子供の決断力を育てる漫画おすすめ7選!自分で選ぶ力を伸ばす名作ガイド

子供の決断力を育てる漫画おすすめ7選!自分で選ぶ力を伸ばす名作ガイド

「パパ、どっちがいい?」

6歳の娘がおやつを前に、いつもこう聞いてきます。選ぶのは私ではなく、娘なのに。

外資系コンサル時代、私は毎日無数の「決断」を求められました。しかし、それは仕事での話。家庭では、子供が「自分で決める」経験を積む機会を、無意識に奪っていたのかもしれません。

発達心理学の研究によると、子供が「自分で選ぶ」経験を積むことで、自己効力感(自分はできるという感覚)が育つことがわかっています。そして、漫画の主人公が重要な決断を下す姿を見ることは、子供にとって強力な「代理経験」になります。

今回は、2児の父として、そしてエビデンスベースの子育てを実践する立場から、子供の決断力を育てる漫画を7作品厳選してご紹介します。

子供の決断力を育てる漫画の3つの条件

おすすめ漫画を紹介する前に、「決断力を育てる漫画」の条件を整理しておきましょう。

1. 主人公が重要な選択に直面する

進路、夢、人間関係——主人公が人生を左右する重要な決断を迫られる場面が描かれていることが大切です。子供はその過程を追体験することで、「決断とは何か」を学びます。

2. 決断の根拠が描かれている

「なぜその選択をしたのか」が丁寧に描かれていると、子供は「自分ならどうするか」を考えるきっかけになります。感情だけでなく、論理的な思考プロセスが見えることが重要です。

3. 決断の結果と向き合う姿が描かれている

決断には必ず結果が伴います。うまくいくこともあれば、失敗することも。その結果に責任を持ち、向き合う姿が描かれていることで、子供は「決断には責任が伴う」ことを学びます。

では、具体的な作品を見ていきましょう。

【未就学児〜】ドラえもん

まずは、「決断しないことのリスク」を学べる国民的作品です。

ドラえもん (1)

未来からやってきたネコ型ロボット・ドラえもんと、ちょっぴりダメな少年のび太の友情物語。世代を超えて愛される国民的漫画。

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『ドラえもん』の主人公・のび太は、自分で決断することが苦手です。宿題をやるかどうか、ジャイアンに立ち向かうかどうか——いつも迷い、先延ばしにしてしまいます。

しかし映画版では、のび太が大きな決断を下す場面が多く登場します。仲間を救うために危険に立ち向かう、自分の弱さを認めて助けを求める——そうした決断が物語を動かします。

実践してみた結果、我が家では映画版のドラえもんを見た後、「のび太はどうしてあの選択をしたと思う?」と聞くようにしています。6歳の娘は「友達を助けたかったから」「怖かったけど頑張ったから」と、決断の理由を考えるようになりました。

親子で話し合いたいポイント

  • のび太はなぜ決められないことが多いのかな?
  • 決めないとどうなる?
  • 勇気を出して決めた時、どんな気持ちだったと思う?

【小学校低学年〜】キャプテン翼

夢を追う決断の素晴らしさを教えてくれる作品です。

キャプテン翼 1

著者: 高橋陽一

「ボールは友達!」が口癖のサッカー少年・大空翼の成長と世界への挑戦を描く。世界中のプロサッカー選手に影響を与えた伝説的作品。

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『キャプテン翼』の主人公・大空翼は、幼い頃から「世界一のサッカー選手になる」という夢を持っています。そして、その夢のために数々の決断を下していきます。

どの高校に進学するか、海外に挑戦するか——翼は常に「サッカーがより上達できる環境」を選びます。周囲の意見に流されず、自分の価値観に基づいて決断する姿は、子供たちに「自分で決める」ことの大切さを教えてくれます。

効果で考えると、翼の決断には常に「明確な基準」があります。「サッカーが上達するかどうか」というシンプルな基準。子供にとって、「自分なりの基準を持つ」ことの重要性を学べる作品です。

親子で話し合いたいポイント

  • 翼くんはどうやって進路を決めた?
  • 自分が大切にしていることは何?
  • 迷った時、何を基準に決める?

【小学校低学年〜】MAJOR

挫折を乗り越えて再び夢を選ぶ決断を学べる作品です。

MAJOR(1)

著者: 満田 拓也

5歳の吾郎が父・茂治の背中を追いかけ、野球に情熱を注ぐ姿を描く。幼少期からプロ、そしてメジャーリーグまでの長編成長物語。

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『MAJOR』の主人公・茂野吾郎は、何度も「野球を続けるかどうか」の決断を迫られます。父の死、利き腕の故障——普通なら野球を諦めてもおかしくない状況で、吾郎は野球を選び続けます。

この作品が素晴らしいのは、「一度決めたことを貫く強さ」と「状況に応じて方法を変える柔軟さ」の両方が描かれていること。右腕が使えなくなった吾郎は、左投げに転向するという大きな決断をします。

エビデンスによれば、「目標は変えずに方法を変える」という柔軟性は、困難を乗り越える上で非常に重要です。『MAJOR』は、子供にこの大切な考え方を教えてくれます。

親子で話し合いたいポイント

  • 吾郎はなぜ野球を続けた?
  • 右腕が使えなくなった時、どう思ったと思う?
  • 方法を変えても目標を変えないって、どういうこと?

【小学校中学年〜】宇宙兄弟

夢を諦めない決断の価値を教えてくれる作品です。

宇宙兄弟(1)

著者: 小山宙哉

子供の頃の夢「宇宙飛行士になる」を追い続ける兄弟の物語。累計3000万部突破、アニメ・映画化もされた人気作。

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『宇宙兄弟』の主人公・南波六太は、30代で会社をクビになり、子供の頃の夢だった「宇宙飛行士になる」という決断をします。

「今さら遅い」「現実を見ろ」——周囲からの否定的な声にもかかわらず、六太は夢を追うことを選びます。この「年齢に関係なく挑戦する決断」は、子供たちに「いつでも夢を追っていい」というメッセージを伝えてくれます。

我が家では、『宇宙兄弟』を読んでから、娘が「大人になっても夢を追っていいの?」と聞いてきました。「もちろん」と答えると、安心したように笑っていました。

親子で話し合いたいポイント

  • 六太はなぜ宇宙飛行士を目指した?
  • 周りに反対されても決断するのは勇気がいるね
  • あなたの夢は何?

【小学校高学年〜】ちはやふる

周囲と違う道を選ぶ決断の美しさを学べる作品です。

ちはやふる(1)

著者: 末次由紀

競技かるたに情熱を注ぐ少女・千早の青春を描く。仲間との絆、努力の尊さ、日本文化の美しさが詰まった感動作。

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『ちはやふる』の主人公・綾瀬千早は、「競技かるたでクイーンになる」という夢を持っています。人気スポーツでもなく、周囲から理解されにくい選択です。

しかし千早は、自分の「好き」を大切にして、その道を選び続けます。「みんながやっていること」ではなく、「自分がやりたいこと」を選ぶ決断。これは子供にとって、非常に重要な学びです。

効果で考えると、千早の姿を見ることで、子供は「人と違っていい」「自分の好きなことを選んでいい」と思えるようになります。同調圧力の強い日本社会で、これは特に大切なメッセージです。

親子で話し合いたいポイント

  • 千早はなぜかるたを選んだ?
  • みんなと違うことを選ぶのは勇気がいる?
  • 自分だけの「好き」を大切にしよう

【小学校高学年〜】SLAM DUNK

新しいことに挑戦する決断を学べる作品です。

SLAM DUNK 1

著者: 井上雄彦

不良少年・桜木花道がバスケットボールと出会い、成長していく青春漫画。2025年についに電子書籍化された伝説的名作。

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『SLAM DUNK』の主人公・桜木花道は、バスケットボールを始めるという決断をします。動機は「好きな女の子に気に入られたい」という不純なものでしたが、やがて本気でバスケを愛するようになります。

この作品が教えてくれるのは、「始める理由は何でもいい」ということ。大切なのは、「やってみる」という決断をすること。花道は、周囲に馬鹿にされながらも、バスケを続けることを選びました。

2025年に電子書籍化され、親世代にとっても懐かしい作品です。親子で一緒に読むことで、「新しいことを始める決断」について話し合うきっかけになります。

親子で話し合いたいポイント

  • 花道はなぜバスケを始めた?
  • 始める理由は何でもいい?
  • 新しいことを始める時、何を考える?

【中学生〜】ブルーピリオド

人生を変える大きな決断を学べる作品です。

ブルーピリオド(1)

著者: 山口つばさ

成績優秀な高校生・八虎が美術の世界に飛び込み、東京藝大を目指す青春物語。マンガ大賞2020大賞受賞作。

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『ブルーピリオド』の主人公・矢口八虎は、成績優秀な「優等生」でしたが、美術と出会い、人生を変える決断をします。安定した将来を捨てて、東京藝術大学を目指すという選択。

この作品が素晴らしいのは、「決断の過程」が非常に丁寧に描かれていること。八虎は悩み、迷い、周囲の反対にも直面します。それでも、自分の心の声に従って決断する姿は、子供たちに強い印象を残します。

マンガ大賞2020で大賞を受賞した本作は、「自分の人生は自分で決める」というメッセージを、美しい絵と深いストーリーで伝えてくれます。

親子で話し合いたいポイント

  • 八虎はなぜ美術を選んだ?
  • 周りの期待と自分のやりたいこと、どっちを優先する?
  • 自分の人生は誰が決める?

年齢別・決断力漫画の読み方ガイド

最後に、年齢に合わせた漫画の読み方をまとめておきます。

年齢おすすめ作品読み方のコツ
5-7歳ドラえもん(映画版)「のび太はどうして決めた?」と聞く
7-9歳キャプテン翼、MAJOR主人公の決断の理由を一緒に考える
9-11歳宇宙兄弟、ちはやふる「あなたならどうする?」と問いかける
11-13歳SLAM DUNK、ブルーピリオド進路について親子で話し合う

漫画で決断力を育てる3つのコツ

1. 「どうして?」と聞く

漫画を読んだ後、「主人公はどうしてその決断をしたと思う?」と聞いてみましょう。決断の理由を考えることで、子供は「決断には根拠が必要」ということを学びます。

2. 「あなたならどうする?」と問いかける

同じ状況に置かれたら、子供自身はどうするか。この問いかけは、「自分で考えて決める」練習になります。正解はありません。考えること自体が大切です。

3. 日常の小さな決断を任せる

漫画で学んだことを、日常生活で実践しましょう。「今日のおやつ、自分で選んでいいよ」「休日の予定、どうしたい?」——小さな決断の積み重ねが、決断力を育てます。

関連記事

決断力と合わせて育てたい力についても、おすすめ漫画を紹介しています。

まとめ:決断力は「練習」で育つ

今回紹介した7作品を、決断のタイプ別にまとめます:

作品学べる決断おすすめ年齢
ドラえもん決断することの大切さ未就学児〜
キャプテン翼夢を追う決断小学校低学年〜
MAJOR挫折を乗り越える決断小学校低学年〜
宇宙兄弟夢を諦めない決断小学校中学年〜
ちはやふる自分らしさを選ぶ決断小学校高学年〜
SLAM DUNK新しいことを始める決断小学校高学年〜
ブルーピリオド人生を変える決断中学生〜

決断力は、生まれつきの才能ではありません。「自分で選ぶ」経験を積み重ねることで、少しずつ育っていくものです。

漫画は、その「練習」の場を提供してくれます。主人公の決断を追体験し、「自分ならどうするか」を考える。その積み重ねが、子供の決断力を育てていきます。

まずは1冊から。親子で一緒に読む時間が、お子さんの「自分で決める力」を育てる第一歩になるはずです。

宇宙兄弟(1)

著者: 小山宙哉

夢を諦めない決断を学ぶなら、まずはこの1冊。年齢を問わず挑戦する勇気をもらえます。

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この記事のライター

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佐々木 健太

元外資系コンサルタントから転身したライター。経済学の知識を活かしながら、健康・お金・人間関係の最適化を追求。エビデンスベースの実践的な知識発信を心がける。

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