『こども言語化大全』要約【12歳までに身につけたい「ことば」にする力】

『こども言語化大全』要約【12歳までに身につけたい「ことば」にする力】

「パパ、今日学校で何があったの?って聞かれても、うまく言えない……」

6歳の娘がそう言いました。頭の中にはいろいろあるのに、言葉にできない。この悩みを抱える子どもは、意外と多いのではないでしょうか。

そんな子どもたちに向けた本が『12歳までに身につけたい「ことば」にする力 こども言語化大全』です。著者の山口拓朗氏は、10万部突破の『言語化大全』でも知られる「言葉にする力」の専門家。

マンガと「言葉を使ったゲーム」を通じて、楽しみながら言語化能力を身につけられる一冊です。

『こども言語化大全』とは

基本情報

  • 著者: 山口拓朗
  • 出版社: ダイヤモンド社
  • 対象年齢: 小学校低学年〜高学年
  • マンガ: 水谷さるころ

山口拓朗氏は、28年間で3800件以上の取材・執筆経験を持つ文章の専門家。「伝える力【話す・書く】研究所」の所長として、言語化やアウトプットの分野で実践的なノウハウを提供しています。

著書は30冊以上、海外でも25冊以上が翻訳されるなど、「言葉にする力」の第一人者です。

こども言語化大全

12歳までに身につけたい「ことば」にする力を、マンガとゲームで楽しく学べる一冊。

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言語化力がない子どもの特徴

本書の主人公・りおは、こんな悩みを抱えています。

「思っていることがたくさんあるのに、頭の中でぐるぐるしちゃって、うまくことばにできない」

これは多くの子どもに共通する悩みです。

言語化力が低いとどうなる?

  • 作文が苦手になる
  • 自分の意見を言えない
  • 友達とのコミュニケーションがうまくいかない
  • 何がしたいのか分からなくなる

逆に言語化力を身につけると、作文力や意見を言う力がつき、成績が上がるだけでなく、親や友達や先生とのコミュニケーションがスムーズになります。さらに、自分の夢を明確に描くこともできるようになるのです。

言語化力を育てる3つのステップ

本書では、言語化力を**「語彙力」「具体化力」「伝達力」**の3ステップで捉えています。

ステップ1:語彙力を増やす

言葉を知らなければ、表現できません。

本書では、楽しいゲーム形式で語彙力を増やす方法が紹介されています。日常の中で「この気持ちを別の言葉で言うと?」と問いかけるだけでも、子どもの語彙力は伸びていきます。

ステップ2:具体化力を磨く

「楽しかった」で終わらせない。

「何が」「どのように」「なぜ」楽しかったのか——抽象的な言葉を具体的に言い換える力が具体化力です。これが身につくと、作文の質が劇的に変わります。

ステップ3:伝達力を高める

相手に伝わる言葉を選ぶ。

同じ内容でも、相手や場面に応じて言い方を変える力が伝達力です。これはコミュニケーションの基本であり、社会で生きていく上で欠かせないスキルです。

親子で実践できるポイント

「なんで?」と聞く習慣

子どもが「楽しかった」と言ったら、「なんで楽しかったの?」と聞いてみる。この一言が、具体化力を育てます

娘に試してみたところ、最初は「分からない」と言っていましたが、続けるうちに「だって、〇〇だったから」と理由を言えるようになりました。

「他の言い方は?」と問いかける

「すごい」を別の言葉で言うと?「嬉しい」を別の言葉で言うと?

この問いかけが、語彙力を広げます。我が家では食卓でこのゲームをするようになり、娘の表現の幅が広がりました。

マンガで「言語化」を見せる

本書のマンガを一緒に読むことで、「言語化できないこと」がどういう状態なのか、子ども自身が理解できます。「私もこうなる!」という共感から、学びのモチベーションが生まれます。

2児の父としての感想

「言葉にできない」が減った

娘は本書を読んでから、「今日ね、こういうことがあって、こう思ったの」と順序立てて話せるようになりました。以前は「楽しかった」で終わっていた会話が、具体的なエピソードを交えた話になっています。

作文への苦手意識が薄れた

「何を書いていいか分からない」と言っていた娘が、「まず、〇〇について書こう」と自分で構成を考えられるようになりました。言語化力は、そのまま作文力につながるのだと実感しています。

親子の会話が深まった

本書のゲームを通じて、子どもの考えを引き出す習慣ができました。「どう思った?」「なんでそう思ったの?」という会話が増え、親子の対話が深まっています。

こんな人におすすめ

  • 子どもが「言葉にできない」と悩んでいる親御さん
  • 作文が苦手な子どもを持つ方
  • 子どものコミュニケーション力を高めたい方
  • 親子で楽しく学びたい方

まとめ:「言葉にする力」は一生の財産

『こども言語化大全』が教えてくれるのは、言葉にする力は、練習で身につくということです。

語彙力、具体化力、伝達力——この3つを意識するだけで、子どもの「言葉にできない」は少しずつ解消されていきます。

そして何より、親子で一緒に取り組めるのが本書の魅力。マンガとゲームを通じて、楽しみながら言語化力を育ててみてください。

ぜひお子さんと一緒に読んで、「言葉にする力」を育ててみてはいかがでしょうか。

こども言語化大全

12歳までに身につけたい「ことば」にする力を、マンガとゲームで楽しく学べる一冊。

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この記事のライター

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佐々木 健太

元外資系コンサルタントから転身したライター。経済学の知識を活かしながら、健康・お金・人間関係の最適化を追求。エビデンスベースの実践的な知識発信を心がける。

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