不動産売却本おすすめ2025!高く売るために読むべき厳選5冊
「不動産会社に任せておけば大丈夫」——そう思っていたら、数百万円損をしていたかもしれない。
不動産売却は、多くの人にとって人生で1〜2回あるかないかの大きな取引だ。しかし、売主側の知識不足につけ込む不動産会社も少なくない。両手仲介による囲い込み、相場より安い査定、不利な契約条件など、知らないだけで損をするリスクは至る所に潜んでいる。
私自身、2020年にマイホームを購入する際、不動産取引について徹底的に調べた。その過程で、売却についても多くの本を読んだが、知識があるかないかで結果が大きく変わることを実感した。
今回は、不動産売却を学ぶのに最適なおすすめ本を目的別に5冊厳選して紹介する。
不動産売却本を選ぶ3つのポイント
不動産売却に関する本は数多く出版されているが、自分に合った一冊を選ぶために以下のポイントを押さえておこう。
1. 著者の実務経験で選ぶ
不動産売却は理論だけでなく、実務経験がものを言う。業界最大手で実績を上げた営業マン、数百件の売買をこなしたコンサルタントなど、現場を知る著者の本を選ぶことで、実践的な知識が得られる。
2. 出版年を確認する
不動産市場は常に変動している。税制や法律の改正も頻繁にあるため、なるべく新しい本を選ぶことが重要だ。特に税金に関する情報は、古い本だと現在と大きく異なる可能性がある。
3. 売却の種類に合わせて選ぶ
戸建て、マンション、土地、投資用不動産など、物件の種類によって売却のポイントは異なる。自分が売却したい物件に近い内容の本を選ぼう。
不動産売却の入門編:まず読むべき2冊
初めて不動産を売却する人、売却の全体像を把握したい人向けの本から紹介する。
『初めてでも損をしない 不動産売却のヒケツ』——売却の教科書
山本健司著、東急リバブルとソニー不動産(現SREホールディングス)で連続No.1の実績を持つ著者による、マイホーム売却に特化した入門書。
『初めてでも損をしない 不動産売却のヒケツ』の特徴は、「頼りになる不動産会社の見極め方」から始まる構成だ。多くの売却本が手続きの説明から入るのに対し、本書は「誰に任せるか」という最も重要な判断から解説している。両手仲介による囲い込み問題にも触れており、業界の内情を知る著者ならではの視点が光る。
『家を売る人・買う人の手続きがわかる本』——手続きの決定版
畑中学著、不動産コンサルタントとして豊富な経験を持つ著者による、売買手続きの決定版。売主・買主どちらの立場でも参考になる一冊だ。
『家を売る人・買う人の手続きがわかる本』は、図やイラストが豊富で視覚的に理解しやすい構成になっている。物件の見極め方、不動産会社の選び方、資金計画、価格査定、重要事項説明、売買契約、引き渡し、登記、税金まで、売却の全工程を網羅。各種契約書類の書き方やチェックポイントも詳しく解説されており、実務で役立つ情報が満載だ。
高く売る方法を学ぶ2冊
すでに売却を決めていて、できるだけ高く売りたい人向けの本を紹介する。
『はじめてでも高く売れる 不動産売却40のキホン』——基本を押さえて高値売却
宮﨑泰彦著、不動産売却の基本を40項目にまとめた実践的な一冊。「不動産売却のキホン」「立地・権利関係のキホン」「価格査定のキホン」「業者選びのキホン」の4つの軸で構成されている。
『はじめてでも高く売れる 不動産売却40のキホン』のポイントは、タイトル通り「基本」を徹底的に押さえている点だ。基本とはいえ、内容は充実しており、業界経験者でも学びがある。特に価格査定のプロセスや、業者選びのチェックポイントは、多くの売主が見落としがちな重要な情報だ。
『マンションを相場より高く売る方法』——マンション売却の専門書
風戸裕樹、吉川克弥著。ソニー不動産の売却コンサルティング事業に携わった著者による、マンション売却に特化した専門書だ。
『マンションを相場より高く売る方法』では、「相場より500万円以上高く売れる」という実績に基づいたノウハウが惜しみなく公開されている。不動産会社を見分けるチェックポイントも付いており、実践的な内容となっている。マンションを売却予定の人には必読の一冊だ。
実践・応用編:プロの知恵を学ぶ1冊
より実践的な売却戦略を学びたい人向けの一冊を紹介する。
『初心者でも「高く」「早く」売る!不動産売却”成功”への道しるべ』——25年の経験が詰まった一冊
新川義忠著、不動産業界25年の経験を持つ著者による実践書。マイホーム、オフィス、相続物件、赤字物件、戸建て、アパート、マンションなど、あらゆる種類の不動産売却に対応している。
『初心者でも「高く」「早く」売る!不動産売却”成功”への道しるべ』の特徴は、「高く売る」だけでなく「早く売る」ことも重視している点だ。売却期間が長引くことによるリスクや、タイミングの重要性についても詳しく解説されている。失敗しやすいポイントとそのリカバリー方法も含まれており、実践的な内容となっている。
不動産売却で失敗しないための3つの心得
本を読んで知識を得たら、実際の行動に移す前に以下の心得を確認しよう。
1. 複数の不動産会社に査定を依頼する
一社だけの査定では相場がわからない。最低でも3社以上に査定を依頼し、価格の根拠を聞き比べることが重要だ。極端に高い査定額を提示する会社には要注意。契約を取るために高めの査定を出し、後から値下げを迫るケースもある。
2. 「両手仲介」の仕組みを理解する
不動産会社が売主と買主の両方から仲介手数料を得る「両手仲介」は、利益相反の問題を含んでいる。自社で買主を見つけるために他社からの問い合わせを断る「囲い込み」が行われるリスクがあることを知っておこう。
3. 売却にかかる費用と税金を把握する
売却価格だけでなく、仲介手数料、印紙税、登記費用、譲渡所得税などの費用も事前に把握しておく必要がある。特に譲渡所得税は、所有期間や居住用かどうかで大きく変わるため、税理士に相談することも検討しよう。
まとめ——知識が売却価格を左右する
不動産売却は、知識があるかないかで数百万円の差が出ることがある。不動産会社に任せきりにするのではなく、自分でも基本的な知識を持っておくことが、損をしないための第一歩だ。
今回紹介した5冊は、それぞれ異なる視点から不動産売却を学べる良書だ。まずは自分の状況に合った1冊から読み始め、納得のいく売却を実現してほしい。




