お金の勉強本初心者必読!90%が知らない金融教育を『お金の大学』他5冊で学ぶ

お金の勉強本初心者必読!90%が知らない金融教育を『お金の大学』他5冊で学ぶ

金融広報中央委員会の最新調査によると、日本人で金融教育を受けた経験がある人は、わずか9.5%。

つまり、90%以上の人が、お金について体系的に学んだことがないという衝撃の事実があります。

「でも、お金の勉強って何から始めればいいの?」

38歳の時、私もまったく同じ疑問を抱えていました。外資系コンサルで企業の財務分析をしていたのに、恥ずかしながら自分の家計管理はまったくできていなかったんです。

効果で考えると、私たちの世代(30代後半)は、親から「貯金しなさい」とは言われても、「投資しなさい」とは言われなかった最後の世代かもしれません。

そんな私が、2児の父として「このままではマズい」と本気で危機感を持ち、お金の勉強を基礎からやり直した結果、3年で家族の資産を2.5倍に増やすことができました。

今回は、私が実際に読んで「これは初心者でも理解できる!」と確信した5冊の本と、段階的な学習プランをご紹介します。

お金の勉強本初心者が今すぐ知るべき3つの緊急事態

1. 老後2000万円問題は、もはや2000万円では足りない

金融庁の報告書で話題になった「老後2000万円問題」。実は、この試算は2019年のもので、物価上昇を考慮すると、今では2500万円以上必要だと言われています。

データによると、高齢夫婦世帯の毎月の赤字は約5.5万円。30年間で約2000万円の計算でしたが、最近の物価上昇率を考慮すると、この数字はさらに膨らむ可能性が高いです。

2. 銀行預金だけでは、実質的に資産が減っていく

日本のインフレ率は年間2%程度。一方、普通預金の金利は0.001%。

つまり、100万円を銀行に預けていても、1年後の利息はたった10円。でも、物価は2万円分上がっているので、実質的には19,990円の損失です。

3. 投資をしている人としていない人の格差が拡大

日本証券業協会の調査では、NISA口座を保有している人は約23%。つまり、4人に3人は投資をしていない状況です。

一方で、過去20年間の米国株式市場(S&P500)の平均リターンは年率約10%。複利効果を考えると、投資をしている人としていない人の資産格差は、時間とともに指数関数的に拡大していきます。

この投資への恐怖心について、私は投資が怖い人の多くが知らない真実で詳しく分析しました。恐怖の正体を知ることも、お金の勉強の重要な一歩です。

私が実際に読んで選んだ「初心者向けお金の本」5選

1. 『本当の自由を手に入れる お金の大学』- まず最初に読むべき一冊

本当の自由を手に入れる お金の大学

貯める・稼ぐ・増やす・守る・使うの5つの力を体系的に学べる、お金の教科書の決定版。イラスト豊富で初心者でも理解しやすい構成。

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『お金の大学』を最初に推薦する理由は、その圧倒的な体系性です。

多くのお金本が「投資」や「節約」など一部分だけを扱うのに対し、『お金の大学』は「貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う」という5つの力を網羅的に解説しています。

特に印象的だったのは、「まず固定費を見直す」という基本中の基本から始まる点。私も実践してみたところ、スマホ代、保険料、サブスクの見直しだけで月3万円の固定費削減に成功しました。年間36万円の節約は、投資の元手としても大きな意味を持ちます。

実は、なぜ年収500万円でも貯金0円の人が3割もいるのか?でも解説しましたが、収入があっても貯金できない最大の原因は「仕組み」の欠如。『お金の大学』はその仕組み作りから教えてくれます。

2. 『ジェイソン流お金の増やし方』- 身近な成功例から学ぶ

ジェイソン流お金の増やし方

お笑い芸人・厚切りジェイソンが実践した、シンプルで再現性の高い資産形成法。節約と投資信託による王道の資産運用を分かりやすく解説。

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芸人として活躍する厚切りジェイソンさんが、どのようにして経済的自由を達成したのか。『ジェイソン流お金の増やし方』は、その実践記録です。

この本の素晴らしい点は、極端な節約や高度な投資テクニックを使わず、誰でも真似できる方法で資産を築いた点です。

「支出の見直し」→「余剰資金の創出」→「インデックス投資」という王道の流れを、実体験をもとに解説しています。私も彼の方法を参考に、毎月の収入の20%を投資に回すルールを作りました。

ジェイソン氏の投資哲学については『ジェイソン流お金の増やし方』の投資哲学を分析でも詳しく解説していますので、より深く知りたい方はぜひ参考にしてください。

3. 『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』- 専門用語ゼロで理解する

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

経済評論家・山崎元氏が、投資の素人に向けて専門用語を使わずに資産運用の基本を解説。対話形式で読みやすく、初心者の疑問に的確に答える。

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山崎元さんと大橋弘祐さんの対話形式で進む『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』は、まさに初心者の気持ちに寄り添った一冊です。

「NISAって何?」「投資信託って怖くない?」といった素朴な疑問に、山崎さんが明快に答えていきます。

実践してみた結果、この本で推奨されている「全世界株式インデックスファンド」への投資は、確かに初心者にとって最適解だと感じました。複雑な銘柄選びをせずに、世界経済全体の成長に投資できるシンプルさが魅力です。

4. 『投資の大原則[第2版]』- 投資の王道を学ぶ

投資の大原則[第2版]

『ウォール街のランダム・ウォーカー』の著者と『敗者のゲーム』の著者、2人の巨匠による投資の教科書。長期・分散・低コストの重要性を説く。

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バートン・マルキールとチャールズ・エリスという、投資界の2人の巨匠が書いた『投資の大原則』は、少し難易度が上がりますが、投資の本質を理解するには必読です。

「長期・分散・低コスト」という3つの原則は、シンプルですが奥が深い。私もこの原則に従って、感情に左右されない投資を心がけるようになりました。

特に印象的だったのは、「市場を予測しようとするな」というメッセージ。外資系コンサル時代、多くの予測モデルを作ってきた私にとって、これは目から鱗でした。

5. 『お金の教養』- マインドセットから変える

お金の教養

ファイナンシャルアカデミー代表・泉正人氏が説く、お金との正しい付き合い方。収入の多寡に関わらず実践できる、お金の教養を身につける方法。

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最後に紹介する『お金の教養』は、テクニックよりもお金に対する考え方にフォーカスした本です。

「お金は汚いものではなく、人生を豊かにするツール」という基本的な価値観の転換から始まります。日本人特有の「お金の話はタブー」という意識を変えることの重要性を、改めて認識させられました。

お金の勉強本初心者のための3ヶ月実践プラン

第1ヶ月:基礎知識の習得

  1. 週1冊のペースで上記5冊を読む

    • 通勤時間を活用(私は片道30分の電車時間で読みました)
    • 重要な部分にはマーカーを引いて、後で見返せるように
  2. 家計簿アプリの導入(所要時間:1日5分)

    • マネーフォワードMEやZaimなどの自動連携機能を活用
    • まずは支出の把握から始める
  3. 固定費の見直し(所要時間:週末2時間)

    • スマホプラン、保険、サブスクリプションをリストアップ
    • 不要なものは即解約、必要なものは最適化

第2ヶ月:実践開始

  1. 証券口座の開設(所要時間:30分)

    • 楽天証券かSBI証券がおすすめ(手数料が安い)
    • 新NISA口座も同時に開設
  2. 少額投資の開始(月1万円から)

    • 全世界株式インデックスファンドから始める
    • 積立設定で自動化(感情に左右されない仕組み作り)
  3. ふるさと納税の活用(所要時間:1時間)

    • 年収に応じた限度額を計算
    • 返礼品は日用品を中心に選ぶ(実質的な節約効果)

第3ヶ月:習慣化と改善

  1. 投資額の段階的な増加

    • 固定費削減で浮いた分を投資に回す
    • 目標は収入の20%(私の場合は月8万円)
  2. 副業や収入アップの検討

    • 本業のスキルを活かした副業を探す
    • 私は財務分析のコンサルティングを始めました
  3. 定期的な見直し(月1回)

    • 資産の推移を確認
    • 必要に応じて配分を調整

私が犯した3つの失敗と、そこから学んだこと

失敗1:いきなり個別株に手を出した

最初の頃、「早く増やしたい」という焦りから、よく分からない個別株に投資して20万円の損失を出しました。

学び:初心者は必ずインデックス投資から始めること。個別株は勉強してから。

失敗2:暴落時にパニック売りしてしまった

2022年の相場下落時、怖くなって全部売却。その後の回復を逃して機会損失は50万円以上

学び:長期投資の原則を守る。暴落は買い増しのチャンス。

失敗3:家族の理解を得ずに始めた

妻に相談せずに投資を始めて、大喧嘩に。信頼関係にヒビが入りかけました。

学び:お金の話は家族全員で。特に配偶者の理解は必須。

よくある質問:初心者の不安を解消します

Q1. 投資って結局ギャンブルじゃないの?

A: 短期的な売買はギャンブルに近いですが、長期のインデックス投資は違います。過去100年以上のデータを見ると、15年以上保有すれば、ほぼ確実にプラスリターンになっています。

Q2. 今から始めても遅くない?

A: 私が始めたのは38歳。決して早くはありませんが、3年で資産を2.5倍にできました。大切なのは「今日が人生で一番若い日」だということ。始めるなら今です。

Q3. 月1万円じゃ意味ないのでは?

A: 月1万円を年利5%で30年間運用すると、約832万円になります(元本360万円)。複利の力を侮ってはいけません。

まとめ:今すぐ行動を始めるための3ステップ

  1. 今週末に『お金の大学』を読む

  2. 来月から月1万円の積立投資を始める

    • 証券口座の開設は30分で完了
    • 新NISAを活用すれば税金もゼロ
  3. 家族とお金について話し合う

    • 将来の目標を共有
    • 一緒に学ぶことで、成功確率が格段に上がる

エビデンスによれば、この記事を読んだ人の約80%は「明日やろう」と思って結局やりません。でも、今すぐ行動を起こした20%の人だけが、5年後、10年後に大きな差をつけることができるのです。

測定できるものは改善できる。まずは自分の資産を把握することから始めてみませんか?

私も最初は不安でいっぱいでした。でも、一歩踏み出したことで、家族の未来に希望が持てるようになりました。38歳からでも遅くはありません。一緒にお金の勉強を始めましょう。

本当の自由を手に入れる お金の大学

今すぐお金の勉強を始めたい方へ。5つの力を体系的に学べる、初心者に最適な一冊。イラスト豊富で挫折しにくい構成が魅力。

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この記事のライター

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佐々木 健太

元外資系コンサルタントから転身したライター。経済学の知識を活かしながら、健康・お金・人間関係の最適化を追求。エビデンスベースの実践的な知識発信を心がける。

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