威力

本書の特徴は、いきなり高い目標を設定するのではなく、小さな成功体験を積み重ねる「ステップアップ式」です。

第1段階(1年目):月1万円の貯金 まずは月1万円を確実に貯める習慣づくりから。私も実践しましたが、この段階で「お金が貯まる感覚」を体感できました。

第2段階(2-3年目):月5万円の投資 貯金習慣が身についたら、投資へステップアップ。つみたてNISAから始めることで、リスクを抑えながら投資経験を積めます。

第3段階(4年目以降):月10万円以上の資産形成 収入増と支出削減の両輪で、月10万円以上の投資を目指します。この段階になると、複利効果が実感できるようになります。

おすすめ4位:教育費を賢く準備する家族のお金ルール

教育費&子育て費 賢い家族のお金の新ルール

月4万円で赤ちゃんから大学まで。児童手当200万円を活用した教育費準備の実践的ガイド。

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前野彩氏の本は、FIREに特化した本ではありませんが、子持ち世帯がFIREを目指す上で避けて通れない「教育費」に焦点を当てた必読書です。

教育費準備の3つの黄金期

本書で紹介される「教育費の3つの貯め時」は、まさに目から鱗でした。

第1の貯め時:出産~小学校入学前(6年間) この時期は教育費が最も少ない黄金期。児童手当を全額貯蓄すれば、約100万円が貯まります。

第2の貯め時:小学校低学年~中学年(3-4年間) 習い事が本格化する前のこの時期も重要。月3万円の貯蓄で、さらに100万円以上を準備できます。

第3の貯め時:大学卒業後(子供独立後) 意外と見落としがちですが、子供が独立した後も重要な貯蓄期間。老後資金の最後の追い込み時期です。

実践してみた結果、長女の大学資金として既に300万円を確保できました。

おすすめ5位:FIREムーブメントの原点を学ぶ

FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド

4%ルール、ポートフォリオ設計、地理的アービトラージなどFIREの原理原則を体系的に学べる定番書。子持ち世帯の計画立案にも役立つ基礎理論が詰まっています。

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私が以前レビューした『FIRE 最強の早期リタイア術』も、子持ち世帯には必読の一冊です。4%ルールなどの基本理論をしっかり理解することで、より確実な計画が立てられます。

実践して分かった子持ちFIREの5つの現実

これらの本を読み、実際に1年間実践してみて分かったことがあります。

1. フルFIREよりサイドFIREが現実的

完全なリタイアを目指すと必要資金は1億5,000万円以上になりますが、サイドFIREなら6,000万円程度で可能です。私も目標を「50歳でサイドFIRE」に修正しました。

2. 教育費は「聖域」にしない

教育への投資は重要ですが、「聖域化」すると資産形成が進みません。日本政策金融公庫のデータを参考に、現実的な予算設定が必要です。

3. 家族の理解が最重要

妻との価値観の共有が何より大切でした。月1回の「家族マネー会議」を開き、目標と進捗を共有しています。

4. 収入増が最も効果的

節約には限界があります。副業で月5万円稼げれば、年間60万円。10年で600万円の差が生まれます。

5. 完璧を求めない

100%の達成を目指すと挫折します。70%でも十分。私も当初の計画から何度も修正しています。

子持ちFIREを成功させる3つの戦略

戦略1:段階的目標設定

まずは「3年で300万円」など、達成可能な目標から始めます。成功体験が次のモチベーションになります。

戦略2:教育費の見える化

教育費を曖昧にせず、具体的な金額と時期を明確にします。我が家では以下のように設定しました:

  • 長女(5歳):大学入学まで13年、必要額1,200万円
  • 長男(2歳):大学入学まで16年、必要額1,200万円

戦略3:定期的な見直し

3ヶ月ごとに計画を見直します。子供の成長や社会情勢の変化に応じて、柔軟に対応することが重要です。

データが示す子持ちFIREの可能性

Auじぶん銀行の調査では、FIREを目指す人の平均年収は630万円。これは決して高額所得者ではありません。つまり、普通の会社員でも工夫次第で達成可能ということです。

エビデンスによれば、重要なのは「収入の高さ」ではなく「貯蓄率の高さ」です。手取りの30%を投資に回せれば、20年でFIREが見えてきます。

今日から始める3つのアクション

1. 現状把握(今すぐ)

まず家計簿アプリで支出を把握。私はマネーフォワードMEを使っています。

2. 固定費削減(今週中)

携帯料金、保険、サブスクを見直すだけで月2万円は削減可能です。

3. つみたてNISA開設(今月中)

まだ始めていない人は、今月中に口座開設を。月3万円からでも始められます。

まとめ:子持ちFIREは「家族の幸せ」が最優先

これらの本を読んで最も印象的だったのは、どの著者も「お金は手段であって目的ではない」と強調していることです。

FIREの本質は、早期リタイアすることではなく、「選択の自由」を手に入れること。子供との時間を増やしたい、教育の選択肢を広げたい、そんな想いが原動力になります。

38歳、2児の父として、私も完璧なFIREは難しいかもしれません。でも、今から始めれば50歳でのサイドFIREは十分可能です。子供たちが大学生になる頃、私は時間的自由を手に入れているはずです。

実践してみた結果、1年で資産は500万円増加しました。このペースなら、12年後には6,000万円に到達できる計算です。

子持ちだからこそ、FIREを目指す価値がある。そう確信しています。

今回紹介した5冊の中から、まずは1冊手に取ってみてください。きっと、あなたの家族にとっての「しあわせFIRE」が見つかるはずです。

貯金ゼロの元浪費家・3児の父が子育てしながら成功できた しあわせFIRE

子持ち世帯のFIRE入門書として最もおすすめ。3児の父による実体験ベースの資産形成術。

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佐々木 健太

元外資系コンサルタントから転身したライター。経済学の知識を活かしながら、健康・お金・人間関係の最適化を追求。エビデンスベースの実践的な知識発信を心がける。

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