リーダーシップ本おすすめ30選!次世代リーダーの必読書【2026年版】
「リーダーになれと言われたけど、何をすればいいかわからない」
大手出版社で編集者として働いていた頃、私もまったく同じ悩みを抱えていました。37歳で編集長を任された時、正直に言えば、部下のマネジメントなど考えたこともなかったんです。
しかし、リーダーシップに関する本を片っ端から読み漁った結果、一つの真実に気づきました。リーダーシップは才能ではなく、学べるスキルだということ。
Gallup社の調査によれば、優れたマネージャーの特性を持つ人は人口のわずか10%。しかし適切なトレーニングを受ければ、誰でもリーダーシップスキルを向上させることができるとも報告されています。
今回は、年間200冊以上の本を読む私が、リーダーシップに悩むすべての人に向けて、30冊の必読書を厳選しました。
リーダーシップ本を読む前に知っておくべきこと
なぜ今、リーダーシップを学ぶべきなのか
2020年代に入り、リーダーシップの在り方は大きく変わりました。コロナ禍でリモートワークが普及し、従来の「指示命令型」から「サポート型」への転換が求められています。
Google のProject Aristotleでは、チームの生産性を最も左右するのは「心理的安全性」であることが明らかになりました。つまり、メンバーが安心して意見を言える環境を作ることが、現代リーダーの最重要任務なのです。
リーダーシップ本の選び方
リーダーシップ本は大きく5つのカテゴリに分けられます。
- 基礎理論: リーダーシップの概念や原則を学ぶ
- 組織・チーム: チームビルディングや組織文化
- コミュニケーション: 影響力や説得術
- 思考法: 意思決定や問題解決
- 実践スキル: 具体的なマネジメント手法
自分の課題に合わせてカテゴリを選ぶことで、効率的に学習できます。
リーダーシップ基礎・入門【6冊】
1. HIGH OUTPUT MANAGEMENT
インテル創業者のアンドリュー・グローブによる実践的マネジメント論です。
『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』の核心は「マネージャーのアウトプット=自分の組織のアウトプット+影響を与えた周辺組織のアウトプット」という公式。個人の成果ではなく、チーム全体の成果を最大化することがリーダーの仕事だと教えてくれます。
特に印象的なのは「1on1」の重要性を説いた章。部下との定期的な対話が、チームのパフォーマンスを左右するという主張は、私自身の経験とも合致しています。
2. リーダーの仮面
識学式マネジメント。感情を排除した論理的リーダーシップの実践法。
¥1,650(記事作成時の価格です)
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安藤広大氏による『リーダーの仮面』は、2021年に35万部を突破したベストセラーです。
この本の特徴は「いい人をやめろ」という逆説的なメッセージ。部下に好かれようとするあまり、本来のマネジメントができなくなる「いい人リーダー」の問題点を鋭く指摘しています。
賛否両論ある内容ですが、私は「感情と論理の使い分け」という視点で読むことをお勧めします。すべてを論理で割り切る必要はありませんが、時には感情を排除した判断も必要です。
3. 人を動かす
1936年の出版以来、世界で1500万部以上を売り上げた不朽の名著『人を動かす』。
デール・カーネギーが説く「人を動かす三原則」(批判しない、重要感を与える、相手の立場で考える)は、90年近く経った今でも色褪せません。
研究によると、人間の根本的な欲求は時代を超えて変わらないことがわかっています。だからこそ、カーネギーの原則は現代のリーダーシップにも通用するのです。
4. マネジメント[エッセンシャル版]
ドラッカー経営学の入門書。マネジメントの本質を学ぶ必読書。
¥2,200(記事作成時の価格です)
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「マネジメントの父」ピーター・ドラッカーの代表作を凝縮した一冊。
『マネジメント[エッセンシャル版]』で最も重要な概念は「強みを活かす」という考え方。弱点を克服するのではなく、強みを最大化することで成果を出すというアプローチは、現代の人材マネジメントの基本となっています。
私も編集チームを運営する際、メンバーそれぞれの強みを分析し、適材適所の配置を心がけています。
5. EQリーダーシップ
『EQリーダーシップ』は、3,800名の企業幹部を対象にした調査から生まれた一冊。
ダニエル・ゴールマンが提唱する6つのリーダーシップスタイル(強制型、ビジョン型、関係重視型、民主型、ペースセッター型、コーチング型)は、状況に応じた使い分けが重要だと説いています。
感情と理性のバランスをどう取るか、という観点でリーダーシップを考えたい方に特にお勧めです。
6. 7つの習慣
スティーブン・コヴィーの『7つの習慣』は、自己リーダーシップから始まるという点で独特です。
「主体的である」「終わりを思い描くことから始める」といった習慣は、まず自分自身をリードできなければ、他者をリードすることもできないという真理を教えてくれます。
私自身、毎年年初に「終わりを思い描く」ワークを実践しています。1年後にどうなっていたいかを明確にすることで、日々の意思決定がブレなくなりました。
組織・チームビルディング【5冊】
7. THE CULTURE CODE
Google、ピクサー、海軍特殊部隊SEALsなど最強チームの文化構築の秘密。
¥1,760(記事作成時の価格です)
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ダニエル・コイルの『THE CULTURE CODE』は、最強チームに共通する3つの要素を解明しています。
- 安全な環境を作る: 心理的安全性の構築
- 弱さを共有する: 脆弱性の開示
- 共通の目的を持つ: 目標の共有
特に「弱さを共有する」という要素は意外に感じるかもしれません。しかし研究によれば、リーダーが自分の弱さをさらけ出すことで、チームメンバーも本音を話せるようになるのです。
8. 世界最高のチーム
元Google人事が明かす心理的安全性の構築法。
¥1,650(記事作成時の価格です)
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元Google人事のピョートル・フェリクス・グジバチ氏による『世界最高のチーム』。
Googleの「Project Aristotle」の知見を実践的に解説した本書は、心理的安全性という概念を日本に広めた功労者と言えます。
特に印象的なのは「失敗OK会議」の提案。失敗を共有し、学びに変える文化を意識的に作ることで、チームの挑戦意欲が高まるという主張は、私の経験とも一致します。
9. サーバントリーダーシップ
1970年代にロバート・グリーンリーフが提唱した「サーバントリーダーシップ」は、今まさに注目されている概念です。
従来の「命令して従わせる」リーダーシップから、「奉仕することでリードする」への転換。これは単なる理想論ではなく、変化の激しい現代において、より効果的なアプローチだと考えられています。
部下の成長を支援し、潜在能力を引き出すことがリーダーの役割—この考え方は、Z世代のマネジメントにも通じるものがあります。
10. ファミリーガバナンス
『ファミリーガバナンス』は、日本の中小企業経営者にとって必読の一冊です。
日本企業の99.7%を占める中小企業の多くが家族経営。100年以上続く老舗企業の約70%が家族経営を採用しているという事実は、この経営形態の強さを示しています。
家族経営の知恵は、一般企業のチームビルディングにも応用できます。長期的視点、信頼関係の構築、価値観の共有—これらは現代のマネジメントでも重要な要素です。
11. 失敗の本質
日本軍の敗北を組織論的に分析した名著。組織の失敗パターンを学ぶ。
¥838(記事作成時の価格です)
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『失敗の本質』は、太平洋戦争における日本軍の敗北を組織論的に分析した名著です。
なぜ日本軍は負けたのか。その原因として挙げられる「目的の曖昧さ」「過度の精神主義」「学習能力の欠如」は、現代の企業組織にも見られる問題点です。
成功事例より失敗事例から学ぶことの方が多い—この本を読むたびに、その重要性を再認識させられます。
影響力・コミュニケーション【4冊】
12. 影響力の武器
ロバート・チャルディーニの『影響力の武器』は、社会心理学の知見をリーダーシップに応用するための必読書です。
返報性、コミットメントと一貫性、社会的証明、好意、権威、希少性—これら6つの原則は、人が無意識に従ってしまう心理的トリガーです。
リーダーとして影響力を発揮するためには、これらの原則を理解し、倫理的に活用することが重要です。
13. コンサル一年目が学ぶこと
『コンサル一年目が学ぶこと』は、リーダーシップの基盤となるビジネススキルを学ぶのに最適な一冊です。
「結論から話す」「数字で語る」「相手の期待値を把握する」といったスキルは、リーダーとして部下やステークホルダーとコミュニケーションを取る上で不可欠です。
私も編集者時代、このような基本スキルの重要性を痛感しました。リーダーシップは高度なスキルに見えますが、その土台は基本的なビジネススキルなのです。
14. AI分析でわかったトップ5%社員の習慣
越川慎司氏の『AI分析でわかったトップ5%社員の習慣』は、データに基づくリーダーシップ研究として注目に値します。
18,000人のビジネスパーソンをAI分析した結果、トップ5%に共通する習慣が明らかになりました。「会議は5分前に入室」「メールの返信は24時間以内」といった具体的な行動指針は、すぐに実践できます。
「測定できるものは改善できる」という私のモットーにも通じる、エビデンスベースのアプローチです。
15. 頭のいい人が話す前に考えていること
安達裕哉氏の『頭のいい人が話す前に考えていること』は、リーダーに必要なコミュニケーションスキルを解説しています。
リーダーは日々、多くの場面で「話す」ことを求められます。部下への指示、上司への報告、顧客へのプレゼン—すべての場面で「何を、どう話すか」を事前に考えることで、コミュニケーションの質は格段に向上します。
思考法・意思決定【4冊】
16. エッセンシャル思考
グレッグ・マキューンの『エッセンシャル思考』は、リーダーの意思決定に革命を起こす一冊です。
「より少なく、しかしより良く」—このシンプルな原則が、どれほど強力か。リーダーは常に多くの選択肢に囲まれていますが、すべてに手を出すことは不可能です。
私も編集長として、年間の出版点数を絞り込む決断をしました。その結果、一冊一冊の質が向上し、結果的に売上も伸びました。
17. イシューからはじめよ
安宅和人氏の『イシューからはじめよ』は、問題解決型リーダーシップの教科書です。
「バリューのある仕事」をするためには、まず「何が問題か(イシュー)」を正しく特定することが重要。多くのビジネスパーソンは、問題を特定せずに解決策を考え始めてしまうという指摘は、非常に鋭いものがあります。
リーダーとして、チームに「正しい問題」を提示できるかどうかが、成果を大きく左右します。
18. ゼロ秒思考
赤羽雄二氏の『ゼロ秒思考』は、意思決定のスピードを上げるためのトレーニング法を提案しています。
A4の紙に1分間で1テーマを書き出す「メモ書き」。これを毎日10枚続けることで、思考の瞬発力が鍛えられるという主張です。
リーダーは日々、数多くの意思決定を迫られます。そのすべてに時間をかけることはできません。瞬時に判断できる能力は、現代リーダーの必須スキルと言えるでしょう。
19. なぜ、あなたの仕事は終わらないのか
元マイクロソフトの中島聡氏による『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』は、時間管理の観点からリーダーシップを考える一冊です。
「ロケットスタート時間術」という独自のメソッドは、朝の集中力が高い時間帯に最重要タスクを終わらせるというもの。これにより、午後は予想外の事態に対応する余裕が生まれます。
リーダーは予定通りに進まないことが多いもの。だからこそ、計画的な時間管理が重要なのです。
実践的ビジネススキル【4冊】
20. HARD THINGS
ベン・ホロウィッツの『HARD THINGS』は、リーダーが直面する「困難な局面」をどう乗り越えるかを描いた一冊です。
倒産寸前の危機、大量解雇の決断、友人の解任—ビジネス書には書かれない「リアルな困難」と向き合った著者の経験は、すべてのリーダーにとって貴重な教訓となります。
「良い会社に良い戦略は必要ない」という逆説的な主張も、経験者ならではの深い洞察です。
21. ビジョナリー・カンパニー
ジム・コリンズが永続する企業の条件を解明した経営書の名著。
¥2,420(記事作成時の価格です)
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ジム・コリンズの『ビジョナリー・カンパニー』は、永続する企業の条件を科学的に分析した名著です。
「時計を作る人になれ(時を告げる人ではなく)」「ANDの才能」「カルトのような文化」など、普遍的な経営原則が詰まっています。
リーダーとして「自分がいなくても回る組織」を作ることの重要性を、この本は教えてくれます。
22. 起業の科学
田所雅之氏の『起業の科学』は、スタートアップに限らず、新規事業を立ち上げるリーダーにとって必読の一冊です。
「カスタマー・プロブレム・フィット」「プロダクト・マーケット・フィット」など、事業を成功に導くためのフレームワークが体系的に解説されています。
新しいことに挑戦するリーダーにとって、失敗のパターンを事前に知っておくことは大きなアドバンテージになります。
23. 小さな会社の稼ぐ技術
栢野克己氏の『小さな会社の稼ぐ技術』は、ランチェスター戦略を中小企業向けにアレンジした実践書です。
大企業に勝つための「弱者の戦略」は、限られたリソースで成果を出さなければならないリーダーにとって、非常に参考になります。
「差別化」「一点集中」「接近戦」といった戦略は、チームマネジメントにも応用できる考え方です。
古典的名著【3冊】
24. 孫子の兵法
2500年前に書かれた戦略論の古典。現代ビジネスにも通じる普遍的な知恵。
¥792(記事作成時の価格です)
amazon.co.jp
2500年前に書かれた『孫子』は、リーダーシップと戦略の原点です。
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」「勝つべからざるは己にあり、勝つべきは敵にあり」など、現代ビジネスにも通じる普遍的な知恵が詰まっています。
特に「戦わずして勝つ」という思想は、競争ではなく共創を重視する現代のビジネス環境に、むしろフィットしているとも言えます。
25. 君主論
マキャベリの『君主論』は、リーダーシップの「ダークサイド」を理解するために読んでおきたい古典です。
「愛されるより恐れられる方がよい」という過激な主張は、そのまま現代に適用することはできません。しかし、リーダーシップには時に「冷徹な判断」が必要であるという真実を、この本は教えてくれます。
批判的に読むことで、自分のリーダーシップスタイルを相対化する機会になるでしょう。
26. 論語
孔子の『論語』は、「仁」を中心としたリーダーシップ論を展開しています。
「己の欲せざる所、人に施すなかれ」という黄金律は、現代の倫理的リーダーシップの基盤とも言えます。
西洋のマネジメント理論だけでなく、東洋の古典からもリーダーシップを学ぶことで、より深い洞察を得ることができます。
選び方のポイント
初心者におすすめの3冊
リーダーシップを学び始める方には、以下の3冊から始めることをお勧めします。
- 『人を動かす』: リーダーシップの原点を学ぶ
- 『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』: 実践的なマネジメント手法を習得
- 『リーダーの仮面』: 現代日本のリーダーシップ課題を理解
中級者におすすめの3冊
すでにリーダー経験がある方には、以下の3冊がお勧めです。
- 『THE CULTURE CODE』: チーム文化の構築方法を深掘り
- 『イシューからはじめよ』: 問題解決力を強化
- 『HARD THINGS』: 困難な局面への対処法を学ぶ
上級者におすすめの3冊
さらなる高みを目指す方には、以下の3冊をお勧めします。
- 『失敗の本質』: 組織論を深く理解
- 『ビジョナリー・カンパニー』: 永続する組織の条件を探求
- 『孫子の兵法』: 戦略の本質を古典から学ぶ
まとめ:リーダーシップは学べる
冒頭でお伝えしたように、リーダーシップは才能ではなく、学べるスキルです。
今回紹介した30冊は、それぞれ異なる角度からリーダーシップを解説しています。基礎理論、組織論、コミュニケーション、思考法、実践スキル—自分の課題に合わせて選び、一冊ずつ実践に移していくことが重要です。
私自身、37歳で編集長になった時、リーダーシップについて何も知りませんでした。しかし、これらの本から学び、実践を重ねることで、少しずつチームを動かせるようになりました。
「知識は実践してこそ価値がある」—これが私のモットーです。本を読んだら、まず一つ、小さなことから実践してみてください。
最初の一冊としては、シンプルで実践的な『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』をお勧めします。週30分の1on1を始めるだけでも、チームは変わり始めます。
リーダーシップの脳科学的なアプローチに興味がある方は、西村陸の記事も参考になります。
また、家族経営の視点からマネジメントを学びたい方には、佐々木健太の記事がお勧めです。



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