不動産投資で騙されない本おすすめ5選!悪徳業者の手口を見抜く実践ガイド

不動産投資で騙されない本おすすめ5選!悪徳業者の手口を見抜く実践ガイド

投資用マンション被害相談1,350件超という現実

「老後の年金代わりになります」「節税効果で実質負担はゼロです」。こうした甘い言葉に誘われ、不動産投資で騙される人が後を絶たない。国民生活センターによると、投資用マンションに関する被害相談は年間1,350件を超えている。

38歳、2児の父である私も、資産形成として不動産投資に興味を持っている。しかし、この業界には悪徳業者が少なからず存在し、知識がなければカモにされる危険がある。特に20歳代の相談件数は2013年の160件から2018年には405件へと2.5倍に増加しており、若い世代ほど被害に遭いやすい傾向にある。

平均契約購入金額は2,000万円を超えており、一度騙されれば人生を左右しかねない金額だ。この記事では、悪徳業者に騙されないために読むべき本を5冊厳選して紹介する。経済学のバックグラウンドを持つコンサルタント出身として、リスク管理の観点から各書籍を評価した。

なぜ今、悪徳業者対策が重要なのか

被害者の多くが契約後に相談している現実

国民生活センターのデータで見過ごせないのは、相談者の多くが「実際に契約してしまってから」相談しているという点だ。つまり、契約前に手口を見抜けなかったということである。

不動産取引は金額が大きく、一度契約してしまうと解約は容易ではない。クーリングオフも条件が限られており、手付金を放棄しなければ解約できないケースも多い。だからこそ、事前に悪徳業者の手口を学んでおくことが極めて重要なのだ。

巧妙化する詐欺の手口

悪徳業者の手口は年々巧妙化している。かつての強引な押し売りから、今では「信頼できる専門家」を装ったアプローチへと進化している。SNSやマッチングアプリを使った「デート商法」まで登場しており、一見すると詐欺とわかりにくいケースも増えている。

私のような子育て世代は、教育費と老後資金の両立に頭を悩ませている。そんな不安につけ込んでくるのが悪徳業者だ。「サラリーマンでも月5万円の不労所得」といった謳い文句は魅力的に映るが、その裏に潜むリスクを見抜く目を養わなければならない。

不動産投資で騙されない本おすすめ5選

1. 業界の闘を暴露『元営業部長だから知っている 不動産投資 騙しの手口』

悪徳業者対策の決定版といえる1冊。著者の前田浩司氏は、マンション販売会社の元取締役営業部長という異色の経歴を持つ。「顧客を騙しても売りまくれ」という経営方針に反旗を翻して退社し、その経験をもとに業界の闇を暴露している。

私が特に評価するのは、内部者だからこそ知り得る具体的な手口が赤裸々に語られている点だ。営業トークのどこに嘘があるのか、契約書のどこに落とし穴があるのか。こうした情報は外部からはなかなか得られない。不動産投資を検討している人は、まずこの1冊から読み始めることをおすすめする。

2. 16の失敗事例から学ぶ『だから、失敗する!不動産投資【実録ウラ話】』

著者の小嶌大介氏は、150万円の元手から約150戸を所有するまでになった実践者であり、投資クラブ「VINTAGE CLUB」を主宰している。本書では、クラブメンバーが経験した「誰にも言いたくない失敗談」を16事例収録している。

印象的だったのは、失敗者のプロフィールの多様さだ。ボロ物件で成り上がりたい人、共働き夫婦、新米サラリーマン、医師や自営業者まで、低属性から高属性まで幅広い人が「見事なまでの失敗を演じている」。他人の失敗から学ぶことで、同じ轍を踏まずに済む。2児の父として、慎重に投資判断を下したい私にとって、この情報は非常に価値がある。

3. 被害者の実体験『不動産投資の罠!?新築ワンルームマンション販売業者に騙された話』

著者の鈴木健司氏が実際に悪徳新築ワンルーム業者に騙され、借金を背負ってしまった実体験を綴った1冊。単なる体験談にとどまらず、民事訴訟にまで発展した経緯も詳しく記されている。

本書を読むと、「自分は騙されない」という過信がいかに危険かを思い知らされる。著者は決して無知な人間ではなかったが、巧みな営業トークと心理的なプレッシャーによって契約に至ってしまった。この生々しい記録は、すべての不動産投資検討者にとっての「防衛策」となり得る。

4. 1,000億円の実績から導かれた『「不動産投資」失敗の法則』

「不動産投資」失敗の法則

著者: 穴澤勇人

累計1,000億円以上の取引実績から導かれた6つの失敗パターンを解説

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著者の穴澤勇人氏は、収益用不動産の売買・管理業を営むコスモバンク株式会社の代表取締役。累計1,000億円以上の取引実績から、不動産投資で失敗する「普遍的な共通点」を6つのパターンに整理している。

私が共感したのは「法則化」というアプローチだ。個別の失敗事例を並べるだけでなく、そこから普遍的なパターンを抽出することで、応用が利くようになる。経済学を学んだ私にとって、この帰納的な思考法は非常に腹落ちした。これから不動産投資を始めようとする人が、避けるべき「NG行動」を事前に把握できる良書だ。

5. 1,000人の知恵を結集『失敗事例に学ぶ!「不動産投資」成功の教科書』

1000人を超える不動産投資コミュニティ「ふどうさんぽ」が編著した本書。メンバーの失敗エピソードを「購入」「管理」「売却」の3つのステージ別に整理し、それぞれの対策をわかりやすく解説している。

本書の特徴は、失敗事例と対策がセットで提示されている点だ。失敗事例(エピソード)を1ページ、その対策を数ページという構成で、読みやすく実践しやすい。多くの投資家の経験が集約されているため、個人では気づきにくい落とし穴も網羅されている。

悪徳業者の代表的な手口と見分け方

典型的な5つの手口

悪徳業者がよく使う手口を知っておくことで、被害を未然に防ぐことができる。

1. おとり広告 存在しない物件や、すでに入居が決まっている物件の情報を掲載して客を集め、来店後に「その物件は先ほど埋まりました」と別の物件を勧める手口。

2. 強引な契約催促 「この物件、他に検討している人がいます」「今日決めれば値引きします」といった言葉で決断を急がせる。冷静に考える時間を与えないのが特徴だ。

3. 重要事項説明の不備 重要事項説明を省略したり、宅地建物取引士の資格を持たない者が対応したりする。虚偽の説明を行う悪質なケースもある。

4. 手付金詐欺 「優良物件なのですぐ売れてしまう」と手付金を急かし、複数の契約者から手付金を集めて持ち逃げするパターン。

5. 高額査定詐欺 売却時に物件調査をせずに高額な査定価格を提示し、契約を取りつける手口。実際には売れずに価格を下げることになる。

悪徳業者を見分けるポイント

信頼できる業者かどうかを判断するポイントは以下の通りだ。

まず、担当者が宅地建物取引士の資格を持っているかを確認する。資格を持っている営業マンは、書類に名前が記載されるため責任が明確になり、悪質な行為をしにくい。

次に、契約を急かしてこないかをチェックする。信頼できる業者は、顧客が十分に検討する時間を与えてくれる。「今決めないと」と焦らせる業者は警戒すべきだ。

さらに、選択肢を提示してくれるかも重要なポイントだ。住宅ローンの金融機関選びや金利プラン選びで、勝手に手続きを進める業者は要注意である。

被害に遭った場合の相談先

万が一、悪徳業者の被害に遭ってしまった場合の相談先を知っておくことも重要だ。

消費生活センターは全国に857カ所(2024年4月時点)あり、消費者ホットライン「188」に電話すれば、最寄りの窓口を案内してもらえる。執拗な勧誘を受けた場合は、具体的な状況や様子を記録し、免許行政庁に報告することも有効だ。

契約後に問題が発覚した場合は、弁護士への相談も検討すべきだろう。不動産取引に詳しい弁護士であれば、契約の無効や損害賠償請求の可能性についてアドバイスを受けられる。

まとめ:騙されないための3冊から始めよう

不動産投資で騙されないためには、まず以下の順序で読み進めることをおすすめする。

最初に『元営業部長だから知っている 不動産投資 騙しの手口』で業界の裏側を知り、次に『だから、失敗する!不動産投資【実録ウラ話】』で具体的な失敗パターンを学ぶ。そして『失敗事例に学ぶ!「不動産投資」成功の教科書』で対策を習得する。

年間1,350件を超える被害相談は、決して他人事ではない。2児の父として、家族の資産を守るためにも、まずは本で知識を身につけることから始めたい。

安全な不動産投資を始めたい方は、競売物件で市場価格の7割で購入する方法も参考にしてほしい。

この記事のライター

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佐々木 健太

元外資系コンサルタントから転身したライター。経済学の知識を活かしながら、健康・お金・人間関係の最適化を追求。エビデンスベースの実践的な知識発信を心がける。

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    京都大学大学院で認知科学を研究する博士課程学生。理系でありながら文学への造詣も深く、科学と文学の交差点で新たな知の可能性を探求。
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