子育てイライラを解消!『子育てのイライラ・怒りにもう振り回されない本』で学んだ6秒ルールの効果

「みゆちゃん、ちょっとだけお願いできないかな…?」
先日、大学時代の友人からSOSの連絡がありました。なんでも、1歳になる息子くんが熱を出してしまい、どうしても外せない用事があるとのこと。普段から仲良くしている友人からの頼みとあって、私は二つ返事でベビーシッターを引き受けました。
正直、子どもは好きだし、たまに会う友人や姉妹の子どもは可愛くて仕方ない。でも、いざ1対1で、しかも体調の悪い子を一日中見るとなると話は別でした。
何をしても泣き止まない。ご飯も食べてくれない。抱っこしても反り返って泣き叫ぶ…。最初は「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせていたものの、数時間後には「なんでこんなに泣くの!?」「もうどうしたらいいの…」と、私自身が泣きそうになっていました。
正直、この時ほど「子育てって本当に大変なんだ」と痛感したことはありません。そして同時に、将来自分が母親になった時、こんな風にイライラして、子どもに当たってしまうのではないかと、ものすごく不安になったんです。
そんな私のモヤモヤを解消してくれたのが、今回ご紹介する一冊の本でした。
子育てイライラの正体!育児イライラが「怒り」である理由を知って心が軽くなった
この本を読んで、まず衝撃を受けたのが「怒りは第二次感情である」という考え方でした。つまり、怒りの感情が湧き上がる前には、必ず「わかってほしい」「期待通りにしてほしい」といった第一次感情が隠れているというのです。
友人の息子くんに対して感じたイライラを振り返ってみると、まさにそうでした。「せっかく作ったご飯を食べてほしい」「どうして泣き止んでくれないの?」という、私の期待や思い通りにならないことへの焦りが、怒りの感情に変わっていたのです。
そして、もう一つ。「怒りのピークはたったの6秒」という事実。たった6秒間、やり過ごすことができれば、衝動的な言動を抑えられるというのです。これを知った時、なんだかすごく気持ちが楽になりました。6秒なら、私にもできるかもしれない、と。
子育てイライラしない方法!6秒ルールで子育てストレスを解消
後日、再び友人からベビーシッターを頼まれた私は、さっそく本で学んだ「6秒ルール」を実践してみることにしました。
息子くんがぐずり始めた瞬間、心の中で「1、2、3…」とカウントを開始。しかし、現実はそう甘くありません。3秒を過ぎたあたりから、焦りとイライラが再びこみ上げてきて、結局「お願いだから泣き止んで!」と、少し強い口調で言ってしまったのです。
自己嫌悪に陥りかけましたが、本には「最初からうまくできなくて当たり前」とも書かれていました。大切なのは、完璧を目指すことではなく、少しずつでも実践を続けること。私は気を取り直し、次にぐずった時には、深呼吸をしながら数を数える、という合わせ技を試してみました。
すると、不思議と心が落ち着き、冷静に息子くんの様子を観察することができたのです。「もしかして、おむつが気持ち悪いのかな?」と気づき、おむつを替えてあげると、ピタッと泣き止んでくれました。この時の達成感は、今でも忘れられません。
子育てイライラが消えた!育児イライラを克服して笑顔の連鎖が生まれた
私が落ち着いて対応できるようになったことで、驚くべき変化が訪れました。あれだけ泣き叫んでいた息子くんが、私に笑顔を見せてくれるようになったのです。そして、その様子を見ていた友人も、「みゆちゃんが来てくれると、息子がすごく楽しそう。本当にありがとう」と、とても喜んでくれるようになりました。
以前は「子育てを手伝う」ということに、どこかプレッシャーや義務感を感じていました。でも、この本に出会って、アンガーマネジメントを実践したことで、心から「楽しい」と思えるようになったのです。自分の感情をコントロールできるようになるだけで、こんなにも世界は変わって見えるんだ、と実感しました。
自分の感情をコントロールすることは、『職場の人間関係は自己肯定感が9割』で語られていた、自分を大切にすることにも繋がるのかもしれません。
まとめ:子育てイライラを一人で抱え込まないで!子育てストレスの解消法
今回、友人の子育てをサポートした経験と、この本から学んだことを通して、私が一番伝えたいのは、「子育てのイライラは、決して一人で抱え込む必要はない」ということです。
私のように、まだ子育て経験のない人間でも、知識を得て、実践することで、イライラを解消し、前向きな気持ちで子どもと接することができるようになります。今、まさに子育ての真っ最中で、どうしようもないイライラに悩んでいる方はもちろん、これから親になる方や、私のように周りの子育てをサポートする機会がある方にも、ぜひ読んでみてほしい一冊です。
この本が、あなたの心を少しでも軽くするきっかけになりますように。