2児の父が実践する「子ども写真」の撮り方|本で学んだテクニックを3ヶ月検証
「パパの写真、なんか違う」と言われ続けた日々
妻に言われた一言が、この本を手に取るきっかけだった。
「ねえ、なんでパパの写真っていつも微妙なの?」
5歳の長男と2歳の長女。スマホのカメラロールには何千枚もの写真があるのに、「これ!」という一枚がない。運動会も、誕生日も、公園での何気ない日常も——記録としては残っているけど、見返したくなる写真がない。
妻が撮る写真は違う。同じスマホなのに、なぜか子どもたちが生き生きしている。
「センスの問題かな」と諦めかけていたとき、書店で見つけたのがこの本だった。
子ども写真がうまくいかない3つの理由
本書を読んで、まず自分の「失敗パターン」が明確になった。
1. 「こっち向いて」と言っている
これ、完全にやってた。
「こっち向いて!」「笑って!」——そう言った瞬間、子どもの表情は固まる。本書によると、これは子どもが「撮られる」ことを意識してしまうから。
自然な表情は、カメラを意識していないときにしか生まれない。
2. 大人の目線で撮っている
これも心当たりがありすぎる。
立ったまま、上から見下ろす形で撮影。本書では、これを**「威圧的なアングル」**と呼んでいる。子どもの視点に立っていない写真は、どこか距離感がある。
3. 「瞬間」を待っていない
スマホを取り出して、すぐにシャッターを切る。本書いわく、これでは**「良い瞬間の1秒前」しか撮れない**。
良い表情は、予測して待つ必要がある。
テクニック1:目線を合わせる
本書で最初に強調されるのが「目線」だ。
子どもと同じ高さにしゃがんで撮る。これだけで写真の印象が劇的に変わる。
3ヶ月実践した結果
最初は膝が痛くなった(運動不足がバレる)。でも、慣れてくると自然にしゃがめるようになる。
効果は明らか。子どもの表情がぐっと近くなる。「見下ろす」写真と「同じ目線」の写真を比べると、後者の方が圧倒的に子どもの世界に入り込んだ感じがする。
テクニック2:連写より「待つ」
本書のアドバイスで一番効果があったのがこれ。
連写機能に頼るのではなく、良い瞬間を「予測」して待つ。
子どもの行動パターンを読む
例えば、長男が積み木で遊んでいるとき。完成した瞬間に「できた!」という表情をする——これは予測できる。
その瞬間の1秒前からカメラを構えておく。すると、最高の表情でシャッターが切れる。
連写で100枚撮るより、予測して待った1枚の方が、はるかに良い写真になる。
テクニック3:「ながら撮影」をやめる
週末、公園で遊ぶ子どもたち。ベンチに座りながら、スマホで写真を撮る——以前の私のスタイルだ。
本書では、これを**「傍観者の写真」**と呼んでいる。
一緒に遊びながら撮る
子どもと一緒に砂場で遊ぶ。追いかけっこをする。その延長線上でカメラを構える。
すると、子どもはカメラを意識しなくなる。「パパと遊んでいる」という状況の中で、自然にシャッターが切られる。
これを意識してから、「なんか生き生きしてるね」と妻に言われるようになった。
テクニック4:光を味方につける
本書には「光」についての章がある。専門的で最初は難しかったが、ポイントは2つだけ。
逆光を恐れない
「逆光はNG」と思っていた。でも本書によると、子ども写真では逆光がむしろ良いことも多い。
髪の毛がキラキラ光る。柔らかい印象になる。ただし、顔が暗くならないように露出補正が必要。
曇りの日はチャンス
晴れた日より、曇りの日の方が柔らかい光になる。影が強くならないので、子どもの表情が均一に撮れる。
これを知ってから、「今日曇りだから写真日和だな」と思えるようになった。
機材について:スマホで十分?
本書はカメラを前提に書かれているが、スマホでも応用できるテクニックが多い。
ただ、動き回る子どもを撮る場合は、やはり専用カメラの方が有利だと感じた。特にオートフォーカスの速度と連写性能。
最近気になっているのは、毎日持ち歩けるコンパクトカメラという選択肢。
スマホより大きなセンサーで、でも一眼レフほど大げさじゃない。「パパカメラ」として良さそうだなと思っている。
3ヶ月で変わったこと
本書のテクニックを3ヶ月実践した結果をまとめる。
Before
- 「こっち向いて」が口癖
- 立ったまま撮影
- 連写に頼る
- 妻に「微妙」と言われる
After
- 声をかけずに待つ
- しゃがんで目線を合わせる
- 瞬間を予測する
- 「最近の写真、いいね」と言われる
特に効果があったテクニック
- 目線を合わせる:しゃがむだけで印象が変わる
- 瞬間を待つ:連写より予測
- 一緒に遊ぶ:傍観者をやめる
子ども写真は「関係性」の記録
本書を通じて気づいたのは、子ども写真とは親子の関係性の記録だということ。
「撮る側」と「撮られる側」という構図では、良い写真は生まれない。一緒に遊び、一緒に笑い、その延長でカメラを構える。
それは、子どもと向き合う姿勢そのものだ。
写真のテクニックを学ぶことは、結果的に「子どもとどう関わるか」を考えることでもあった。
まとめ:パパこそ読むべき一冊
『こどもを撮るマニュアル本』は、技術書であると同時に、子どもとの向き合い方を教えてくれる本だ。
「センスがないから」と諦めていたパパたち(私を含む)にこそ読んでほしい。写真は技術だ。学べば、誰でもうまくなる。
そして、うまく撮れるようになると、もっと子どもと一緒に過ごしたくなる。
次の週末、カメラを持って公園に行こう。
