子供と読みたい心理学漫画おすすめ5選!38歳パパが実践する感情理解の育て方

子供と読みたい心理学漫画おすすめ5選!38歳パパが実践する感情理解の育て方

「また怒っちゃった」「どうして泣いてるの?」

子供の激しい感情の起伏に、どう対応していいかわからない。そんな悩みを抱えていませんか。

ある教員調査によると、感情に対しての教育が必要と感じている先生は96.1%にも上ります。多くの教育現場で、子供の感情理解が課題になっているのです。

外資系コンサルタント時代、私は「測定できるものは改善できる」を信条にしてきました。この考え方は子育てにも応用できます。脳科学の研究では、親子で絵本や漫画を読むことで、感情をつかさどる大脳辺縁系が活性化することがわかっています。つまり、漫画を通じて感情理解を「測定可能な形」で育てられるのです。

5歳の娘と2歳の息子を育てる中で、私が実際に活用している心理学漫画を5冊ご紹介します。

なぜ漫画で感情理解を育てるのか

脳科学が証明する読み聞かせの効果

脳科学の研究によると、読み聞かせをしてもらっている時の子供の脳では、興味深い現象が起きています。思考をつかさどる前頭前野ではなく、感情をつかさどる大脳辺縁系が活発に働いているのです。

これは何を意味するのでしょうか。絵本や漫画を通じて、子供は「考える」のではなく「感じている」のです。物語の登場人物の経験を疑似体験することで、喜怒哀楽といったさまざまな感情を知り、その感情との向き合い方を自然と学んでいきます。

漫画を読む子は本が好きになる

文部科学省の「親と子の読書活動等に関する調査」では、興味深いデータが示されています。漫画を150冊以上所有している児童・生徒は、「本を読むことが好き」と答えた割合が92.6%に達しているのです。

「漫画ばかり読んでいると本を読まなくなる」という心配は杞憂かもしれません。むしろ漫画は、読書習慣を育てる入り口になり得るのです。

親子で読むと共感関係が生まれる

東北大学加齢医学研究所と山形県長井市の共同研究では、約40組の親子を対象に8週間の調査を行いました。その結果、読み聞かせを続けることで、母親のストレスが低下し、特に子供の行動に対するストレスが軽減されることが明らかになりました。

親子で漫画を読む時間は、子供の感情理解を育てるだけでなく、親自身のストレス軽減にもつながるのです。

子供と読みたい心理学漫画おすすめ5選

1. 感情コントロールの入門に:『おこりたくなったら やってみて!』

オーレリー・シアン・ショウ・シーヌさんの『おこりたくなったら やってみて!』は、フランスで生まれた感情コントロール絵本です。著者はパリ第3大学で児童心理学を専門に学んだ心理学者で、日本でも累計50万部を突破する大ヒットとなっています。

『おこりたくなったら やってみて!』の主人公は、ユニコーンのこども・ガストン。怒りを感じたときに、簡単な呼吸法で気持ちをととのえる方法を教えてくれます。日本アンガーマネジメント協会が初めて推薦した絵本でもあり、その効果は折り紙つきです。

5歳の娘と一緒に読んでいますが、怒りそうになったときに「ガストンの呼吸しよう」と声をかけると、自分で深呼吸を始めるようになりました。シリーズには『かなしくなったら やってみて!』『こわくなったら やってみて!』もあり、様々な感情への対処法を学べます。

2. 児童精神科の現場を知る:『リエゾン ーこどものこころ診療所ー』

ヨンチャンさん・竹村優作さんの『リエゾン ーこどものこころ診療所ー』は、児童精神科を舞台にした医療漫画です。累計250万部を突破し、第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品にも選出されました。

タイトルの「リエゾン」はフランス語で「連携」「つなぐ」という意味。発達障害を「凸凹」と呼び、子供一人ひとりの個性として捉える視点が印象的です。

『リエゾン』は大人向けの漫画ですが、親として読むことで、子供の心の動きを理解するヒントが得られます。「日本で発達障害と診断されている人はおよそ48万人、子どもの10人に1人は何らかの障害を抱えている」という現実を知ることで、子供の行動の背景にある心理がわかるようになるのです。

3. 怒りのコントロール術:『マンガでやさしくわかるアンガーマネジメント』

マンガでやさしくわかるアンガーマネジメント

戸田久実著、ストーリー仕立てで学べるアンガーマネジメント入門

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戸田久実さんの『マンガでやさしくわかるアンガーマネジメント』は、怒りの感情をコントロールする技術をストーリー仕立てで解説した一冊です。

アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで生まれた心理教育プログラム。「怒らない」ことではなく、「適切に怒りを表現する」ことを目指します。日本アンガーマネジメント協会の講座では、対象年齢を5歳から小学校高学年に設定しており、子供でも実践できる内容になっています。

『マンガでやさしくわかるアンガーマネジメント』の中で特に印象的だったのは「怒りは6秒経つと落ち着きはじめる」という知見。娘にも「6秒数えてみよう」と教えていますが、カウントダウンしている間に気持ちが落ち着くことを実感しているようです。

4. 発達段階を理解する:『まんがでわかる発達心理学』

渡辺弥生さん監修の『まんがでわかる発達心理学』は、主人公の少女・真桜(まお)の成長を追いながら、発達心理学の基本理論を学べる一冊です。法政大学文学部心理学科教授である渡辺先生が監修しており、専門的な内容をわかりやすく解説しています。

『まんがでわかる発達心理学』には218個の心理学キーワードが収録されており、乳児期から青年期まで、子供の発達段階を体系的に理解できます。「なぜこの年齢でこういう行動をするのか」がわかると、子供への接し方も変わってきます。

5歳の娘が「なんで?なんで?」と質問攻めにする時期があり、正直イライラすることもありました。しかし『まんがでわかる発達心理学』を読んで、これが「好奇心の発達段階」だと理解できてからは、質問に丁寧に向き合えるようになりました。

5. 年齢別の対応法がわかる:『6〜11歳 子どもの気持ちがわかる本』

6〜11歳 子どもの気持ちがわかる本

著者: イザベル・フィリオザ

イザベル・フィリオザ著、フランスで50万部突破のベストセラー

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イザベル・フィリオザさんの『6〜11歳 子どもの気持ちがわかる本』は、フランスで50万部を突破した世界的ベストセラーです。著者は心理療法士として30年以上の経験を持ち、感情を専門とするセラピストとして活動しています。

『6〜11歳 子どもの気持ちがわかる本』の特徴は、年齢別に子供の心理を解説している点。「6歳から7歳は空想の時期」「9歳は正義と完璧の時期」といった具合に、年齢ごとの発達特性と対応法がイラスト付きでわかりやすく紹介されています。

シリーズは3冊あり、『1〜5歳 子どもの気持ちがわかる本』『12〜17歳 子どもの気持ちがわかる本』と合わせて読むことで、子供の成長に合わせた対応ができるようになります。

子供の感情理解を育てる3つのコツ

コツ1:絵本・漫画で「感情の言葉」を増やす

子供が自分の感情をコントロールするためには、まず感情を言葉にできることが大切です。「怒り」「悲しみ」「喜び」「不安」といった感情の言葉を、絵本や漫画を通じて自然に学ぶことができます。

5歳の娘とガストンシリーズを読んでいると、「今、ガストンと同じ気持ち」と自分の感情を表現できるようになりました。感情を言語化できるようになると、自己理解が深まり、感情のコントロールもしやすくなります。

コツ2:週に1回は「一緒に読む時間」を作る

脳科学の研究では、親子で一緒に読むことで共感関係が生まれることがわかっています。我が家では、毎週日曜の夜に「漫画タイム」を設定。娘と一緒に心理学漫画を読み、感想を話し合う時間にしています。

読んだ後に「どう思った?」「このキャラクターはどんな気持ちかな?」と問いかけることで、感情理解がより深まります。2歳の息子はまだ難しいですが、お姉ちゃんと一緒に絵本を見ることで、少しずつ感情の言葉を覚え始めています。

コツ3:「6秒ルール」を家族の習慣にする

アンガーマネジメントの基本である「6秒ルール」を、家族の習慣にしてみてください。怒りを感じたら、何かを言う前に6秒待つ。これだけで、怒りのピークが過ぎて冷静になれます。

我が家では「6秒チャレンジ」と呼んで、親子で実践しています。正直、私自身も子供に怒鳴りそうになることがありますが、6秒待つことで「本当に怒る必要があるのか」を考える余裕が生まれます。

まとめ:漫画は感情理解の最高の教材

96.1%の先生が感情教育の必要性を感じている現代、家庭でできる感情教育はますます重要になっています。漫画や絵本を通じて感情理解を育てることは、脳科学的にも効果が実証されている方法です。

今回紹介した5冊の中で、まず1冊選ぶなら『おこりたくなったら やってみて!』をおすすめします。3歳から読め、シンプルな呼吸法で感情コントロールを学べます。親自身が子供の心理を理解したい場合は『リエゾン』や『まんがでわかる発達心理学』から始めてみてください。

5歳の娘と2歳の息子と一緒に、漫画を通じて感情理解を深める時間。この積み重ねが、子供たちの心の土台を育ててくれることを願っています。

子育てについてもっと知りたい方は、育児本おすすめ2025もあわせてチェックしてみてください。

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佐々木 健太

元外資系コンサルタントから転身したライター。経済学の知識を活かしながら、健康・お金・人間関係の最適化を追求。エビデンスベースの実践的な知識発信を心がける。

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