チームビルディング漫画おすすめ15選!組織を動かす力が身につく傑作
「チームがうまくまとまらない」「部下のモチベーションが上がらない」——そんな悩みを抱えていませんか。
ALL DIFFERENT株式会社の調査によると、約7割の管理職が部下育成に課題を感じているという結果が出ています。特に新任管理職では76.4%が課題を感じており、「部下のモチベーションが向上しないとき」に悩む人が32.0%にのぼります。
私も出版社の編集部時代、初めてチームを任されたとき同じ壁にぶつかりました。そんなときに助けになったのが、チームビルディングを描いた漫画たちです。
別府大学の研究では、学習マンガで3週間後まで記憶が保持されることが確認されています。スタンフォード大学の研究でも、ストーリーテリングは事実のみより最大22倍記憶に残るとされています。つまり漫画で学ぶことには科学的根拠があるのです。
この記事では、累計発行部数と受賞歴を基準に厳選した15作品を紹介します。
チームビルディング漫画おすすめ15選
スポーツ系チームビルディング漫画
スポーツ漫画には、チームワークの本質が凝縮されています。勝利という明確な目標に向かって、個性の異なるメンバーがどう協力するか——ビジネスにも直結する学びが満載です。
1. 『SLAM DUNK』井上雄彦——チームワークの金字塔
著者: 井上雄彦
累計1億2000万部。映画「THE FIRST SLAM DUNK」興収162億円。桜木花道が湘北高校バスケ部で成長する物語。個性派5人が「最強のチーム」になる過程を描く。
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「お前らバスケかぶれの常識はオレには通用しねえ」——バスケット初心者の桜木花道が、チームに馴染んでいく過程は圧巻です。
湘北高校バスケ部の面白さは、全員が個性派であること。天才・流川、元不良の桜木、地味だが堅実な木暮、ムードメーカーの宮城、そして精神的支柱の赤木。彼らが「役割分担」と「信頼構築」を通じて最強のチームになる姿は、まさにチームビルディングの教科書です。
学べるポイント: 個性を活かした役割分担、信頼関係の構築、チームの一体感
2. 『ハイキュー!!』古舘春一——補い合う組織づくり
「落ちた烏は、もう一度空を飛ぶ」——烏野高校排球部のモットーです。
この作品の特徴は、**「弱みを強みで補い合う」**というチームビルディングの本質を描いていること。身長が低い日向は、影山のトスがあってこそ輝く。影山も日向がいてこそ真価を発揮する。
特に注目すべきは、ベンチメンバーの描き方です。試合に出られない選手も、チームの一員として確かな役割を持っている。この視点は、「全員が主役になれない組織」をどう運営するかのヒントになります。
学べるポイント: 弱みを補い合う関係構築、ベンチメンバーの活かし方、少人数チームの強化法
3. 『アオアシ』小林有吾——俯瞰力を鍛える
「試合を上から見る目を持て」——作中で繰り返されるテーマです。
主人公・青井葦人は技術は荒削りだが、**「フィールド全体を俯瞰する力」**に長けている。この「俯瞰力」は、マネジメントに直結するスキルです。自分のポジションだけでなく、チーム全体を見渡し、次の動きを予測する力。
私がこの漫画で最も感銘を受けたのは、「考えないサッカー選手は、いくら上手くても伸びない」というセリフ。これは仕事にもそのまま当てはまります。
学べるポイント: チーム全体を見渡す視点、部下の可能性を見出す力、成長支援
4. 『GIANT KILLING』ツジトモ・綱本将也——監督視点のチームマネジメント
累計2300万部。2010年講談社漫画賞受賞。弱小プロサッカークラブを立て直す監督・達海猛の物語。
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「勝つための方法は、負けることから学ぶんだ」——達海監督の言葉です。
この作品の独自性は、選手ではなく監督視点でチームビルディングを描いていること。弱小クラブ・ETUを率いる達海猛が、どうやってチームを再建するか。その過程は、まさにプロジェクトマネジメントの実践例です。
特に秀逸なのは、「選手のモチベーションを引き出す方法」が具体的に描かれていること。ベテラン選手の扱い、若手の育成、チーム内の派閥問題——リアルな組織課題への向き合い方が学べます。
学べるポイント: チーム再建の手法、モチベーション管理、ベテランと若手の融合
5. 『ブルーロック』金城宗幸・ノ村優介——個性を活かすチーム論
累計5000万部(世界)。2021年講談社漫画賞。「エゴ」をテーマに、FW育成施設を描く異色のサッカー漫画。
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「世界一のエゴイストでなければ、世界一のストライカーにはなれない」——この挑発的なテーマが作品の核心です。
一見すると「チームワーク」の対極にある「エゴ」を扱っていますが、実は**「個性を最大限に活かすチーム論」**が隠れています。全員が同じ方向を向くことだけがチームワークではない。それぞれの強みを認め、活かし合うこともまたチームビルディングなのです。
学べるポイント: 個性的なメンバーの活かし方、競争と協力のバランス、強みの最大化
6. 『弱虫ペダル』渡辺航——チームのためのエース
自転車ロードレースを描く人気漫画。エースを勝たせるためにチームが一丸となる姿が感動的。
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「エースを勝たせる。それがチームだ」——ロードレースの本質です。
自転車ロードレースは、チームスポーツの究極形かもしれません。風よけになるアシスト、山を引くクライマー、そしてゴールを狙うエース。全員がエースのために走り、エースは全員の想いを背負って走る。
この「役割に徹する美学」は、現代のフラットな組織論とは異なりますが、だからこそ学ぶ価値があります。
学べるポイント: 役割分担の徹底、チーム全体の目標達成、自己犠牲と貢献
7. 『ROOKIES』森田まさのり——不良チームの再生
「夢にときめけ、明日にきらめけ」——川藤先生の言葉は、いまも色褪せません。
この作品の核心は、**「信じる力」**です。問題児だらけの野球部を、なぜ川藤先生は見捨てなかったのか。それは「彼らには可能性がある」と信じていたから。
チームビルディングにおいて、メンバーを信じることは土台です。信頼がなければ、どんな戦略も機能しません。
学べるポイント: メンバーを信じる力、問題児の活かし方、夢の共有
ビジネス・マネジメント系漫画
直接ビジネスシーンを描いた作品からは、より実践的なチームビルディングの知識が得られます。
8. 『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』岩崎夏海・椿あす——ドラッカー理論の入門書
累計300万部超のベストセラー漫画化。ドラッカーの経営理論を野球部運営で実践する。
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「組織の目的は、顧客の創造である」——ドラッカーのこの言葉を、野球部で実践するとどうなるか。
主人公のミナミは、野球部の「顧客」を「感動を届ける相手」と定義し直します。この発想の転換こそがマネジメントの第一歩。**「何のためにこのチームは存在するのか」**を問い直すことから、チームビルディングは始まるのです。
学べるポイント: マネジメントの基本概念、組織の目的定義、実践的なドラッカー理論
9. 『まんがでわかる7つの習慣』小山鹿梨子——セルフマネジメントの基本
「主体的であれ」——7つの習慣の第1は、すべての土台です。
チームビルディングを語る前に、まず自分自身をマネジメントできているか。この作品は、バーで働く主人公を通じて、セルフマネジメントの重要性を教えてくれます。
私は息子との時間を作るために「第3の習慣:最優先事項を優先する」を実践し始めました。自分が変われば、チームも変わる。その原則を、この漫画は教えてくれます。
学べるポイント: 自己管理の重要性、習慣化の技術、Win-Winの関係構築
10. 『まんがでわかるドラッカーのマネジメント』nev・藤屋伸二——経営学をストーリーで
「マネジメントとは、人を通じて成果を上げること」——この定義を理解するだけでも、チームへの向き合い方が変わります。
観光地の復興というストーリーを通じて、組織で成果を出すための原理原則が学べます。「もしドラ」と併せて読むと、ドラッカー理論の理解がさらに深まるでしょう。
学べるポイント: マネジメントの本質、成果を出す組織づくり、経営視点
11. 『ドラゴン桜』三田紀房——チーム学習の力
「東大に行きたいなら、仲間を作れ」——桜木先生の教えです。
この作品は受験漫画ですが、**「チームで学ぶ効果」**が随所に描かれています。一人では続かない勉強も、仲間がいれば続けられる。競い合うことで伸びる。教え合うことで理解が深まる。
これはそのまま、職場でのチームビルディングにも応用できます。
学べるポイント: チーム学習の効果、仲間との切磋琢磨、目標達成のための協力
リーダーシップ・仲間集め系漫画
優れたリーダーとは何か。どうやって仲間を集め、率いるのか。壮大なスケールで描かれる作品から、リーダーシップの本質を学びましょう。
12. 『キングダム』原泰久——将軍学の教科書
「将とは、千人の命を背負う者だ」——この言葉の重みが、読み進めるほど理解できます。
『キングダム』が経営者に人気なのは、大規模組織のリーダーシップが具体的に描かれているからです。将軍によって率い方が異なる。王騎は背中で見せ、李牧は知略で、信は先頭に立つ。
どのリーダーシップスタイルが正解というわけではない。状況とチームに応じて、最適なスタイルを選ぶ。その柔軟性こそが、真のリーダーシップなのです。
学べるポイント: リーダーシップの多様性、大規模組織の運営、先頭に立つ覚悟
13. 『ONE PIECE』尾田栄一郎——仲間を集める力
「おれは助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある」——ルフィのこの言葉は、リーダーシップの本質を突いています。
ルフィは何でもできるキャプテンではありません。料理はできない、航海術も知らない、剣術も使えない。だからこそ、それぞれの分野の専門家を仲間に迎える。そして仲間を信頼し、任せる。
弱さを認め、助けを求められること。それが「仲間を集める力」の源泉なのです。
学べるポイント: 弱さを認める勇気、仲間への信頼、多様な専門家の活かし方
14. 『宇宙兄弟』小山宙哉——チーム選抜と協調性
「本気の失敗には価値がある」——南波六太の言葉です。
宇宙飛行士の選抜試験では、チームワークが評価される場面が描かれます。閉鎖空間で2週間過ごす試験では、リーダーシップだけでなく、「チームの一員として機能できるか」が問われる。
個人の能力と同じくらい、協調性が重視される。それは宇宙だけでなく、どんな職場でも同じです。
学べるポイント: チームでの適性、協調性の重要性、リーダーとフォロワーのバランス
15. 『銀の匙 Silver Spoon』荒川弘——巻き込み型リーダーシップ
「やりたいことがない」——そんな主人公が、農業高校で見つけたものは何か。
八軒勇吾は、最初からリーダータイプではありません。でも彼には、**「周りを巻き込む力」**がある。自分から動き、人に頼み、協力を得る。気づけば、彼の周りには人が集まっている。
経験の浅いリーダーにとって、最も参考になるリーダーシップスタイルかもしれません。
学べるポイント: 巻き込み力、協働の姿勢、経験を補う行動力
チームビルディング漫画の選び方
15作品を紹介しましたが、どれから読むべきか迷う方もいるでしょう。以下の表で比較してみてください。
| 作品名 | 累計部数 | テーマ | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| SLAM DUNK | 1億2000万部 | 役割分担・信頼構築 | 個性派メンバーをまとめたい |
| ハイキュー!! | 7000万部 | 補い合う組織 | 少人数チームを強くしたい |
| キングダム | 1億2000万部 | リーダーシップ | 大きな組織を率いたい |
| アオアシ | 2400万部 | 俯瞰力 | 部下の可能性を引き出したい |
| GIANT KILLING | 2300万部 | チーム再建 | 停滞したチームを立て直したい |
| ブルーロック | 5000万部 | 個性を活かす | 個性的なメンバーを活かしたい |
| 弱虫ペダル | 人気作 | チームのためのエース | 役割分担を徹底したい |
| ROOKIES | 人気作 | 信頼と可能性 | メンバーを信じる力がほしい |
| もしドラ | 300万部 | マネジメント基礎 | 初めて部下を持った |
| 7つの習慣 | 138万部 | セルフマネジメント | まず自分を変えたい |
| ドラッカー漫画 | 250万部 | 経営学 | 経営視点を学びたい |
| ドラゴン桜 | 人気作 | チーム学習 | チームで成長したい |
| ONE PIECE | 5億部超 | 仲間集め | 多様な人材を集めたい |
| 宇宙兄弟 | 人気作 | 協調性 | チームの一員として機能したい |
| 銀の匙 | 人気作 | 巻き込み力 | 経験が浅くても動きたい |
漫画でチームビルディングを学ぶ3つのコツ
最後に、漫画からより多くを学ぶためのコツをお伝えします。
コツ1:登場人物の判断基準を観察する
ただストーリーを追うだけでなく、**「なぜこのキャラクターはこの決断をしたのか」**を考えながら読んでください。達海監督がなぜあの選手を起用したのか。ルフィがなぜこの人を仲間にしたのか。
そして、自分ならどう判断するか比較してみる。結果を見て、自分の判断との違いを学ぶ。これが漫画から学ぶ最大のコツです。
コツ2:チーム構成を分析する
各作品のチーム構成を整理してみましょう。SLAM DUNKなら、赤木(リーダー・精神的支柱)、流川(エース)、桜木(ムードメーカー)、宮城(司令塔)、木暮(安定感)。
自分のチームに置き換えるとどうなるか。誰が欠けたらどんな影響があるか。この分析が、チームビルディングの視点を養います。
コツ3:失敗シーンから学ぶ
成功よりも失敗シーンに注目してください。もしドラのミナミが最初にぶつかった壁。GIANT KILLINGの達海監督の過去の失敗。
「なぜ失敗したのか」「どう乗り越えたのか」——この問いが、最も実践的な学びをもたらします。
まとめ:漫画で学んだことを明日から実践しよう
チームビルディングは、理論だけでは身につきません。実践と振り返りの繰り返しが必要です。でも、その「実践」の前に、漫画で疑似体験しておくことには大きな価値があります。
まずは1作品、気になるものを手に取ってみてください。私のおすすめは、チームワークの本質が凝縮された『SLAM DUNK』です。映画も素晴らしいですが、漫画で読むとさらに深く、キャラクターたちの成長を追体験できます。
あなたのチームビルディングに、これらの漫画が役立つことを願っています。
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