独立起業本おすすめ5選!会社員のまま月30万円稼ぐ起業準備術

独立起業本おすすめ5選!会社員のまま月30万円稼ぐ起業準備術

会社員のまま起業という選択肢

「独立したい」「起業したい」。しかし、家族を養う責任がある以上、いきなり会社を辞めるわけにはいかない。

38歳、2児の父である私も同じ悩みを抱えていた。「安定収入を失ったら家族はどうなる」「失敗したら借金を背負うことになる」。起業への憧れと、失敗への恐怖の間で揺れ続けていた。

しかし、あるデータを知って考えが変わった。日本政策金融公庫の調査によると、起業をためらう理由の1位は「自己資金不足」(44.3%)、2位が「失敗リスクが大きい」(28.0%)だ。そして失敗リスクの内容を詳しく見ると、「安定した収入を失うこと」が69.8%で最も多い。

逆に言えば、安定収入を維持したまま起業できれば、この恐怖は解消できる。「会社員のまま起業する」という選択肢は、家族持ちの30代後半にとって最も合理的なアプローチだ。

この記事では、会社員のまま起業を準備するために読むべき5冊と、私が実践した安定収入を確保しながら独立する戦略を紹介する。

なぜ「副業起業」がリスク最小なのか

起業の生存率は意外と高い

「起業の9割は失敗する」という言葉を聞いたことがあるだろう。しかし、これは誤解だ。中小企業庁の2023年版白書によると、創業後1年の生存率は95.3%、3年後は88.1%、5年後でも81.7%だ。

つまり、8割以上の企業が5年後も事業を継続している。これは海外と比較しても極めて高い水準で、英国やフランスでは5年後の廃業率が55〜57%に達する。日本の起業環境は、実はリスクが低いのだ。

副業起業で「両取り」ができる

それでも不安は残る。なぜなら「生存」と「成功」は違うからだ。事業を続けていても、十分な収入が得られなければ生活できない。

ここで「副業起業」という選択肢が輝く。会社員として安定収入を得ながら、副業で事業を始める。事業が軌道に乗るまでは本業の収入で生活を維持し、十分な収益が出るようになってから独立を検討する。

リクルートの2024年調査によると、兼業・副業の実施率は10.7%に達し、企業の副業容認率も60.7%まで上昇した。会社員のまま起業準備をする環境は、これまでになく整っている。

小さく始めて検証する

副業起業の最大のメリットは「検証ができる」ことだ。いきなり多額の資金を投じて事業を始めると、失敗したときの損失が大きい。しかし副業なら、小さく始めてビジネスモデルを検証できる。

顧客はいるか。価格設定は適切か。自分のスキルは市場で通用するか。これらを確認してから規模を拡大すれば、リスクは大幅に軽減される。

独立起業本おすすめ5選

1. 最新メソッドを学ぶ『会社員が働きながら月30万円を稼ぐ起業法』

著者の新井一氏は、起業準備塾「起業18フォーラム」を主宰し、延べ6万人の会社員と向き合ってきた起業のプロだ。2025年2月に発売された本書は、「会社員のまま結果を出す人」がやっている思考と実務を体系化している。

私が評価するのは「月30万円」という現実的な目標設定だ。いきなり年収1000万円を目指すのではなく、まずは副業で月30万円を安定して稼げるようになることを目指す。これなら本業と合わせて十分な収入になるし、独立後も生活できる見通しが立つ。

2児の父として、このアプローチは非常に合理的だと感じた。月30万円の副業収入があれば、万が一会社を辞めることになっても、すぐに生活に困ることはない。

2. 6ヶ月の準備術を学ぶ『会社で働きながら6カ月で起業する』

同じく新井一氏の著書で、『会社員が働きながら月30万円〜』の前身とも言える一冊だ。1万人以上の起業をプロデュースした経験から導き出された「成功の黄金ルール」が、6ヶ月のプログラムとして体系化されている。

本書の価値は「スケジュール」にある。多くの起業本は「何をすべきか」は教えてくれるが、「いつまでに何をすべきか」は曖昧だ。本書では、1ヶ月目から6ヶ月目まで、各月にやるべきことが明確に示されている。

経済学を学んだ私の視点から言えば、時間軸を明確にすることは意思決定の質を高める。「いつか起業する」という漠然とした目標ではなく、「6ヶ月後に起業準備を完了する」という具体的な目標を持つことで、行動が変わる。

3. 起業哲学を学ぶ『ゼロ・トゥ・ワン』

著者のピーター・ティール氏は、PayPalの共同創業者であり、Facebookへの最初の外部投資家としても知られる。シリコンバレーを代表する起業家・投資家だ。

本書の核心は「競争ではなく独占を目指せ」というメッセージだ。多くの起業家は既存市場で競争しようとするが、それは「1からNへ」のコピーに過ぎない。本当に価値があるのは「0から1」を生み出すこと、つまり新しいカテゴリーを創造することだ。

「ふつうの会社員」が起業する場合、この考え方は特に重要だ。大企業と同じ土俵で戦っても勝ち目はない。しかし、ニッチな市場で独自のポジションを築けば、小さくても強い事業を作れる。私自身、この「独占思考」を意識して事業領域を選んだ。

4. スモールスタートを学ぶ『スモールビジネスの教科書』

著者の武田所長は、スモールビジネスの専門家として多くのコンテンツを発信している人物だ。本書は、「小さく始めて大きく育てる」スモールビジネスの考え方を体系的に解説している。

私がこの本を評価する理由は、「最初から大きくしようとしない」という姿勢だ。家族を養う責任がある30代後半にとって、初期投資を抑え、固定費を最小限にすることは生命線だ。従業員を雇わず、自宅を拠点に、自分1人で回せるビジネスから始める。

本書では、スモールビジネスの見つけ方、始め方、育て方が具体的に解説されている。「いきなり独立」ではなく、「副業から始めて段階的に成長させる」という戦略は、リスクを最小化しながら起業したい人に最適だ。

5. 普通の人向け『ふつうサラリーマンの起業術』

著者の柴家まゆみ氏は、司法書士・起業コンサルタントとして250社以上の会社設立に関わってきた実務家だ。自身も司法書士事務所に勤務しながら起業を決意し、数ヶ月で月商100万円を超えた経験を持つ。

本書のサブタイトル「資格なし!アイデアなし!カリスマ性なし!」は、多くの会社員が抱える不安そのものだ。「自分には特別な才能がない」「すごいアイデアがない」「人を惹きつけるカリスマ性がない」。本書は、そんな「ふつうのサラリーマン」でも起業できることを実証している。

2児の父として共感したのは、著者が「終電まで働く毎日」から脱却するために起業を決意したという点だ。起業の動機は「お金持ちになりたい」だけではない。「自分らしく働きたい」「家族との時間を増やしたい」という動機も、立派な起業の理由だ。

会社員のまま起業する3つの鉄則

鉄則1:「失敗リスク」を正しく理解する

起業をためらう最大の理由は「失敗リスク」だ。しかし、そのリスクを正しく理解している人は少ない。

前述したように、5年後の生存率は81.7%だ。さらに、副業から始めれば「安定収入を失う」というリスクもゼロにできる。失敗しても会社員を続ければいい。副業に投じた時間と少額の資金が無駄になるだけで、生活が破綻することはない。

私の場合、副業で月10万円を稼げるようになるまでは、独立を検討すらしないと決めていた。月10万円なら、失敗しても大きなダメージはない。

鉄則2:6ヶ月の「準備期間」を設ける

『会社で働きながら6カ月で起業する』が示すように、起業準備には適切な時間軸が必要だ。

  • 月1-2:ビジネスアイデアの検証
  • 月3-4:最初の顧客獲得
  • 月5-6:収益化と判断

この6ヶ月間は「テスト期間」だ。事業が軌道に乗るかどうかを検証し、継続か撤退かを判断する。副業なら、撤退しても失うものは少ない。

鉄則3:「独占」できる領域を見つける

『ゼロ・トゥ・ワン』が教えるように、競争を避けて独占を目指すことが重要だ。

大きな市場で大企業と競争しても勝ち目はない。しかし、ニッチな市場なら話は別だ。「小さな池で大きな魚になる」という戦略は、リソースが限られた個人起業家にとって最も合理的なアプローチだ。

私の場合、経済学の知識とデータ分析のスキルを組み合わせた領域で事業を始めた。大きな市場ではないが、競合も少なく、自分の強みを活かせる領域だ。

まとめ:安定収入を確保しながら独立する

起業のリスクを恐れるのは自然なことだ。しかし、「会社員のまま起業する」という選択肢があることを知っておいてほしい。

安定収入を維持しながら副業で事業を始め、軌道に乗ってから独立を検討する。このアプローチなら、家族を養う責任がある30代後半でも、リスクを最小限に抑えて起業にチャレンジできる。

今回紹介した5冊は、その準備を体系的に進めるために役立つ。まずは『会社員が働きながら月30万円を稼ぐ起業法』で最新のメソッドを学び、『会社で働きながら6カ月で起業する』で具体的なスケジュールを立てよう。『ゼロ・トゥ・ワン』で独占思考を身につけ、『スモールビジネスの教科書』で小さく始める方法を学ぶ。自信がない人は『ふつうサラリーマンの起業術』から読み始めるのもいい。

副業の時間管理術については、副業本おすすめ5選も参考にしてほしい。より広い視点で独立を学びたい方は、独立・起業本おすすめ5選もおすすめだ。

この記事のライター

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佐々木 健太

元外資系コンサルタントから転身したライター。経済学の知識を活かしながら、健康・お金・人間関係の最適化を追求。エビデンスベースの実践的な知識発信を心がける。

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