囲碁本おすすめ5選!38歳2児の父が子供と始めた頭脳ゲームで認知機能向上を実感

囲碁本おすすめ5選!38歳2児の父が子供と始めた頭脳ゲームで認知機能向上を実感

週1回3ヶ月で子供の認知機能が向上する

東北大学川島隆太教授と日本棋院の共同研究によると、囲碁未経験の小学生130名を対象にした実験で、週1回1時間の囲碁学習を3ヶ月続けると、思考力・短期記憶力・作業力のすべてが向上することが確認されました。前頭前野をはじめとする脳機能の発達が促されるというのです。

38歳、2児の父である私は、この研究結果を知って衝撃を受けました。5歳の長女がスマホゲームに夢中になっているのを見て、「もっと知育になるゲームはないか」と探していたところでした。囲碁なら親子で一緒に楽しめる。しかも科学的に認知機能向上が証明されている。これは試してみる価値があると思いました。

今回は、私が実際に購入して娘と一緒に読んでいる囲碁入門書を5冊ご紹介します。

ヒカルの囲碁入門

人気マンガ『ヒカルの碁』のキャラクターが囲碁を教える入門書

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なぜ今、子供に囲碁を勧めるのか

科学的に実証された脳への効果

囲碁が脳に良いというのは、単なる経験則ではありません。パンダネットが紹介する飯塚あい医師の研究によると、囲碁は以下のような認知機能を同時に活性化させることが分かっています。

実行機能として、布石計画を立てて方針を柔軟に切り替える力が鍛えられます。注意機能として、長時間の集中力が養われます。ワーキングメモリとして、数手先の読み筋を頭の中で保持する能力が向上します。視空間認知として、石の形や盤全体の構造を把握する力が身につきます。

さらに興味深いのは、Kimらの2014年の研究です。ADHD児に16週間の囲碁訓練を行ったところ、実行機能の改善と前頭葉の脳波パターンの変化が確認されました。囲碁は単なる趣味ではなく、子供の脳を育てるツールとしても注目されているのです。

スマホゲームとの決定的な違い

私がスマホゲームより囲碁を選んだ理由は明確です。スマホゲームは刺激に反応するだけですが、囲碁は自分で考えて決断する必要があります。受動的な娯楽と能動的な思考。この違いは子供の成長に大きく影響すると考えています。

また、囲碁は対面で人と向き合うゲームです。私と娘が盤を挟んで向かい合い、お互いの目を見ながら対局する。この時間が、親子のコミュニケーションとしても非常に価値があります。

囲碁本おすすめ5選:目的別に選ぶ

1. マンガで楽しく学ぶ:『ヒカルの囲碁入門』

ヒカルの囲碁入門

石倉昇九段が監修。ヒカル、佐為、塔矢アキラが登場

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著者の石倉昇九段は、囲碁普及に尽力するプロ棋士です。『ヒカルの囲碁入門』は、人気マンガ『ヒカルの碁』のキャラクターたちが囲碁のルールを教えてくれる入門書です。

『ヒカルの囲碁入門』の最大の強みは、子供が自分から読みたくなることです。ヒカル、佐為、塔矢アキラといったキャラクターが登場するので、マンガを読んだことがある子供なら親しみを持って学べます。私の娘は5歳でまだ『ヒカルの碁』を読んでいませんが、イラストが可愛いので気に入っています。

石を取るルール、陣地の数え方、基本的な戦い方まで、必要なことが一冊にまとまっています。最初の一冊として間違いない選択です。

2. 七冠棋士が監修:『マンガでわかる囲碁入門』

マンガでわかる囲碁入門

史上最年少七冠達成の井山裕太が監修。マンガ形式で分かりやすい

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監修の井山裕太さんは、史上最年少で七冠を達成した現役最強クラスの棋士です。『マンガでわかる囲碁入門』は、その井山棋士が初心者向けに監修した入門書です。

『マンガでわかる囲碁入門』の特徴は、マンガ形式でありながら内容が本格的なことです。単にルールを覚えるだけでなく、「なぜこの手が良いのか」という考え方まで解説されています。

私がこの本を気に入っている理由は、親である私自身も勉強になる点です。子供と一緒に読みながら、「なるほど、こういう考え方があるのか」と発見があります。親子で同時に上達できる本と言えるでしょう。

3. 大人の入門に最適:『はじめての囲碁の教科書』

はじめての囲碁の教科書

女流棋士・吉原由香里がやさしく解説。例題で丁寧に説明

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著者の吉原由香里さんは、囲碁普及に力を入れている女流棋士です。『はじめての囲碁の教科書』は、まったくの初心者でも理解できるよう、例題を使ってひとつひとつ丁寧に解説しています。

『はじめての囲碁の教科書』が他の入門書と異なるのは、大人が読んでも物足りなさを感じない構成です。子供向けのマンガ形式が苦手な方や、しっかりと理論を理解したい方に向いています。

私の場合、子供と一緒に学ぶためにマンガ形式の本を使いつつ、自分自身の理解を深めるためにこの本を読んでいます。親が先に上達しておくと、子供に教えるときに自信を持って説明できます。

4. 一人で上達したい人に:『はじめての囲碁入門』

はじめての囲碁入門 すぐ打てる!一人で上達できる!

依田紀基九段が著者。対局時の考え方や戦術まで学べる実践的内容

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著者の依田紀基九段は、名人や本因坊などのタイトルを獲得した実力派棋士です。『はじめての囲碁入門』は、ルールだけでなく対局時の考え方や戦術まで解説した実践的な入門書です。

『はじめての囲碁入門』の魅力は、「すぐ打てる」「一人で上達できる」というサブタイトルが示す通り、独学でも上達できる構成になっていることです。基本ルールから石を取るテクニック、実際の対局での考え方まで網羅されています。

子供というより、親である私が読んで役立っている本です。囲碁教室に通う時間がない私にとって、この本は自分のペースで学べる貴重な教材になっています。

5. ドリル形式で反復練習:『0からはじめる囲碁ドリル入門』

0からはじめる囲碁ドリル入門 1

日本棋院発行。ドリル形式で段階的に上達できる

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発行元の日本棋院は、囲碁の総本山とも言える団体です。『0からはじめる囲碁ドリル入門』は、問題を解きながら段階的に上達できるドリル形式の入門書です。

『囲碁ドリル入門』の特徴は、とにかく問題を解く形式であることです。読んで理解するだけでなく、実際に考えて答えを出す。この能動的な学習が、囲碁の上達には欠かせません。

私の娘は、問題を解いて「正解」と分かったときの達成感が好きなようです。川島教授の研究でも、囲碁を「学ぶ」ことで認知機能が向上すると報告されています。問題を解く行為そのものが脳を活性化させているのかもしれません。

親子で楽しむ囲碁の始め方

5歳児と始める3つのステップ

私が娘と囲碁を始めるにあたって実践した方法をご紹介します。

ステップ1:9路盤から始める

囲碁の正式な盤は19路盤ですが、初心者がいきなり19路盤で打つのは無謀です。石を置く場所が361箇所もあり、どこに打てばいいか分からなくなります。

9路盤なら石を置く場所は81箇所。1局も15分程度で終わります。5歳児の集中力にはちょうどいい長さです。まずは9路盤で囲碁の楽しさを体験させることが大切です。

ステップ2:石を取る楽しさを教える

囲碁の勝敗は「陣地の広さ」で決まりますが、この概念は子供には難しいです。最初は「相手の石を取る」ことだけに集中させました。

「石取りゲーム」として、より多く相手の石を取った方が勝ち、というルールで遊びます。これなら5歳児でも分かります。成功体験を積ませることで、囲碁を好きになってもらうのが目的です。

ステップ3:週末の10分を囲碁タイムに

川島教授の研究では「週1回1時間」で効果が出ていますが、5歳児に1時間は長すぎます。私たちは「週末の10分」を囲碁タイムにしています。

土曜日か日曜日、朝食後のリラックスした時間に1局だけ打つ。これを3ヶ月続けています。無理なく続けられる範囲で習慣化することが、効果を出すポイントだと考えています。

データドリブンな効果測定

私は何事もデータで検証するタイプです。囲碁を始めてから、以下の項目を記録しています。

まず、娘の集中時間を記録しています。囲碁を始めた当初は5分で飽きていましたが、3ヶ月経った今は15分程度集中できるようになりました。

次に、1局あたりの手数を記録しています。最初は20手程度で終わっていた対局が、今では40手以上続くことも増えました。これは娘が「すぐに投了しない」ようになった証拠です。

まだ学校の成績との相関を測定できる年齢ではありませんが、保育園の先生から「最近、絵を描くときに集中力が上がった」と言われたことがあります。偶然かもしれませんが、囲碁の効果かもしれません。

大人が囲碁を始めるメリット

認知症予防としての囲碁

子供だけでなく、大人にとっても囲碁はメリットがあります。飯塚あい医師の研究によると、軽度認知障害から認知症と診断されている方まで、全員が囲碁のルールを理解できたと報告されています。

囲碁のルールはシンプルです。「石を置く」「囲んだら取れる」「陣地が広い方が勝ち」。これだけです。物忘れが進行していても覚えられるほど単純なルールでありながら、その奥深さは無限です。

私の父は70代ですが、「孫と囲碁を打つ」という目標ができてから、入門書を読み始めました。三世代で囲碁を楽しむ日が来るかもしれません。

親子のコミュニケーションツールとして

囲碁は対面で向き合うゲームです。スマホやテレビゲームのように、画面を見ながら遊ぶのではありません。娘と盤を挟んで向かい合い、お互いの顔を見ながら対局する。この時間は、日常の忙しさの中で失われがちな「親子で向き合う時間」を作ってくれます。

対局中は会話もします。「なぜそこに打ったの」「こっちの方がいいかな」。こうした対話を通じて、娘の考え方を知ることができます。囲碁は親子のコミュニケーションツールとしても優れていると感じています。

関連記事:知育ゲームで子供の脳を育てる

囲碁と同様に、将棋も認知機能向上に効果があることが研究で示されています。子供の知育ゲームとしてどちらを選ぶか迷う方も多いでしょう。

また、知育全般について体系的に学びたい方には、こちらの記事もおすすめです。

おわりに:知育ゲームとしての囲碁

囲碁は古来から「琴棋書画」として教養のひとつとされてきました。その効果が現代の科学で実証されているというのは、非常に興味深いことです。

川島教授の研究が示すように、週1回3ヶ月の囲碁学習で認知機能が向上します。これは子供だけでなく、大人にも当てはまる可能性があります。親子で一緒に始めれば、お互いに刺激し合いながら成長できます。

今回紹介した5冊は、それぞれ異なるアプローチで囲碁入門を解説しています。子供と一緒に楽しみたいなら『ヒカルの囲碁入門』、親自身がしっかり学びたいなら『はじめての囲碁の教科書』から始めるのがおすすめです。

ヒカルの囲碁入門

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佐々木 健太

元外資系コンサルタントから転身したライター。経済学の知識を活かしながら、健康・お金・人間関係の最適化を追求。エビデンスベースの実践的な知識発信を心がける。

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    京都大学大学院で認知科学を研究する博士課程学生。理系でありながら文学への造詣も深く、科学と文学の交差点で新たな知の可能性を探求。
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