文学賞受賞作で読みやすいおすすめ10選【初心者向け】話題作中心でハズしにくい入門ガイド

文学賞受賞作で読みやすいおすすめ10選【初心者向け】話題作中心でハズしにくい入門ガイド

「文学賞って、気になる。でも“難しい本”のイメージが先に来て、手が伸びない」

これ、めちゃくちゃ分かります。

でも実際は、文学賞にもいろいろあります。 たとえば、本屋大賞は「普段、本を読む人が“いま面白い”と思った本」が集まりやすい。だから、入り口が分かりやすい作品も多いです。 直木賞は、エンタメ性が強くて読みやすい作品も多い。芥川賞は、短めで刺さりが強い作品が多い印象です。

この記事では、直木賞・本屋大賞・芥川賞の受賞作から、初心者でも読みやすい話題作を10冊に絞って紹介します。

選ぶ基準はこの3つです。

  • 導入が分かりやすい(世界観に入るまでが早い)
  • 読後に“言葉”が残る(感情が動く、考えが伸びる)
  • 「次も読もう」が起きる(読書の体力が戻る)

忙しい人は、気分で選んでOKです。

  • ゆるく元気がほしい:『成瀬は天下を取りにいく』
  • 恋愛と人生のリアルが読みたい:『汝、星のごとく』
  • 胃がきゅっとする就活:『何者』
  • いまの社会にモヤる:『コンビニ人間』『ハンチバック』

「SNSで話題になった本」から入りたい人は、こちらも参考にしてください。


本屋大賞(読みやすさ×面白さが両立しやすい)

1. 成瀬は天下を取りにいく(宮島 未奈)

成瀬は天下を取りにいく

著者: 宮島 未奈

自分のルールで生きる主人公に、じわじわ元気をもらえる連作短編。

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「読書が久しぶり」な人の最初の一冊に、すごく向いていると思います。 1話ずつ区切って読めるのに、主人公・成瀬の“前へ行く力”がちゃんと残る。 重すぎないのに、背中を押されます。

2. 汝、星のごとく(凪良 ゆう)

汝、星のごとく

著者: 凪良 ゆう

恋愛の甘さだけじゃなく、生活の重さまで描く。静かに刺さる長編。

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恋愛小説として紹介されがちですが、私は「人生の選び方」の本だと思いました。 優しさだけでは守れないものがある。現実は綺麗じゃない。 それでも人を大事にしたい人に、ちゃんと残る一冊です。

3. 52ヘルツのクジラたち(町田 そのこ)

この本の良さは、しんどさを盛らないところだと思います。 辛い出来事が出てくるのに、読後が暗闇で終わらない。 「生き直す」ってこういう形もあるんだ、と静かに救われます。

4. 流浪の月(凪良 ゆう)

流浪の月 (創元文芸文庫)

“正しさ”の外側に置かれた二人を通して、世間の目を疑う物語。

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人の人生は、他人が決めた言葉で簡単に切られます。 この本は、その怖さを丁寧に見せてきます。 読むのは楽じゃない。でも「自分の目で見る」感覚が強く残ります。


直木賞(物語の推進力が強く、読みやすい作品が多い)

5. 容疑者Xの献身(東野 圭吾)

容疑者Xの献身 (文春文庫)

著者: 東野 圭吾

愛と論理がぶつかる。ミステリーなのに、読後に感情が残る名作。

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ミステリー初心者でも読みやすいです。 構造が明快で、テンポもいい。なのに、最後に残るのは「人の献身って何だろう」という重さ。 エンタメであり、感情の本でもあります。

6. 夜に星を放つ(窪 美澄)

夜に星を放つ (文春文庫)

著者: 窪 美澄

短編だからこそ、感情の芯に届く。日常の痛みと回復を描く短編集。

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短編集って、合わない話があると離脱しがち。でもこの本は、私は最後まで読めました。 生活の中で、うまく言えない寂しさを抱えた人たちが出てきます。 静かなのに、読後は少し呼吸がラクになる。そういう短編です。

7. 何者(朝井 リョウ)

何者(新潮文庫)

就活の空気がリアルすぎて胃が痛い。でも“自分”の輪郭が見える。

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就活って、結果より「比較」がしんどい。 この本は、そこを誤魔化さずに見せてきます。 読むと痛い。でも読み終えると、自分の中の“評価されたい欲”を少し冷静に見られるようになります。


芥川賞(短めで濃い。刺さりが強い作品が多い)

8. コンビニ人間(村田 沙耶香)

コンビニ人間 (文春文庫)

著者: 村田 沙耶香

「普通」を疑う入口にちょうどいい。短いのに刺さる現代小説。

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短くて読みやすいのに、読後にずっと残ります。 “普通”って誰が決めたのか。どこまで合わせればいいのか。 社会のテンプレに疲れている人ほど、変な救われ方をすると思います。

9. 火花(又吉 直樹)

火花 (文春文庫)

著者: 又吉 直樹

夢と才能と生活。笑えないけど、他人事でもない。芸人小説の入口。

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芸人の話なのに、仕事をしている人なら誰でも刺さると思います。 「続ける」って何だろう。好きだけでやっていけるのか。 読むほど、心の奥の“怖い問い”が浮かびます。

10. ハンチバック(市川 沙央)

ハンチバック (文春文庫)

著者: 市川 沙央

言葉の強さで、社会の目をひっくり返す。短くて強烈に残る作品。

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短いのに、言葉が強いです。 読みながら、こっちの感情が追いつかない場面もある。でもそのズレが、たぶん大事。 「見えていないもの」を突きつけられて、視点が更新されます。


どれから読む?迷ったときのおすすめルート

  • とにかく読みやすい入口:『成瀬は天下を取りにいく』
  • 泣けるけど、ちゃんと回復する:『52ヘルツのクジラたち』
  • 一気読みしたいミステリー:『容疑者Xの献身』
  • 短く刺さる一本がほしい:『コンビニ人間』か『ハンチバック』

文学賞って、“難しい本の棚”じゃなくて、今の自分に合う言葉を探す棚だと思います。 気になったものから、1冊だけでも。そこから読書のリズムが戻る人は多いはずです。

この記事のライター

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森田 美優

出版社勤務を経てフリーライターに。小説からビジネス書、漫画まで幅広く読む雑食系読書家。Z世代の視点から現代的な読書の楽しみ方を発信。

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