在宅医療本おすすめ5選!38歳2児の父が実践した家族を守る医療知識と看取り準備

在宅医療本おすすめ5選!38歳2児の父が実践した家族を守る医療知識と看取り準備

在宅医療患者が100万人を突破した

厚生労働省の2023年統計によると、在宅患者訪問診療料を算定している患者数が100万人を超えました。10年前と比較して約2倍に増加しています。在宅医療は、もはや「特別なこと」ではなく「当たり前の選択肢」になりつつあります。

38歳、2児の父である私は、両親がともに70代に入りました。漠然と「いつか介護が必要になるかもしれない」と思いながらも、日々の仕事と子育てに追われ、何も準備できていませんでした。そんな時、在宅医療について本を読み始め、考え方が大きく変わりました。

今回は、家族を守るために私が実際に読んだ在宅医療関連の本を5冊ご紹介します。

なぜ今、在宅医療の本を読むべきなのか

在宅医療のニーズが急増している背景

日本政策投資銀行のレポートによると、在宅医療患者数が急増している理由は主に3つあります。国による在宅医療推進施策、サービス付き高齢者向け住宅の増加、そして医療機器の小型化です。

つまり、「病院で最期を迎える」という従来のモデルから、「自宅や施設で過ごしながら医療を受ける」というモデルへのシフトが起きています。親世代の約7割が「自宅で最期を迎えたい」と希望しているというデータもあり、在宅医療への理解は避けて通れません。

知識があれば選択肢が広がる

私が在宅医療について学び始めて痛感したのは、「知らないことで選択肢を失う」という現実です。在宅医療を受けるためには、かかりつけ医との連携、介護保険の申請、訪問看護ステーションの選定など、事前に知っておくべきことが多くあります。

親が元気なうちに知識を得ておくことで、いざという時に慌てずに対応できます。これは投資と同じで、早めの準備がリターンを最大化するのです。

在宅医療本おすすめ5選:家族向けに選ぶ

1. マンガで理解する在宅看取り:『ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語』

著者の永井康徳先生は、愛媛県で在宅医療専門のクリニックを運営する現役の在宅医です。『ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語』は、実際のエピソードをもとにマンガ形式で在宅看取りを描いています。

『たんぽぽ先生物語』の優れた点は、医療の専門知識がなくても在宅看取りの実際を理解できることです。「余命1週間からの復活」「最期の入浴」「人生会議をしよう」といったエピソードを通じて、在宅医療の可能性と現実が伝わってきます。

私がこの本を最初に読んだ理由は、活字を読む時間がなかったからです。マンガなら通勤電車の中でも読めます。結果として、在宅看取りに対する漠然とした不安が具体的なイメージに変わりました。

2. 終末期の教科書:『家で死のう!』

著者の萬田緑平先生は、在宅緩和ケア医として2000人以上の看取りに関わってきた経験を持ちます。タイトルは刺激的ですが、内容は実践的で冷静です。

『家で死のう!』の特徴は、「死」という避けがちなテーマを正面から扱っていることです。病院での延命治療と在宅での自然な看取り、それぞれのメリット・デメリットが明確に示されています。

私はこの本を読んで、「親にはどんな最期を迎えてほしいか」を真剣に考えるきっかけになりました。まだ元気な親に「もしもの話」を切り出すのは難しいですが、この本を読んだことで会話のきっかけを見つけられそうです。

3. 遠距離介護のバイブル:『親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと』

著者の工藤広伸さんは、自身も遠距離介護を経験した介護作家です。離れて暮らす親の介護という、都市部在住者が直面しやすい課題に特化しています。

『親が認知症!?』の強みは、介護の各フェーズで「何をすべきか」が具体的に書かれていることです。親の様子がおかしいと思った時の対応、介護サービスの選び方、お金の問題まで網羅されています。

私は横浜在住で、両親は名古屋に住んでいます。まさに遠距離介護になる可能性が高い状況です。この本を読んで、今からできる準備(親の資産状況の把握、きょうだいとの役割分担など)を具体的に考えられるようになりました。

4. 制度を理解する:『世界一わかりやすい 介護保険のきほんとしくみ』

著者のイノウさんによる、介護保険制度の入門書です。2024年度の介護保険改正・介護報酬改定に対応した最新版です。

『介護保険のきほんとしくみ』の特徴は、複雑な制度を図解とマンガでわかりやすく説明していることです。要介護認定の流れ、利用できるサービス、費用の目安など、知りたい情報がコンパクトにまとまっています。

在宅医療を受ける際には、介護保険制度との連携が不可欠です。訪問看護や訪問リハビリは介護保険でカバーされる部分も多く、制度を知っているかどうかで費用が大きく変わります。データドリブンな私としては、費用対効果を計算するためにも制度の理解は必須だと感じました。

5. 家族の視点で看取りを学ぶ:『おうちで死にたい』

おうちで死にたい~自然で穏やかな最後の日々~

現役看護師が描く在宅看取りマンガ。家族の視点から看取りを描く

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著者の広田奈都美さんは、現役の看護師です。『おうちで死にたい』は、在宅で最期を迎える患者さんとその家族を描いたマンガです。

『おうちで死にたい』が他の本と異なるのは、看護師という「そばにいる人」の視点から描かれていることです。医師の本では語られにくい、家族の葛藤や日常のケアの大変さがリアルに描かれています。

私はこの本を妻と一緒に読みました。「もし親の介護が必要になったら、どうサポートし合うか」という会話のきっかけになりました。

家族を守る在宅医療の準備

今から始める3つの準備

私が在宅医療について学んで実践していることを共有します。

1. かかりつけ医の確認

親のかかりつけ医が在宅医療に対応しているかを確認しました。「先生、もし将来入院が難しくなった時、在宅で診ていただくことは可能ですか?」と聞くだけです。対応していない場合は、地域の在宅療養支援診療所を調べておきます。

2. 親の希望を聞いておく

「もしもの時、どこで過ごしたい?」という会話を、年末年始の帰省時に切り出しました。最初は照れくさそうにしていた父も、「できれば家にいたいな」と本音を話してくれました。この一言があるだけで、将来の意思決定が楽になります。

3. きょうだいとの役割分担

妹と「親の介護が必要になった時、どう分担するか」を話し合いました。私は経済的な支援、妹は近くに住んでいるので日常のサポートという大まかな役割を決めています。曖昧なままにしておくと、いざという時にトラブルになりがちです。

データで見る在宅医療の費用

在宅医療の費用について、私が調べたデータを共有します。

訪問診療の自己負担額は、1割負担の場合で月額5,000〜15,000円程度が目安です。これに訪問看護や訪問リハビリが加わると、介護保険と医療保険を合わせて月額2〜5万円程度になることが多いです。

病院への入院と比較すると、在宅医療の方が費用を抑えられるケースが多いです。ただし、介護者(家族)の負担は増えるため、トータルでのコストパフォーマンスを考える必要があります。

在宅で看取りをする家族の健康維持も大切です。基本的な栄養補給を心がけましょう。

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介護全般について学びたい方へ

在宅医療は介護の一部です。介護全般について学びたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

おわりに:知識が家族を守る

在宅医療について本を読み始めた当初、正直なところ「まだ先の話だ」と思っていました。しかし読み進めるうちに、「今から準備しておくべきことがこんなにあるのか」と気づかされました。

親が元気なうちに知識を得ておくことで、いざという時の選択肢が広がります。そして何より、「親はどんな最期を望んでいるのか」を知ることで、家族として後悔のない対応ができるようになります。

今回紹介した5冊は、それぞれ異なる角度から在宅医療を解説しています。まずはマンガ形式の『ねこマンガ たんぽぽ先生物語』から読み始めて、在宅看取りのイメージを掴むことをおすすめします。

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佐々木 健太

元外資系コンサルタントから転身したライター。経済学の知識を活かしながら、健康・お金・人間関係の最適化を追求。エビデンスベースの実践的な知識発信を心がける。

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