転職不安30代が読むべき3冊!28歳の私が先輩たちの転職から学んだ『経験という最強の武器』

「30代で転職って、遅すぎますか?」
最近、会社の先輩(34歳)から相談を受けました。実は私、28歳でフリーランスになって、20代の転職と30代の転職って全然違うんだなって実感してるんです。
厚生労働省の令和5年雇用動向調査によると、30代前半の転職入職率は男性5.9%、女性9.1%。でも転職希望者は約180万人もいるんですよね。
つまり、みんな転職したいけど一歩踏み出せない。その理由、実は「間違った思い込み」にあるのかもしれません。
今回は、30代の転職不安を解消してくれる必読書3冊を、実際に読んで感動した私が紹介します。これらの本、先輩たちの転職を見守ってきた私にとって、まさに「なるほど!」の連続でした。
1冊目:『転職の思考法』で学ぶ30代の市場価値
20代とは違う!30代の「思考の軸」とは
北野唯我さんの『転職の思考法』、実は20代向けの記事でも紹介したんですが、30代が読むとまた違った発見があるんですよね。
特に衝撃だったのは「30代は会社を選ぶのではなく、ポジションを選ぶ」という考え方。
20代の転職:
- とにかく成長できる環境を求める
- 会社のブランドや規模を重視
- 「何でもやります!」という姿勢
30代の転職:
- 自分の強みが活きるポジションを選ぶ
- 役職や権限の範囲を重視
- 「これができます」という明確な価値提供
実際、私の元上司(35歳)も、大手からベンチャーに転職して年収が150万円アップしたんです。理由は「マーケティング部長」というポジションで採用されたから。
マーケットバリューを測る3つの軸
『転職の思考法』では、市場価値を以下の3つで測ると書かれています:
- 技術資産(専門性×経験)
- 人的資産(一緒に働きたいと思われる人脈)
- 業界の生産性(一人当たりの粗利)
30代の強みは、特に「人的資産」。10年以上のキャリアで築いた人脈は、20代には真似できない財産なんですよね。
ちなみに、転職を決める前の心構えについては、仕事を辞めたいと思ったときに読む『転職の思考法』でも詳しく解説しています。
2冊目:『転職2.0』が教える30代のキャリア戦略
タグ付けとポジション思考で市場価値を最大化
村上臣さんの『転職2.0』、これがまた30代にピッタリなんです。LinkedIn日本代表が書いただけあって、すごく実践的。
特に30代に刺さるのが「タグ付け」の考え方。例えば:
- 「営業」だけじゃなく「SaaS営業×エンタープライズ×新規開拓」
- 「マーケター」じゃなく「BtoBマーケ×MA運用×インサイドセールス構築」
- 「エンジニア」じゃなく「フロントエンド×React×ECサイト構築」
このタグの組み合わせが、30代の「希少価値」を生むんです。実際、私の先輩(33歳)も「人事×IT×スタートアップ」という珍しいタグで、複数社から声がかかったそう。
「転職1.0」から「転職2.0」への5つの転換
本書で提唱される転換、30代こそ実践すべきだと思いました:
- 目的:「一回の転職成功」→「自己の市場価値最大化」
- 行動:「情報収集」→「タグ付けと発信」
- 考え方:「スキル思考」→「ポジション思考」
- 価値基準:「会社で仕事を選ぶ」→「シナジーで仕事を選ぶ」
- 人間関係:「人脈づくり」→「広くゆるいつながり」
個人的に、30代って「広くゆるいつながり」が作りやすい年代だと思うんですよね。同期も散らばってるし、業界の知り合いも増えてるし。
3冊目:『科学的な適職』で見つける30代の天職
4021の研究データが示す「適職の見つけ方」
鈴木祐さんの『科学的な適職』、これがまたすごいんです。ビジネス書グランプリ2021自己啓発部門受賞作で、4021もの研究データを基に書かれています。
特に衝撃だったのが「好きを仕事にする」の落とし穴。実は、情熱だけで選んだ仕事ほど満足度が低いというデータがあるんです。
30代に重要なのは、以下の7つの要素:
- 自由:仕事のやり方や時間を自分で決められる
- 達成:前進している感覚がある
- 焦点:自分の強みが活かせる
- 明確:ビジョンや評価軸がはっきりしている
- 多様:作業内容にバリエーションがある
- 仲間:尊敬できる同僚がいる
- 貢献:社会の役に立っている実感
30代って、これらの要素を「経験から判断できる」のが強みですよね。20代だと「なんとなく」だけど、30代は「前職ではこうだったから」って比較できる。
転職の「7つの大罪」を避ける
本書で紹介される「やってはいけない職業選択」、30代こそ要注意です:
- 好きを仕事にする(情熱だけでは続かない)
- 給料で選ぶ(年収800万円を超えると幸福度は変わらない)
- 業界で選ぶ(斜陽産業にも優良企業はある)
- 職種で選ぶ(同じ職種でも会社により全然違う)
- 会社の規模で選ぶ(大企業=安定ではない)
- 直感で選ぶ(バイアスに惑わされやすい)
- 適性検査を信じる(科学的根拠が薄い)
私の友人(31歳)も、「好きなゲーム業界」に転職して後悔したって言ってました。趣味と仕事は別、という考え方も大事なんですよね。
転職不安30代の実践アクションプラン
3冊から学んだ「30代転職の成功法則」
この3冊を読んで、30代の転職成功パターンが見えてきました:
ステップ1:自分のタグを明確にする(『転職2.0』より)
- 今までの経験を「タグ」として整理
- 3つ以上のタグの掛け合わせで希少価値を作る
- LinkedInやWantedlyでプロフィールを更新
ステップ2:市場価値を測る(『転職の思考法』より)
- 技術資産、人的資産、業界の生産性を分析
- 転職エージェントに市場価値を聞いてみる
- 複数の企業から話を聞いて相場観を掴む
ステップ3:科学的に適職を見極める(『科学的な適職』より)
- 7つの要素で職場環境をチェック
- 「好き」より「向いている」を重視
- 前職の不満を具体的に言語化
30代女性・男性それぞれの転職戦略
サジェストワードを見ると「30代女性」「30代男性」の検索も多いので、それぞれの戦略も。
30代女性の転職不安解消法:
- ライフイベントを「強み」として提示(計画性、マルチタスク能力)
- リモートワークやフレックスを重視した企業選び
- 女性管理職がいる企業を優先的にチェック
30代男性の転職不安解消法:
- 家族を支える責任を「安定志向」としてアピール
- 年収交渉は遠慮せず、データを基に進める
- 副業OKの企業でリスクヘッジ
知恵袋では教えてくれない!30代後半の転職成功の秘訣
35歳の壁は「35歳の扉」だった
サジェストワードで「30代後半」も多く検索されているので、35歳以降の転職についても。
リクルートワークス研究所のデータによると、30代転職者の73%が「前職より条件改善」。しかも年収は平均108%アップ。これ、20代より高い数字なんですよね。
35歳を過ぎた先輩(37歳)が言ってました: 「35歳の壁って言葉に怯えてたけど、実際は企業側が『即戦力+マネジメント』を求めてる年齢。むしろチャンスだった」
スキルなしでも大丈夫?30代の隠れた強み
「転職 不安 30代 スキルなし」という検索も多いみたいですが、実はスキルって目に見えないところにあるんです。
30代が持つ「見えないスキル」:
- 調整力:利害関係者をまとめる力
- 判断力:限られた情報で決断する力
- 回復力:失敗から立ち直る力
- 説明力:複雑なことを簡潔に伝える力
これらは履歴書に書きづらいけど、実は企業が最も求めているスキルなんですよね。
転職活動で不安になったときは、自己肯定感を高める本のおすすめ5選も参考にしてみてください。転職期間中の自己肯定感の維持ってすごく大事ですから。
まとめ:28歳の私から30代の先輩たちへ
正直言うと、私はまだ28歳。30代の転職不安を完全に理解できているわけじゃありません。
でも、出版社時代から今まで、たくさんの30代の先輩たちの転職を見てきて、そして今回3冊の本を読んで確信したことがあります。
それは、30代の転職は「経験という最強の武器」を活かすゲームだということ。
20代の頃の私たちには真似できない、10年以上のキャリアで培った判断力、人脈、そして何より「自分を知っている」という強み。これこそが30代の最大の武器なんです。
最後に、私が尊敬する36歳の元上司が転職を決めた時の言葉を紹介します:
「30代の転職は『逃げ』じゃなくて『攻め』。自分の価値を最大化できる場所を、戦略的に選べる年齢になったってこと」
この記事で紹介した3冊、ぜひ読んでみてください。きっと、転職の不安が「期待」に変わるはずです。