『なぜこの服は時代を超える定番なのか』要約|ファストファッション疲れに効く一冊

『なぜこの服は時代を超える定番なのか』要約|ファストファッション疲れに効く一冊

「また服を買ってしまった……」

クローゼットには、ほとんど着ていない服が山積み。

セールで買った流行りのトップス、SNSで見かけて衝動買いしたワンピース、結局一度も着ていないアウター。

28歳、フリーランス。ファストファッションに疲れていた。

安いからと買い、流行が終わると着なくなる。そのサイクルを繰り返してきた。

『なぜこの服は時代を超える定番なのか』を読んで、服との向き合い方が変わった。

『なぜこの服は時代を超える定番なのか』とは

なぜこの服は時代を超える定番なのか 一生モノの服の見極め方

石川俊介著。ファッションデザイナーが選ぶ68の定番アイテム。価格ではなく価値で選ぶための服の見極め方。KADOKAWA刊。

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著者の石川俊介さんは、ファッションブランド「MARKAWARE」の創設者。サステナブルな素材にこだわり、日本の優れた技術を活かした服づくりをしているデザイナーだ。

本書では、時代を超えて愛される68の「定番」アイテムを厳選して紹介している。

ただのアイテム紹介ではない。名品の裏側にある職人の技術ブランドの哲学をひも解き、「価格」ではなく「価値」で選ぶための視点を教えてくれる。

核心のメッセージ:「これでいい」ではなく「これがいい」

本書で繰り返し語られるのは、この言葉だ。

「これでいい」ではなく、「これがいい」服を選びたい

「これでいい」は妥協。「これがいい」は確信。

私はずっと「これでいい」で服を選んできた。

「このくらいの値段でいいか」「この色でいいか」「このサイズでいいか」

でも、妥協して買った服は、結局クローゼットの奥で眠っている。

「これがいい」と思える服だけを選ぶ——。そのシンプルな基準が、服選びを変えてくれた。

「定番」とは何か

本書における「定番」の定義が、興味深かった。

定番とは、「時代の波をくぐり抜けた結果、最終的に自分の中で生き残ったもの」

つまり、万人にとっての定番ではなく、自分にとっての定番を見つけることが大切だという。

トレンドに左右されず、何年経っても「これがいい」と思える服。それが、自分にとっての定番になる。

良い服の見極め方:3つのポイント

本書から学んだ、良い服を見極めるポイントを紹介する。

1. 素材で選ぶ

本書は「良い服は素材から」という思想から始まる。

デザインより先に、素材を見る

石川さんは、素材マニアとして知られている。

コットンの産地、ウールの品質、リネンの織り方——。素材の違いを知ることで、服の「価値」がわかるようになる。

私も本書を読んでから、タグの素材表示をチェックするようになった。

2. 作り手の哲学を知る

本書では、各ブランドの歴史と哲学も紹介されている。

なぜこのブランドは、この素材を使うのか。なぜこの製法にこだわるのか。

作り手の想いを知ると、服への愛着が深まる。

「安いから買う」のではなく、「共感できるから買う」——。そんな選び方ができるようになる。

3. 長く着られるかを考える

定番とは、「長く着続けられる服」

トレンドに左右されないデザイン。丈夫で長持ちする素材。メンテナンスしやすい作り。

「今年の流行」ではなく、**「5年後も着られるか」**を基準に選ぶ。

結果的に、コストパフォーマンスも良くなる。

紹介されている定番アイテム(一部)

本書では、68のアイテムがカテゴリーごとに紹介されている。

TOPS(トップス)

  • 白シャツの選び方
  • Tシャツの素材と品質
  • ニットの見極めポイント

BOTTOMS(ボトムス)

  • デニムの産地と品質
  • チノパンの定番
  • スラックスの選び方

OUTERWEAR(アウター)

  • トレンチコートの名品
  • ダウンジャケットの素材
  • レザージャケットの経年変化

SHOES(シューズ)

  • 革靴の製法と品質
  • スニーカーの定番
  • サンダルの選び方

各アイテムには、なぜこれが定番なのかという理由が丁寧に解説されている。

私が実践したこと

本書を読んで、私は服との向き合い方を変えた。

1. クローゼットを整理した

「これでいい」で買った服を手放した。残ったのは、「これがいい」と思える服だけ。

クローゼットがすっきりして、毎朝の服選びが楽になった。

2. 素材をチェックするようになった

買う前に、必ずタグを確認するようになった。

「ポリエステル100%」より「コットン100%」。素材を意識するだけで、選ぶ服が変わった。

3. 「長く着られるか」を考えるようになった

「今年っぽいデザイン」より「5年後も着られるデザイン」を選ぶようになった。

結果的に、服を買う頻度が減った。でも、満足度は上がった。

注意点:主に男性向けの内容

正直に書くと、本書は主に男性ファッション向けの内容だ。

紹介されているアイテムも、メンズが中心。

でも、服を選ぶ「哲学」は男女問わず参考になる

「素材で選ぶ」「長く着られるかを考える」「作り手の想いを知る」——これらの視点は、どんなファッションにも応用できる。

こんな人におすすめ

  • ファストファッションに疲れた人
  • 服が増えすぎてクローゼットがパンパンな人
  • 「一生モノの服」を見つけたい人
  • サステナブルファッションに興味がある人
  • 質の良い服の見分け方を知りたい人

特に、「安いから」で服を選んでしまう人に読んでほしい。

価格ではなく価値で選ぶ——。その視点を持つだけで、服選びが変わる。

まとめ:「価値」で服を選ぶ

『なぜこの服は時代を超える定番なのか』は、服選びの哲学を教えてくれる本だ。

流行を追いかけるのではなく、自分にとっての定番を見つける

安さで選ぶのではなく、価値で選ぶ

この本を読んでから、私はファストファッションの店に行く回数が減った。

その代わり、一着一着を大切に選ぶようになった。

結果的に、クローゼットはすっきりして、毎日の服選びが楽しくなった。

「これでいい」から「これがいい」へ——。

服との向き合い方を変えたい人に、ぜひ読んでほしい一冊だ。

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この記事のライター

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森田 美優

出版社勤務を経てフリーライターに。小説からビジネス書、漫画まで幅広く読む雑食系読書家。Z世代の視点から現代的な読書の楽しみ方を発信。

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    佐々木 健太

    元外資系コンサルタントから転身したライター。経済学の知識を活かしながら、健康・お金・人間関係の最適化を追求。エビデンスベースの実践的な知識発信を心がける。

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