『北極星』西野亮廣|僕たちはどう働くか?投資思考のビジネス書要約
出版社で20年以上、ビジネス書の編集に携わってきた高橋です。
「働き方改革」という言葉が形骸化した今、本当に必要なのは何か?
その問いに、独自の視点で答えを出したのが西野亮廣氏の新刊『北極星 僕たちはどう働くか』です。
本書は、24万部のベストセラー『夢と金』から3年ぶりとなる西野氏のビジネス書。初版10万部という出版不況の時代にあって異例の数字で話題を呼んでいます。
作品情報|なぜ今「北極星」なのか
基本情報
- 作品名: 北極星 僕たちはどう働くか
- 著者: 西野亮廣
- 出版社: 幻冬舎
- 発売日: 2026年3月12日
- ページ数: 四六判並製
- 価格: 1,980円(税込)
著者について
西野亮廣氏は、お笑いコンビ「キングコング」として芸能界デビュー後、絵本作家、実業家として活動の幅を広げてきた人物。
絵本『えんとつ町のプペル』は累計70万部を突破し、映画化もされました。ビジネス書『夢と金』は24万部のベストセラーに。近年はブロードウェイでの挑戦など、エンターテインメントの最前線で活躍しています。
本書のテーマ|「投資」という視点
なぜ「投資」なのか
本書の核心は、働き方を「投資」という視点で捉え直すことにあります。
西野氏がブロードウェイという「投資が隣にある世界」で仕事をするようになり、そこで得た実体験がベースになっています。
日本ではまだ馴染みの薄い「投資思考」——これが本書の出発点です。
「北極星」の意味
タイトルの「北極星」は、航海において常に北を指し示す星。
「働く上での北極星=指針」を見つける——それが本書の問いかけです。
何のために働くのか。どこに向かって進むのか。その「北極星」がなければ、どれだけ努力しても迷子になってしまいます。
本書で学べること|3つの核心
1. 「消費」と「投資」の違い
お金の使い方には「消費」と「投資」があります。
- 消費: 使ったら終わり
- 投資: 使ったお金が働いて戻ってくる
この視点を「時間の使い方」「働き方」にも適用するのが、本書のアプローチです。
2. 時間を「投資」する
労働時間を「消費」するか「投資」するか——ここに大きな差が生まれます。
消費型の働き方: 時間を切り売りして対価を得る 投資型の働き方: 今の時間が将来の資産になる
同じ8時間働いても、その質によって人生は大きく変わります。
3. 「北極星」を持つ者だけが投資できる
投資には「目的地」が必要です。どこに向かうかわからなければ、何に投資すべきかも決められません。
本書は、読者一人ひとりが自分の「北極星」を見つけるための思考法を提供しています。
編集長の視点|なぜ初版10万部なのか
出版不況の時代に
「本が売れない」と言われる時代。しかし西野氏の本は売れ続けています。
その理由は、「まだ日本に知れ渡っていないこと」を書いているから。
既存の自己啓発書とは一線を画す、体験に基づいた独自の視点が読者を惹きつけています。
ブロードウェイ経験の価値
西野氏は近年、ブロードウェイでエンターテインメント事業に挑戦しています。
そこで目の当たりにした「投資が当たり前の世界」——その経験を日本に持ち帰り、言語化したのが本書です。
机上の空論ではなく、実践知。これが本書の強みです。
『夢と金』との違い
前作『夢と金』
前作は「夢と金は相反するものではない」というメッセージでした。
本作『北極星』
本作は、そこからさらに踏み込み、「どう働くか」という具体的な方法論に焦点を当てています。
夢を持つことの重要性(夢と金)から、その夢に向かってどう行動するか(北極星)へ——論理的な発展があります。
こんな人におすすめ
- 「今の働き方に疑問を感じている」
- 「時間の切り売りから抜け出したい」
- 「投資思考を仕事に活かしたい」
- 「西野亮廣の思考法を学びたい」
- 「自分の『北極星』を見つけたい」
まとめ|働き方の「北極星」を見つける
『北極星 僕たちはどう働くか』は、単なるビジネスノウハウ本ではありません。
「何のために働くのか」という根源的な問いに、投資思考という視点から答えを導き出す一冊です。
初版10万部という数字は、多くの人がこの問いを抱えている証拠かもしれません。
自分だけの「北極星」を見つけたい方に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

