レビュー

1936年の初版から読み継がれる、人間関係の古典。時代を超えて通用する原則がここにある。

著者のカーネギーは、話し方教室の講師として数千人と接してきた。その経験から「人を動かす」ための原則を導き出した。批判しない、心からほめる、相手の立場に立つ。シンプルだが、実践となると難しい。

本書の価値は、原則だけでなく具体例が豊富なこと。歴史上の人物から著者の生徒まで、様々なエピソードが登場する。「なるほど、こう使うのか」と腑に落ちる瞬間が何度もある。

「人の名前を覚える」という原則が印象的。名前は、その人にとって最も心地よい言葉。名前を呼ぶだけで、相手との距離が縮まる。小さなことだが、効果は大きい。

古い本だが、スマホ時代の今こそ読むべきかもしれない。対面でのコミュニケーションが減った分、その一回一回の質が問われる時代。基本に立ち返るための一冊。

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