リーダーシップ本おすすめ5選!38歳2児の父が家庭と職場で実践した統率力の磨き方
「部下には指示を出せるのに、家では妻に言われるがまま」
38歳、2児の父として、この矛盾に長らく悩んでいました。職場ではチームを率いて成果を出しているのに、家に帰ると存在感ゼロ。5歳の娘に「パパはいつもお仕事ばっかり」と言われた日、私は本気で変わろうと決意しました。
厚生労働省の雇用均等基本調査によると、2024年度の男性育休取得率は40.5%に達しました。前年の30.1%から10ポイント以上の急増です。しかし、育休を取得しても「何をすればいいかわからない」という声は後を絶ちません。
問題は、多くの父親が「家庭でのリーダーシップ」を学んでいないこと。職場では研修やOJTでマネジメントを学ぶのに、家庭では完全に独学です。今回は、私が実際に読んで家庭と職場の両方で成果を出せたリーダーシップ本を5冊ご紹介します。
なぜ家庭にリーダーシップが必要なのか
日本の父親は「時間」だけでなく「役割」が足りない
内閣府の男女共同参画白書によると、6歳未満の子を持つ日本の父親の家事・育児時間は1日1時間54分。スウェーデンの211分、アメリカの197分と比較すると、圧倒的に短い水準です。
しかし、本当の問題は「時間」だけではありません。日本の父親は家事・育児の「補助役」に甘んじていることが多いのです。「手伝う」という姿勢では、いつまでも妻の指示待ちになってしまいます。
職場スキルは家庭で活きる
マッキンゼーで採用マネジャーを務めた伊賀泰代氏は『採用基準』の中で、「リーダーシップとは、チームの成果に対して責任を持つこと」と定義しています。この定義は、職場だけでなく家庭にも完全に当てはまります。
家族という「チーム」の成果、つまり「家族全員の幸福」に対して責任を持つ。それが家庭におけるリーダーシップの本質です。
家庭での経験が職場を変える
興味深い研究があります。カナダのケベック州で平均5週間の育休を取得した男性を3年後に追跡調査したところ、家事・育児時間が20%増加していただけでなく、職場でのコミュニケーション能力も向上していました。
家庭で「言葉の通じない相手」である子供と向き合う経験は、職場での部下指導にも活きるのです。
リーダーシップ本おすすめ5選
1. 父親の基本を学ぶ:『新しいパパの教科書』
NPO法人ファザーリング・ジャパンが執筆した『新しいパパの教科書』は、父親としての第一歩を踏み出すための実践的なガイドブックです。「イクメン」という言葉を世に広めた団体だけあって、理想論ではなく現実的なアドバイスが満載です。
この本で私が最も衝撃を受けたのは「パパは2番目のママではない」という一文。母親の代わりをしようとするのではなく、父親にしかできない役割があるという視点は、私のマインドセットを大きく変えました。
具体的には、「ダイナミックな遊び」や「外の世界との橋渡し」は父親の得意分野。仕事で培ったネットワーキング力を活かして、子供の世界を広げる役割を担えるのです。
2. 家族をチームとして運営する:『7つの習慣ファミリー』
スティーブン・R・コヴィー氏の『7つの習慣ファミリー』は、ビジネス書の金字塔を家庭に応用した一冊です。「家族は最も重要な組織である」という前提のもと、家庭運営のフレームワークを提示しています。
特に実践的だったのが「家族ミッション・ステートメント」の作成。会社にビジョンやミッションがあるように、家族にも共有の目的が必要だという考え方です。
我が家では「みんなが笑顔でいられる家」というミッションを掲げました。シンプルですが、何か判断に迷った時の基準になります。「このお出かけ先で、みんな笑顔になれるか?」と考えるだけで、意思決定がスムーズになりました。
3. リーダーシップの本質を理解する:『採用基準』
伊賀泰代氏の『採用基準』は、タイトルからは想像できないほど「リーダーシップ」について深く掘り下げた一冊です。マッキンゼーが求める人材像を通じて、日本社会に欠けているリーダーシップの本質を明らかにしています。
この本の核心は「リーダーシップは役職ではなくスキルである」という主張。つまり、チームの全員がリーダーシップを発揮すべきだというのです。
これを家庭に当てはめると、「父親だけがリーダー」ではなく「家族全員がリーダーシップを発揮する」という発想になります。5歳の娘でも、「今日の遊びは何にする?」という場面ではリーダーになれる。そう考えると、子育てがより対等で楽しいものになりました。
4. 成果を出すマネジメント:『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』
インテルの伝説的CEOアンドリュー・グローブ氏による『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』は、シリコンバレーのCEOたちのバイブルと呼ばれる名著です。「マネージャーのアウトプット=自分の組織のアウトプット+自分が影響を与えた組織のアウトプット」という公式は、あらゆる組織に適用できます。
家庭に置き換えると、「父親のアウトプット=家族全体の幸福+父親が影響を与えた家族の成長」となります。自分が料理を作ることより、家族全員が食事を楽しめる環境を整えることの方が重要なのです。
特に1on1ミーティングの章は、子育てにそのまま応用できました。週に1回、15分でも子供と一対一で向き合う時間を作る。相手の話を聴くことに集中し、評価や批判は控える。このシンプルな習慣が、子供との信頼関係を劇的に改善しました。
5. 人間関係の原則を学ぶ:『人を動かす』
デール・カーネギーの『人を動かす』は、1936年の初版から読み継がれる人間関係の古典です。「人を動かす三原則」として、批判しない・感謝を惜しまない・相手の欲求を重視する、が挙げられています。
この本の教えで最も家庭に効いたのは「名前を呼ぶ」というシンプルな習慣。「ねえ」ではなく「○○ちゃん」と名前を呼んでから話しかける。それだけで、子供の反応が明らかに変わりました。
また、「相手の立場で考える」という原則は、妻とのコミュニケーションを改善しました。「なぜ妻はイライラしているのか」ではなく「妻の立場だったら何を感じているか」と考えるだけで、対応が変わってきます。
パパリーダーシップ成功の3つの鉄則
5冊の本を読んで実践した結果、見えてきた成功法則をまとめます。
鉄則1:家庭に「1on1」を導入する
『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』から学んだ1on1ミーティングは、家庭でも絶大な効果を発揮しました。
子供との1on1
- 毎週日曜の朝、15分間一人一人と向き合う
- 「今週楽しかったことは?」「困っていることは?」と質問
- 評価や批判はせず、ただ聴くことに集中
妻との定例ミーティング
- 週末に15分、家庭の「経営会議」を開催
- 来週の予定確認と役割分担
- 感謝を伝え合う時間も設ける
この習慣を3ヶ月続けた結果、娘から「パパとお話しする日、好き」と言われるようになりました。
鉄則2:「アウトプット思考」で育児を効率化する
グローブ氏の「アウトプット思考」は、限られた時間で成果を出すために不可欠です。
成果を定義する
- 「子供と遊ぶ」ではなく「子供が満足する体験を提供する」
- 「家事を手伝う」ではなく「家事が回る仕組みを作る」
- プロセスではなく成果で自分を評価
ボトルネックを特定する
- 朝の支度で時間がかかっているのは何か
- 寝かしつけが長引く原因は何か
- 改善効果の高いポイントに集中投資
私の場合、朝食の準備がボトルネックでした。日曜に1週間分のメニューを決め、買い物も済ませておくことで、平日朝の判断を減らしました。
鉄則3:「相手を主役にする」コミュニケーション
『人を動かす』の教えは、家庭のあらゆる場面で活きています。
妻への感謝を言語化する
- 「いつもありがとう」ではなく「今日の夕食、美味しかったよ。特に煮物の味付けが最高」
- 具体的に、名前を呼んで伝える
子供の自主性を引き出す
- 「早く着替えなさい」→「どっちの服を着たい?」
- 命令ではなく選択肢を与える
- 自分で決めたことは自分で実行する
まとめ:家庭でリーダーシップを発揮することの価値
男性育休取得率が40%を超えた今、「家庭でもリーダーシップを発揮できる父親」が求められています。それは、単に家事育児の時間を増やすことではありません。家族という「チーム」の成果に責任を持ち、全員が幸せになれる環境を整えることです。
今回紹介した5冊は、それぞれ異なる角度からリーダーシップを教えてくれます。まずは『採用基準』でリーダーシップの本質を理解し、『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』で実践的なマネジメント術を学んでみてください。
私自身、まだ道半ばです。それでも、娘から「パパ、大好き」と言われる回数が確実に増えました。仕事で培ったスキルを家庭に活かし、家庭での経験を仕事に還元する。その好循環こそが、これからの時代のパパに必要な「リーダーシップ」なのだと思います。
睡眠の質を上げたい方は、睡眠本おすすめ25選もあわせてご覧ください。仕事と育児の両立には、まず自分の睡眠から整えることが重要です。




