歴史漫画おすすめ20選!教科書より100倍面白い傑作完全ガイド【2026年版】
「歴史って暗記科目でしょ?」
学生時代、私もそう思っていました。年号を覚え、人物名を覚え、戦いの名前を覚える…。テストのために詰め込んだ知識は、終わった瞬間にすべて忘れてしまう。
でも、編集長として年間200冊以上の本を読むようになった今、断言できます。歴史は「物語」として出会えば、一生忘れられない体験になると。
そのきっかけを与えてくれるのが、歴史漫画です。
4歳の息子がいる私にとって、歴史漫画は「いつか一緒に読みたい本」のリストの上位に入っています。今回は、日本史・世界史を網羅した歴史漫画おすすめ20選を、時代別・テーマ別に紹介します。
歴史漫画が学習に効果的な3つの理由
1. エピソード記憶として定着する
教育心理学の研究によると、物語形式で学んだ情報は、単純な暗記よりも長期記憶に残りやすいことがわかっています。歴史漫画は、史実をドラマチックな物語として描くことで、自然と記憶に定着させてくれます。
2. 感情を伴う学習効果
歴史上の人物に感情移入することで、「なぜこの決断をしたのか」「この時代背景には何があったのか」を深く考えるようになります。教科書では「1600年、関ヶ原の戦い」という一行で終わる出来事も、漫画なら登場人物の葛藤や駆け引きを通じて、立体的に理解できるのです。
3. 視覚的な時代考証
衣装、建築、武器、生活様式…。歴史漫画は、文字だけでは伝わりにくい「時代の空気感」を視覚的に伝えてくれます。息子に「江戸時代ってどんな感じ?」と聞かれたとき、歴史漫画を見せるだけで一発で伝わります。
日本史・戦国時代を学べる歴史漫画5選
1. キングダム(原泰久)
時代: 中国・春秋戦国時代 累計発行部数: 1億部以上
「日本史じゃないじゃないか」と思われるかもしれませんが、キングダムは「歴史漫画の入り口」として外せない作品です。
中国の春秋戦国時代、天下統一を目指す秦の始皇帝・政と、大将軍を夢見る戦災孤児・信の物語。戦闘シーンの迫力、キャラクターたちの熱い生き様、そして史実に基づいた政治的駆け引き。すべてが圧倒的なスケールで描かれています。
私が特に注目しているのは、「リーダーシップ」の描き方。信が将軍として成長していく過程は、ビジネス書顔負けの組織論が詰まっています。
2. センゴク(宮下英樹)
時代: 戦国時代(織田信長〜豊臣秀吉期) 特徴: 史実重視の本格派
戦国時代を描いた漫画は数多くありますが、センゴクは「実在した一兵卒の視点」から戦国時代を描いている点が独特です。
主人公の仙石権兵衛は、実際に秀吉に仕えた武将。名もなき足軽から大名にまで上り詰めた彼の人生を通じて、戦国時代の「リアル」が見えてきます。
歴史好きの間で「最も史実に忠実な戦国漫画」と評される本作。教科書では描かれない、戦場の泥臭さや兵站の重要性まで学べます。
3. 信長協奏曲(石井あゆみ)
時代: 戦国時代 特徴: 現代人がタイムスリップ
現代の高校生・サブローが戦国時代にタイムスリップし、顔がそっくりな織田信長と入れ替わるという設定。一見コメディですが、読み進めるうちに「歴史の必然性」を考えさせられる深い作品です。
「歴史を知らない」サブローが、結果的に「史実通り」の行動を取っていく。その偶然と必然の交錯が、歴史の面白さを教えてくれます。
実写ドラマ化・映画化もされた人気作。歴史初心者にも入りやすい作品です。
4. へうげもの(山田芳裕)
時代: 戦国時代〜江戸初期 受賞歴: 文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞
「戦国時代」といえば戦争のイメージが強いですが、この作品は「茶の湯」という文化的側面から戦国時代を描きます。
主人公は古田織部、千利休の弟子で「織部焼」を生み出した茶人。「数寄(すき)」への情熱と、武将としての立場の間で揺れ動く彼の姿は、芸術と政治の関係を考えさせてくれます。
信長、秀吉、家康、そして利休。有名な戦国武将たちの「文化人」としての側面が見えてくる貴重な作品です。
5. バガボンド(井上雄彦)
時代: 戦国末期〜江戸初期 原作: 吉川英治『宮本武蔵』
『スラムダンク』の井上雄彦が、剣豪・宮本武蔵の人生を描いた作品。圧倒的な画力で描かれる剣戟シーンは、漫画表現の最高峰といえるでしょう。
しかし、この作品の本質は「強さとは何か」という哲学的な問いにあります。単に敵を倒すことが強さなのか、それとも…。武蔵の内面の成長を追うことで、日本の武士道精神の深層に触れることができます。
長期休載中ですが、既刊分だけでも読む価値は十分にあります。
日本史・幕末〜近代を学べる歴史漫画5選
6. るろうに剣心(和月伸宏)
時代: 明治時代初期 累計発行部数: 7200万部以上
「人斬り抜刀斎」として幕末を駆け抜けた剣心が、明治時代に「不殺の誓い」を立てて生きる物語。アクション漫画として圧倒的な面白さを持ちながら、幕末〜明治の空気感を見事に描いています。
新政府への批判、旧体制への郷愁、激動の時代を生きた人々の苦悩。エンターテインメントでありながら、歴史の教科書では描かれない「明治維新の影」を学べます。
7. JIN-仁-(村上もとか)
時代: 幕末 受賞歴: 手塚治虫文化賞マンガ大賞
現代の脳外科医が幕末にタイムスリップし、医療活動を行うという設定。主人公・南方仁は、現代医療の知識を使って幕末の人々を救っていきます。
この作品の素晴らしさは、「医学の歴史」と「幕末の歴史」を同時に学べること。なぜ当時は麻酔がなかったのか、どうやって感染症を防いでいたのか。医療の進歩を通じて、歴史の連続性を感じられます。
テレビドラマ化され、社会現象になった作品でもあります。
8. ゴールデンカムイ(野田サトル)
時代: 明治末期(日露戦争後) 受賞歴: マンガ大賞2016大賞、手塚治虫文化賞マンガ大賞
明治末期の北海道を舞台に、アイヌの埋蔵金を巡る冒険活劇。日露戦争帰りの元兵士・杉元佐一と、アイヌの少女・アシㇼパの旅を描きます。
この作品の最大の魅力は、アイヌ文化の詳細な描写です。アイヌ語、狩猟文化、食文化、宗教観…。これほど丁寧にアイヌ文化を描いた漫画は他にありません。
歴史に埋もれがちなアイヌ民族の文化を学べる、貴重な作品です。
9. 応天の門(灰原薬)
時代: 平安時代 特徴: 歴史ミステリー
若き日の菅原道真と、プレイボーイの在原業平が京の怪奇事件を解決していく物語。平安時代の政治的駆け引き、身分制度、宗教観が、ミステリーを通じて学べます。
「平安時代=雅な時代」というイメージを覆す、陰謀渦巻く政治劇。道真が後に太宰府に左遷される背景も、この作品を読むと深く理解できます。
10. 大奥(よしながふみ)
時代: 江戸時代(パラレルワールド) 受賞歴: 文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞
「男女が逆転した江戸時代」という設定のSF時代劇。疫病で男子人口が激減し、女性が将軍を務める世界を描きます。
歴史改変ものでありながら、史実の出来事をベースに緻密に構築された世界観。「もしも」を考えることで、逆に史実の必然性が見えてくる構造が見事です。
全19巻で完結しているので、一気読みにもおすすめです。
世界史・古代〜中世を学べる歴史漫画5選
11. ベルサイユのばら(池田理代子)
時代: フランス革命期 累計発行部数: 2000万部以上
少女漫画の金字塔にして、世界史漫画の最高峰。マリー・アントワネットと、男装の麗人オスカルの物語は、半世紀以上読み継がれています。
フランス革命という激動の時代を、感情移入できる形で描いた功績は計り知れません。「なぜ革命は起きたのか」を、人々の感情を通じて理解できます。
12. ヴィンランド・サガ(幸村誠)
時代: 11世紀・ヴァイキング時代 受賞歴: 文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞
11世紀のヴァイキングを描いた壮大な歴史大河。主人公トルフィンの復讐劇から始まり、「本当の戦士とは何か」という哲学的な問いへと発展していきます。
ヴァイキングの文化、航海技術、北欧神話…。教科書ではほとんど扱われない「ヴァイキング時代」を、圧倒的なスケールで学べる唯一無二の作品です。
13. 天は赤い河のほとり(篠原千絵)
時代: 古代ヒッタイト帝国 累計発行部数: 2000万部以上
現代の女子高生が古代ヒッタイト帝国にタイムスリップする歴史ロマン。紀元前14世紀のオリエント世界が、緻密な時代考証で描かれています。
ヒッタイト、エジプト、アッシリア…。古代オリエントの国際関係が、物語を通じて自然と理解できます。
14. チェーザレ 破壊の創造者(惣領冬実)
時代: ルネサンス期イタリア 特徴: ダンテ学者監修の本格派
ルネサンス期イタリアの英雄、チェーザレ・ボルジアを描いた本格派歴史漫画。膨大な資料を基に、当時の政治、文化、宗教が緻密に再現されています。
衣装、建築、食事、政治システム…。読んでいると、ルネサンス期のイタリアを旅しているような気分になれます。
15. 三国志(横山光輝)
時代: 中国・後漢末〜三国時代 巻数: 全60巻
日本における三国志ブームの火付け役。劉備、関羽、張飛、諸葛亮…。三国志の英雄たちが、横山光輝の筆で生き生きと描かれています。
全60巻という長編ですが、日本人が三国志を語る上で避けては通れない作品。政治、戦略、人間ドラマのすべてが詰まった「古典」です。
世界史・近代〜入門編の歴史漫画5選
16. ヘタリア Axis Powers(日丸屋秀和)
時代: 主に20世紀 特徴: 国の擬人化コメディ
世界各国を擬人化したコメディ漫画。「イタリアはヘタレ」「ドイツは真面目」といった国民性のステレオタイプを、キャラクターとして描いています。
世界史の「入り口」として最適。キャラクターの関係性から、国際関係の基本が自然と理解できます。
17. 乙嫁語り(森薫)
時代: 19世紀中央アジア 受賞歴: マンガ大賞2014大賞
19世紀の中央アジアを舞台に、様々な「お嫁さん」たちの物語を描く作品。緻密に描き込まれた民族衣装や刺繍の美しさは、ため息が出るほどです。
シルクロードの文化、遊牧民の生活、婚姻の風習…。教科書では扱わない地域の、豊かな文化を学べます。
18. 王家の紋章(細川智栄子あんど芙〜みん)
時代: 古代エジプト 巻数: 70巻以上(連載中)
現代のアメリカ人少女が古代エジプトにタイムスリップし、若きファラオと恋に落ちる歴史ロマンス。40年以上連載が続く超長編です。
古代エジプトの文化、政治、周辺国との関係が細かく描かれています。エジプト史に興味がある人には必読の作品。
19. アルテ(大久保圭)
時代: ルネサンス期イタリア 特徴: アニメ化作品
ルネサンス期のフィレンツェで、画家を目指す貴族の少女アルテの物語。女性が職業を持つことが難しかった時代に、夢を追いかける姿を描きます。
当時の画家工房の様子、女性の社会的立場、芸術家の生活…。ルネサンス期の「日常」がリアルに描かれています。
20. アシガール(森本梢子)
時代: 戦国時代 特徴: タイムスリップ×ラブコメ
現代の女子高生が戦国時代にタイムスリップし、若武者と恋に落ちるラブコメディ。軽い設定ながら、戦国時代の「日常」が丁寧に描かれています。
歴史漫画の入門編として最適。「歴史って難しそう」という人にこそ読んでほしい作品です。
歴史漫画から学べる3つの視点
1. 「勝者の歴史」だけではない視点
教科書の歴史は、往々にして「勝者の歴史」です。しかし歴史漫画では、敗者の視点、庶民の視点、辺境の視点から歴史を見ることができます。
例えば『センゴク』は一兵卒の視点から、『ゴールデンカムイ』はアイヌ民族の視点から、それぞれ異なる歴史像を提示してくれます。
2. 「なぜ」を考える習慣
歴史漫画を読んでいると、「なぜこの人物はこんな決断をしたのか」を考えるようになります。これは、単純な暗記では身につかない「歴史的思考力」です。
4歳の息子が大きくなったとき、一緒に歴史漫画を読みながら「なぜだと思う?」と問いかけたいと思っています。
3. 歴史は「続いている」という感覚
過去は過去、現在は現在、という切り離された感覚ではなく、「歴史は今の私たちにつながっている」という感覚。歴史漫画は、その連続性を体感させてくれます。
まとめ:教科書では学べない歴史の面白さ
20作品を紹介してきましたが、歴史漫画の魅力は「感情を伴う学び」にあります。
年号や人物名は忘れても、キャラクターへの感情移入は忘れません。その感情が、歴史への興味の入り口になります。
初めての1冊としておすすめ
- 日本史なら『キングダム』か『ゴールデンカムイ』
- 世界史なら『ベルサイユのばら』か『ヴィンランド・サガ』
- 入門編なら『ヘタリア』か『アシガール』
息子が歴史に興味を持つ年齢になったとき、一緒に読む日を楽しみにしています。
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