ADHD子育て本おすすめ5選!38歳2児の父が実践した特性を強みに変える接し方
「また学校から電話がかかってきた」「何度言っても同じことを繰り返す」「このままでは親子関係が壊れてしまう」
ADHDの特性を持つ子どもの子育ては、本当に大変です。私も5歳の娘の「落ち着きのなさ」に悩んだ時期がありました。保育園の先生から「集団行動が苦手」と指摘され、どう接すればいいのか途方に暮れたのを覚えています。
文部科学省の2022年調査によると、通常学級に在籍する発達障害の可能性のある児童生徒は約8.8%。つまり、30人クラスに2〜3人はいる計算です。ADHDに限れば、国際的な有病率は子どもの約5%とされています。
今回は、38歳2児の父として、ADHDの子どもとの向き合い方を学んだ本を5冊厳選しました。「問題行動」として見られがちな特性を「強み」に変える方法を、データと実践に基づいてお伝えします。
元特別支援学級担任による100の実践スキル。具体的な声かけ例が豊富
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なぜADHDの子育ては難しいのか
親のストレスは想像以上に大きい
ADHDの子どもを持つ親は、一般的な子育てよりも高いストレスを抱えています。子どもの生活上の困難に強い不安を感じたり、自分の育て方が悪いのではと自責感を強めたりするケースも多いのです。
沖縄科学技術大学院大学の島袋博士らの研究では、ADHDと診断された6〜12歳の子を持つ母親124人を対象に調査を行いました。その結果、適切な支援がないと親子関係が悪化し、親子ともに抑うつ症状をきたすリスクがあることが示されています。
「叱る」ことの悪循環
ADHDの子どもは、注意力の問題から同じ失敗を繰り返しがちです。親は何度も叱ることになり、子どもの自己肯定感は低下します。すると行動がさらに悪化し、また叱る、という悪循環に陥ります。
私自身、娘に「なんで何度言ってもわからないの?」と声を荒げてしまったことがあります。その後の娘の表情を見て、これではいけないと痛感しました。
ADHD子育て本おすすめ5選
1. 今日から使える声かけを知りたい人向け:『声かけ・接し方大全』
元特別支援学級担任による100の実践スキル。具体的な声かけ例が豊富
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著者の小嶋悠紀氏は、元特別支援学級担任として多くの発達障害の子どもたちと向き合ってきました。『発達障害・グレーゾーンの子がグーンと伸びた 声かけ・接し方大全』には、イライラ・不安・パニックを減らす100のスキルが詰まっています。
この本の最大の強みは「即実践できる」点です。「朝の準備ができない」「宿題に取りかかれない」など、具体的な場面ごとに声かけの例が示されています。理論よりも実践を重視したい方に最適です。
2. 体系的に学びたい人向け:『ペアレントトレーニング』
UCLAで開発されたペアレントトレーニングの日本語版。行動療法に基づく体系的アプローチ
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『読んで学べるADHDのペアレントトレーニング』は、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で開発されたプログラムの日本語版です。著者のシンシア・ウィッタムは、行動療法の専門家として長年ADHDの親子を支援してきました。
沖縄科学技術大学院大学の研究では、ペアレントトレーニングを受講した母親は、受講直後と3カ月後の両方で「育児ストレスの低下」「子育てスタイルの改善」「子育てへの自信の増加」が確認されています。科学的に効果が実証された方法を学びたい方におすすめです。
3. 基礎知識から学びたい人向け:『ADHDの子どもたちをサポートする本』
小児科医による図解入りの解説書。家庭・園・学校での場面別サポート方法を紹介
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著者の榊原洋一氏は、発達障害の専門家として知られる小児科医です。『最新図解 ADHDの子どもたちをサポートする本』では、ADHDの基礎知識から発症の原因、医療機関へのかかり方、治療法までをイラストとともにわかりやすく解説しています。
「そもそもADHDとは何か」から理解したい方、診断を受けたばかりで何から始めればいいかわからない方に適しています。家庭・園・学校での場面別サポート方法も紹介されているため、実践的な知識も得られます。
4. ポジティブな視点を持ちたい人向け:『ズバ抜けた問題児の伸ばし方』
『ズバ抜けた問題児の伸ばし方』の著者・松永暢史氏は、「問題児」と呼ばれる子どもたちの中に眠る才能を見出す教育者です。「物おじしない性格」「ルールより自らの感性を重んじる気概」「喜怒哀楽の豊かな表情」「好きなことに打ち込むときの集中力」など、ADHDの特性をポジティブに捉え直す視点を提供しています。
私がこの本を読んで最も印象に残ったのは、「ADHDの特性は、見方を変えれば社会で活躍するための武器になる」という考え方です。子どもの「問題行動」に疲れ果てている親にこそ読んでほしい一冊です。
5. 子どもと一緒に取り組みたい人向け:『ADHDといっしょに!ワーク』
米国アマゾン児童LD・ADHD部門No.1ベストセラー。ストレングス・ベースド・アプローチ
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『ADHDといっしょに! 自分の強みがわかって自信がつく60の楽しいワーク』は、米国アマゾンの児童LD・ADHD部門でNo.1ベストセラーとなった本の日本語版です。著者のケリー・ミラーは、「ストレングス・ベースド・アプローチ」という子どもの強みに焦点を当てる手法を採用しています。
この本のユニークな点は、親子で一緒に取り組めるワークブック形式であることです。子ども自身が自分の強みを発見し、自信を育てていくプロセスを親がサポートできます。小学校高学年であれば、子どもが一人で取り組むことも可能です。
ADHDの特性を強みに変える3つの鉄則
5冊の本を読んで見えてきた、ADHD子育てで大切なことをまとめます。
鉄則1:「できた」を見つけて即座に褒める
ADHDの子どもは、時間が経つと自分が何をしたか忘れてしまうことがあります。だからこそ、良い行動をした直後に褒めることが重要です。
具体的には、「えらいね」という抽象的な褒め方ではなく、「靴をそろえてくれてありがとう」「お皿を片付けてくれて助かるよ」と、何が良かったかを明確に伝えます。私も娘に対して、小さなことでも「できたね!」と声をかけるようにしたところ、少しずつ行動が変わってきました。
鉄則2:特性を「強み」として捉え直す
一橋大学の研究では、ADHDのポジティブな側面として「ハイパーフォーカス(過集中)」「創造性・発想力」「行動力」が報告されています。
- 落ち着きがない → 行動力がある(起業家やリーダーに必要な資質)
- 注意が散る → 発想力が豊か(クリエイティブな仕事に適性)
- 過集中 → 深い探求力(研究者やスペシャリスト向き)
ミシガン大学のHolly White博士の研究でも、ADHDの人々は「拡散的思考」が得意で、一つの出発点から様々なアイデアを生み出す能力に優れることが示されています。
鉄則3:親自身のストレスケアを優先する
ADHD子育ての最大のポイントは、実は「親のケア」です。疲弊した状態では、適切な対応は難しくなります。100点の親を目指すのではなく、「まあまあ」でOKと割り切ることが大切です。
ペアレントトレーニングの効果研究が示すように、親が正しい知識と方法を学ぶことで、育児ストレスは確実に軽減できます。一人で抱え込まず、本や専門家の力を借りましょう。
まとめ:「問題児」ではなく「個性的な子」として
ADHDの特性を持つ子どもは、決して「問題児」ではありません。その特性は、適切に育てれば大きな強みになり得るのです。実際に、起業家やアーティスト、研究者として活躍するADHD当事者は数多くいます。
今回紹介した5冊は、それぞれ異なるアプローチを持っています。まずは『声かけ・接し方大全』で今日から使える実践スキルを学び、余裕があれば『ペアレントトレーニング』で体系的に知識を深めることをおすすめします。
私自身、まだ子育ての途中です。完璧な親にはなれませんが、子どもの特性を理解し、強みとして伸ばしていく姿勢を持ち続けたいと思います。この記事が、同じように悩む親御さんの参考になれば幸いです。
元特別支援学級担任による100の実践スキル。具体的な声かけ例が豊富
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