Excel本おすすめ！28歳事務職が仕事効率3倍にした関数＆マクロ活用書5選

「また今日も残業…」

月次報告のデータ集計に2日かかっていた頃の私は、毎月この言葉を呟いていました。SUM関数とAVERAGE関数しか使えず、同じ作業を手作業で繰り返す日々。周りの同僚はサクサクと仕事を終わらせているのに、自分だけが遅れている焦りと不安。

でも実は、Excelスキルを身につけるって、思っているよりずっと簡単なんですよね。適切な本を選んで、通勤時間と週末の2-3時間を使うだけで、驚くほど仕事が変わります。私自身、5冊の本と3ヶ月の実践で、月次報告が半日で終わるようになりました。

今回は、28歳でフリーライターになった私が、出版社時代に実践して本当に役立ったExcel本おすすめ5冊を紹介します。関数とマクロを使いこなせるようになれば、仕事の効率は確実に3倍になります。

なぜExcelスキルが仕事効率を3倍にするのか

「Excelなんて誰でも使えるでしょ？」と思っていた頃の私。でも、統計データを見て考えが変わりました。

Excelスキルと年収の意外な関係

驚くべきことに、Excelスキルと年収には明確な相関関係があるんです。Excel上級者は中級者より平均年収が約15%高く、VBAを使える人はさらに10-20%高いというデータがあります。企業の85%が業務でスプレッドシートソフトウェアを使用しており、76%がExcelを採用しています。

つまり、Excelができるかどうかは、単なる「便利スキル」ではなく、キャリアと収入に直結する「必須スキル」なんですよね。

私のExcel学習で変わった3つのこと

実際に私がExcelを学んで変わったのは、この3つです。

まず、作業時間が劇的に短縮しました。月次報告が2日から半日に、日次の売上集計が1時間から15分に。手作業で行っていた作業をVLOOKUP関数とマクロで自動化したことで、驚くほど時間が短縮されました。

次に、ミスがほぼゼロになりました。手作業だとどうしても入力ミスやコピペミスが発生しますが、関数やマクロを使えば計算ミスはなくなります。チェックに費やしていた時間も大幅に削減できました。

そして何より、仕事の質が上がったんです。単純作業に追われる時間が減り、データ分析や企画立案など、より創造的な仕事に時間を使えるようになりました。これが評価につながり、フリーランスとして独立する自信にもなりました。

個人的に、Excelスキルは「時間を買うスキル」だと思っています。1日30分の学習で、毎日2時間の作業時間が短縮できるなら、こんなにコスパの良い投資はありません。

Excel本おすすめ5選：初心者から実務マスターまで

それでは、私が実際に使って「これは本当に使える！」と思ったExcel本を5冊、レベル別に紹介していきますね。

1. Excel 最強の教科書[完全版]：まず最初に読むべき定番書

対象レベル: 初心者〜中級者 出版社: SBクリエイティブ 著者: 藤井直弥、大山啓介

累計70万部を突破したベストセラーで、Excelを学ぶなら最初に読むべき一冊です。私も出版社時代、先輩からすすめられてこの本から始めました。

この本の素晴らしいところは、「実務で本当に使う機能」だけを厳選している点なんですよね。Excelには膨大な機能がありますが、実は日常業務で使うのはその一部。この本は、データ入力・集計・分析・資料作成という実務の流れに沿って、必要な関数とテクニックを段階的に教えてくれます。

個人的に役立ったのは、ショートカットキー一覧とピボットテーブルの解説。ショートカットを覚えただけで作業スピードが2倍になりましたし、ピボットテーブルはデータ分析の強力な武器になりました。

こんな人におすすめ：

• Excelの基礎から体系的に学びたい
• 実務で即戦力になりたい
• 「何から始めればいいかわからない」という初心者

2. たった1日で即戦力になるExcelの教科書：時間がない人の救世主

対象レベル: 初心者 出版社: 技術評論社 著者: 吉田拳

タイトル通り、本当に1日で読める薄さなんですが、内容は実践的で濃いです。私は通勤時間（片道30分）の往復で読み終わりました。

この本の特徴は、「最小限の知識で最大限の効果」を狙っている点。Excelの全機能を網羅するのではなく、「これだけ覚えればOK」という厳選された内容になっています。例えば、関数も20個程度に絞り込まれていて、初心者でも混乱しません。

実は、この本を読んだ翌日から、VLOOKUP関数を使って販売データと商品マスタを照合する作業が、3時間から30分に短縮されました。図解が多くてわかりやすいので、「とにかく明日から使えるスキルが欲しい！」という人にぴったりです。

こんな人におすすめ：

• 忙しくて時間がない
• 分厚い本を読むのが苦手
• 明日から即実践したい

3. エクセル兄さんが教える 世界一わかりやすいExcel実務の教科書：親しみやすさNo.1

対象レベル: 初心者〜中級者 出版社: Kindle版 著者: たてばやし淳（エクセル兄さん）

YouTubeで20万人以上の登録者を持つ「エクセル兄さん」こと、たてばやし淳さんの本です。Kindle版なので、スマホでも読めるのが便利なんですよね。

この本の最大の魅力は、親しみやすい語り口調。堅苦しい教科書的な説明ではなく、「こういう時、困りますよね？」という共感から始まるので、読んでいて楽しいんです。実務でよくある「データが多すぎて重い」「印刷がうまくいかない」といった「あるある」な悩みに、ピンポイントで答えてくれます。

個人的には、YouTubeの動画と併用できるのが最高でした。本で概念を理解して、動画で実際の操作を確認する。この組み合わせで、理解度が格段に上がります。20-30代の同世代には、この本が一番読みやすいと思います。

こんな人におすすめ：

• 堅い教科書が苦手
• 動画学習も併用したい
• 実務の「困った」をピンポイントで解決したい

4. Excel VBAの教科書：自動化で仕事が劇的に変わる

対象レベル: 中級者〜上級者 出版社: SBクリエイティブ 著者: 古川順平

関数である程度のことができるようになったら、次はVBA（マクロ）に挑戦してほしいです。この本は、プログラミング未経験の私でも理解できた唯一のVBA本でした。

VBAって聞くと「難しそう」と思うかもしれませんが、実は基本的なことなら意外と簡単なんですよね。この本は、難しい専門用語を使わず、「繰り返し作業を自動化する」という実用的な視点から教えてくれます。

実際に私がVBAで作った「請求書自動作成マクロ」は、今でも愛用しています。以前は1件ずつ手作業で作っていた請求書が、ボタン一つで50件分が一瞬で完成。これだけで毎月3時間は節約できています。

こんな人におすすめ：

• 関数だけでは限界を感じている
• 同じ作業を毎日繰り返している
• プログラミング未経験だけど自動化したい

5. 実務で使える！Excel関数 基本＆便利技：関数特化で低価格

対象レベル: 初心者〜中級者 出版社: 技術評論社 著者: リブロワークス

最後は、関数に特化したコンパクトな一冊。¥1,408という低価格で、実務でよく使う関数がほぼ網羅されています。

この本の便利なところは、逆引き形式になっている点。「売上の合計を出したい」「条件に合うデータを抽出したい」といった「やりたいこと」から関数を探せるので、辞書のように使えます。デスクに常備して、困った時にパッと開くという使い方が最適です。

個人的には、IF関数とVLOOKUP関数の組み合わせ技が目から鱗でした。この2つを組み合わせるだけで、複雑な条件分岐と自動入力が実現できて、作業時間が大幅に削減されました。

こんな人におすすめ：

• 関数だけを集中的に学びたい
• 辞書的に使える本が欲しい
• コスパ重視で選びたい

私が実践したExcel本活用法：3ヶ月で仕事効率3倍の学習プラン

「本を買ったけど、結局使いこなせなかった…」という経験、ありませんか？私も最初はそうでした。でも、学習方法を変えたことで、3ヶ月で仕事が劇的に変わりました。

週末2時間の実践学習で十分

Excel学習のコツは、「読むだけで終わらせない」ことなんですよね。私が実践した方法は、平日の通勤時間に本を読み、週末に2-3時間の実践時間を確保するというシンプルなもの。

1ヶ月目は『Excel 最強の教科書』を通勤時間で読み進め、週末に実際のExcelを開いて練習。特に、VLOOKUP関数とピボットテーブルは、月曜日の実務で即使えるよう、週末に徹底的に練習しました。

2ヶ月目は『たった1日で即戦力になるExcelの教科書』で知識を補完しつつ、実務で発生した「困った」を『実務で使える！Excel関数』で調べて解決。この頃には、関数の基本はほぼマスターしていました。

3ヶ月目は『Excel VBAの教科書』に挑戦。最初は難しく感じましたが、サンプルコードをコピペして少しずつ改変するという方法で、簡単なマクロが作れるようになりました。

YouTube動画との併用で理解度アップ

本だけでは理解しづらい操作は、YouTubeで検索して動画を見るのがおすすめです。特に「エクセル兄さん」のチャンネルは、本と併用することで理解が深まります。

通勤中にスマホで動画を見て、帰宅後にパソコンで実践。この繰り返しで、関数もVBAも「見たことある」から「できる」に変わっていきました。

実務で即実践：翌日から使える小さな成功体験

学んだことは、翌日の実務で即実践することが大切です。私の場合、VLOOKUP関数を覚えた翌日に、商品コードから商品名を自動入力する仕組みを作りました。たったこれだけで、データ入力の時間が半分になり、「Excel学習って意味がある！」という成功体験になりました。

小さな成功体験を積み重ねることで、「もっと学びたい」というモチベーションが生まれます。最初から完璧を目指さず、「今日覚えた関数を明日使ってみる」という小さな目標を設定するのがコツです。

この学習アプローチは、他の技術スキルでも同じように有効なんですよね。実は、プログラミング学習でも挫折率87.5%というデータがありますが、適切な教材と学習法を組み合わせれば、3ヶ月で大きく成長できることがわかっています。スキル習得の原則は共通しているんです。

Excel本選びで失敗しないための3つのポイント

ここまで5冊のExcel本を紹介してきましたが、「結局どれを選べばいいの？」と迷っている方もいるかもしれません。そこで、自分に合った本を選ぶポイントをお伝えしますね。

現在のスキルレベルで選ぶ

まず、自分の現在のレベルを正直に評価することが大切です。

完全初心者（SUM関数しか使えない）なら、『Excel 最強の教科書』か『たった1日で即戦力になるExcelの教科書』がおすすめ。両方買っても4,000円以下なので、コスパを考えても損はありません。

初級者（VLOOKUP関数くらいは使える）なら、『エクセル兄さんが教える 世界一わかりやすいExcel実務の教科書』で実務スキルを磨きつつ、『実務で使える！Excel関数』を辞書的に使うのが効率的です。

中級者（関数である程度のことができる）なら、迷わず『Excel VBAの教科書』に挑戦してください。VBAができるようになると、仕事の幅が一気に広がります。

学習時間の確保状況で選ぶ

忙しくて時間がない人は、『たった1日で即戦力になるExcelの教科書』がベスト。通勤時間だけで読み終わり、翌日から実践できます。

週末に2-3時間の学習時間を確保できる人は、『Excel 最強の教科書』で体系的に学ぶのがおすすめ。じっくり取り組むことで、確実にスキルが身につきます。

目的で選ぶ

「とにかく残業を減らしたい」なら、VBAを学んで自動化するのが最短ルート。『Excel VBAの教科書』一択です。

「転職に備えてExcelスキルを証明したい」なら、まず『Excel 最強の教科書』で基礎を固めて、MOS（Microsoft Office Specialist）資格の取得を目指すのも良いでしょう。

「日々の業務を少しでも楽にしたい」なら、『実務で使える！Excel関数』を常備して、困った時に調べる使い方がおすすめです。

まとめ：今日からExcel学習を始めよう

Excelスキルは、仕事の効率を3倍にする最強の武器です。私自身、月次報告が2日から半日に短縮され、残業が減り、プライベートの時間が増えました。そして何より、「できる」という自信が、フリーランスとして独立する原動力になりました。

今回紹介した5冊のExcel本は、どれも実際に私が使って「本当に役立った」と確信を持っておすすめできるものばかり。まずは自分のレベルと目的に合った1冊を選んで、今日から学習を始めてみてください。

通勤時間の30分と週末の2時間。たったこれだけの投資で、あなたの仕事人生が変わります。3ヶ月後、「あの時始めてよかった」と思える日が必ず来ますよ。