決断力漫画おすすめ5選!28歳フリーライターが優柔不断を克服した作品
「今日のランチ、何にしよう」
たったこれだけの選択に、私は15分も悩んでしまう。メニューを眺めては「こっちも美味しそう」「でもあっちも気になる」を繰り返し、結局店員さんを待たせてしまう。
28歳になった今でも、こんな日常が続いています。
転職するかどうか、引っ越すかどうか、彼氏と別れるかどうか——人生の大きな決断になると、もう何ヶ月も答えを出せないまま。友達には「考えすぎだよ」と言われるけど、考えることをやめられない自分がいます。
でも最近、ある漫画たちに出会って、少しずつ変わり始めました。
今回は、優柔不断な私が「決断力」について考えるきっかけをくれた漫画5作品を紹介します。
選択肢が多いほど、決められなくなる心理
決断力の話をする前に、一つ興味深い研究を紹介させてください。
コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授が行った「ジャム実験」をご存知ですか?
スーパーの試食コーナーで、24種類のジャムを並べた日と、6種類だけ並べた日を比較した実験です。結果はこうでした。
- 24種類の日:試食した人の60%、でも購入は3%
- 6種類の日:試食した人は40%、でも購入は30%
選択肢が多いと「見るだけ」で終わってしまい、少ないと実際に「選んで買う」人が増えたんです。
心理学者のバリー・シュワルツはこれを「選択のパラドックス」と呼びました。選択肢が増えるほど、私たちは決断できなくなり、決断しても「他の選択肢のほうが良かったかも」と後悔しやすくなる。
これを知ったとき、すごく腑に落ちました。
私が優柔不断なのは、性格のせいだけじゃない。現代社会の「選択肢の多さ」に脳が疲れているんだ、と。
そして、漫画のキャラクターたちが決断する姿を見て、私は「決断のコツ」みたいなものを学んでいきました。
決断力が身につく漫画5選
1. 凪のお暇(コナリミサト)——「空気を読む」をやめる決断
主人公の凪は、私と同じく「空気を読みすぎる」タイプ。職場でも恋愛でも、周りに合わせて自分を殺してきた彼女が、ある日突然「全部やめる」と決断します。
会社を辞め、彼氏と別れ、都心のマンションを引き払って、郊外の古いアパートで「お暇」生活をスタート。
最初は「いきなり全部捨てるなんて極端すぎない?」と思いました。でも読み進めるうちに気づいたんです。凪の決断は「逃げ」じゃなくて「自分を取り戻す」ための選択だった、と。
私がこの漫画から学んだのは、**「正解を探すより、今の自分に必要なことを選ぶ」**という考え方。
転職や引っ越しの「正解」なんて、誰にもわからない。でも「今の自分には何が必要か」なら、自分で決められる。そう思えるようになりました。
2. 宇宙兄弟(小山宙哉)——「遅すぎる」なんてない
「もう28歳だし」「今さら新しいこと始めても」
私がよく使う言い訳です。でも『宇宙兄弟』の主人公・六太(ムッタ)は、31歳で会社をクビになってから宇宙飛行士を目指し始めます。
弟のヒビトはすでに宇宙飛行士として活躍中。兄として劣等感を感じながらも、六太は子供の頃の約束——「二人で宇宙飛行士になる」——を諦めません。
この漫画の好きなセリフがあります。
「It’s a piece of cake!(楽勝だよ)」
六太が困難に直面するたびに、自分を奮い立たせる言葉。実際は全然楽勝じゃないんですけど、そう言い聞かせることで一歩踏み出せる。
私も最近、迷ったときに心の中でつぶやくようになりました。**「やってみなきゃわかんないし、楽勝でしょ」**って。
3. 左ききのエレン(かっぴー/nifuni)——「天才じゃない自分」を認める決断
広告代理店で働くデザイナー・光一と、圧倒的な才能を持つアーティスト・エレン。
この漫画は「天才と凡人」の対比を容赦なく描きます。どれだけ努力しても、才能には勝てない現実。それでも光一は、自分なりの居場所を見つけていきます。
私は出版社で働いていた頃、似たような葛藤を感じていました。周りには文章の天才みたいな人がいて、自分との差を痛感する日々。「向いてないのかも」と何度も思いました。
でも『左ききのエレン』を読んで、考え方が変わったんです。
「天才じゃなくていい。自分にできることで勝負すればいい」
今の私がフリーライターとして活動できているのは、この漫画のおかげかもしれません。
4. ブルーピリオド(山口つばさ)——「好き」を選ぶ勇気
成績優秀でリア充な高校生・矢口八虎が、ある日美術に出会い、東京藝術大学を目指すことを決意する物語。
周囲からは「なんで急に美大?」「もったいない」と言われます。安定した進路を捨てて、合格率が極めて低い藝大を目指すなんて、普通に考えたら「無謀」です。
でも八虎は、生まれて初めて「好き」だと思えるものに出会ってしまった。
「好きなことを選ぶ」って、実はすごく勇気がいる決断なんですよね。
失敗したら自分のせい。誰にも言い訳できない。だから多くの人は「無難な選択」を選んでしまう。私もそうでした。
この漫画を読んでから、「損得」じゃなくて「好きかどうか」で選ぶことを意識するようになりました。転職先を考えるときも、年収や安定性より「やりたいかどうか」を重視するように。
5. 重版出来!(松田奈緒子)——失敗しても「次」がある
漫画編集者として働く黒沢心の成長物語。
編集者の仕事は「決断の連続」です。どの作家と組むか、どの作品を推すか、打ち切りにするか続けるか。一つの判断が作家の人生を左右することもある。
最初は失敗ばかりの心が、先輩や作家たちとの関わりの中で成長していく姿は、読んでいて胸が熱くなります。
私がこの漫画から学んだのは、**「決断を間違えても、次の決断で取り戻せる」**ということ。
完璧な決断なんてない。大事なのは、決断した後にどう行動するか。間違えたと思ったら、軌道修正すればいい。
この考え方を持てるようになってから、決断のハードルがぐっと下がりました。
漫画から学んだ「決断力」を高める3つのコツ
5作品を読んで、私なりに「決断力を高めるコツ」が見えてきました。
1. 選択肢を減らす
『凪のお暇』の凪は、「全部やめる」ことで選択肢をリセットしました。私たちも、あれこれ比較するより「これとこれ、どっち?」まで絞ると決めやすくなります。
2. 「正解」より「納得」を優先する
『宇宙兄弟』の六太は、周りから見たら「非効率」な選択をしています。でも本人が納得しているから、後悔なく進める。決断の基準は「正しいか」じゃなくて「納得できるか」でいいんです。
3. 小さな決断で練習する
いきなり人生の大きな決断をしようとすると、固まってしまいます。まずはランチのメニューを「3秒で決める」とか、買い物で「悩んだらやめる」とか、小さな決断で練習するのがおすすめです。
優柔不断な私の、その後
正直に言うと、私はまだ優柔不断です。ランチのメニューで悩むし、Netflixで何を見るかも決められない。
でも、以前より「決断すること」への恐怖は減りました。
漫画のキャラクターたちが、迷いながらも一歩踏み出す姿を見てきたから。完璧な選択なんてないって、わかったから。
もし同じように優柔不断で悩んでいる人がいたら、まずは1冊読んでみてください。物語の中で「決断」を疑似体験するだけでも、何か変わるかもしれません。
決断力と関連して「自己効力感」——つまり「自分ならできる」という感覚も大切です。興味のある方は自己効力感漫画おすすめ5選もぜひチェックしてみてください。
また、心理学の知見をもっと深く知りたい方には心理学漫画おすすめ15選もおすすめです。
最後に、今の私が一番好きな『凪のお暇』のセリフを。
「自分で決めたことなら、後悔しても納得できる」
迷ったときは、このことを思い出すようにしています。
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