なぜ友達以上恋人未満は女性を苦しめるのか?28歳が見つけた3つの解決法と必読本

先日、大学時代の友人から久しぶりにLINEが来ました。
「元気?今度会おうよ!」
私は既読をつけたまま、3日間返信できませんでした。理由は単純。「この人とはどういう関係なんだっけ?」と悩んでしまったから。
大学時代は毎日のように会っていた友人。でも卒業後は年に1回会うか会わないか。LINEのやり取りもほぼなし。でもSNSではお互いの投稿に「いいね」を押し合う仲。
これって、友達なの?知り合いなの?それとも…?
友達以上恋人未満で悩む女性の実態!曖昧な関係がもたらす心理的苦痛
実は私、こんな「曖昧な関係」に悩むことが最近すごく増えたんです。
元カレとは別れた後も「友達」として連絡を取り合っていましたが、気づけば友達以上恋人未満の関係が1年半も続いて、結局疲れ果てて連絡を断ちました。
フリーランスになってからは、仕事とプライベートの境界線もぐちゃぐちゃ。夜中にクライアントからLINEが来ることもあれば、友人との飲み会で仕事の話になることも。「今は仕事モード?プライベートモード?」なんて、自分でもよくわからなくなっています。
SNSアカウントも本アカ、裏アカ、趣味アカと使い分けていますが、どのアカウントでどんな自分を演じているのか、時々わからなくなります。
そんな中、内閣府「男女共同参画白書 令和4年版」を見て驚きました。20代独身男性の約40%が「これまで一度もデートをしたことがない」というデータ。そしてウェブスターマーケティング社のLoveMA調査(2021年)では、友達以上恋人未満の関係を続ける理由の1位が「気楽な関係でいたい」で、その平均継続期間はなんと4年…!
私だけじゃなかった。みんな、曖昧な関係に悩んでいるんですね。
友達以上恋人未満になる原因!なぜ女性はSNS時代に苦しむのか
現在、LINEはコミュニケーションツールとして幅広い年齢層に普及しています。つまり、ほぼ全員がSNSでつながっている時代です。
でも、SNSでつながっているからこそ、関係性が曖昧になってしまうんです。「いいね」を押し合う仲は友達?フォロワーは知り合い?DMでやり取りする人は?
SNSの複数アカウント使用が常態化している現在、多くの人が「オンとオフを切り替えたい」「人間関係の愚痴を吐き出すため」にアカウントを使い分けているそうです。
でも、複数の自分を演じ分けることで、「本当の自分って何?」という疑問も生まれてきます。
価値観も生き方も、正解がない時代。だからこそ、すべてが曖昧になってしまうのかもしれません。
人間関係の整理について悩んでいる方は、31歳で人間関係をリセットした私が学んだ『つながりの作法』から得た5つの教訓も参考になるかもしれません。リセットせずに、適切な距離感を保つ方法も見つかるはずです。
3冊の本から学んだ「境界線」の引き方
そんな曖昧さに疲れ果てた私は、本屋さんで運命的な出会いをしました。それが今回紹介する3冊の本です。
2万4千回のカウンセリング経験を持つ著者が教える、健全な人間関係の作り方。自分の領域を守りながら、相手も尊重する方法を学べます。
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Amazonで見る1. 『人間関係 境界線(バウンダリー)の上手な引き方』で学んだこと
おのころ心平さんのこの本を読んで、まず衝撃を受けたのは「境界線(バウンダリー)」という概念でした。
バウンダリーとは、自分と他人の間にある見えない境界線のこと。この線が曖昧だと、相手の感情に振り回されたり、自分の時間やエネルギーを奪われたりしてしまうんです。
私が元カレとの「友達以上恋人未満」で疲れ果てたのも、まさにこれが原因でした。友達なのか恋人なのか曖昧なまま、相手の都合に合わせて会ったり、深夜のLINEに付き合ったり…。
本書では、バウンダリーを引くための具体的な方法が紹介されています。例えば:
- 「NO」と言う練習をする
- 自分の感情と相手の感情を区別する
- 物理的な距離を意識的に取る
- 時間の境界線を設定する(仕事は○時まで、など)
特に印象的だったのは、「バウンダリーを引くことは、相手を拒絶することではない」という言葉。むしろ、お互いを尊重し合うための大切な線引きなんですね。
2. 『距離思考 曖昧な関係で生きる方法』から得た新しい視点
格闘家・青木真也が提案する現代的な人間関係論。『会いたいときだけ会える』関係性の作り方を、格闘技の世界から得た距離感の哲学で解説。
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Amazonで見る格闘家の青木真也さんが書いたこの本は、また違った角度から「曖昧な関係」を捉えていました。
青木さんは「曖昧な関係こそが現代的」だと言います。家族でも友人でもない「会いたいときだけ会える」関係。それを否定するのではなく、むしろ積極的に活用しようという提案です。
格闘技の世界では、相手との「距離」が勝負を決めます。近すぎても遠すぎてもダメ。最適な距離を保つことが重要なんだそうです。
これを人間関係に応用すると:
- すべての人と深い関係を築く必要はない
- 距離感は相手によって変えていい
- 「曖昧な関係」も一つの関係性として認める
- 無理に関係性を定義しなくていい
私はこの本を読んで、「大学時代の友人との関係を無理に定義する必要はない」と気づきました。年に1回会うか会わないか、でもSNSでゆるくつながっている。それでいいんだ、と。
3. 『私とは何か――「個人」から「分人」へ』で見つけた答え
平野啓一郎が提唱する『分人』という新しい人間観。対人関係ごとに違う自分が存在することを認め、『たった一つの本当の自分など存在しない』という考え方を解説。
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Amazonで見る最後に読んだ平野啓一郎さんの本は、私の悩みの根本に答えをくれました。
平野さんは「分人(dividual)」という概念を提唱しています。私たちは「個人(individual)」として一つの人格を持っているのではなく、相手や状況によって異なる「分人」を持っているという考え方です。
- 仕事での私
- 家族といるときの私
- 親友といるときの私
- SNSでの私
これらはすべて「私」であり、どれが本当の自分かなんて決める必要はない。むしろ、複数の分人を持つことが自然なんです。
私がSNSで複数アカウントを使い分けて疲れていたのは、「本当の自分はどれ?」と悩んでいたから。でも、すべてが私の分人だと思えば、楽になりました。
友達以上恋人未満から脱却!女性が実践した3つの解決法
これらの本から学んだことを、実際に生活に取り入れてみました。
1. LINEの返信ルールを作った
仕事のLINEは平日の9時〜18時のみ返信。プライベートのLINEも、すぐに返信しなければいけないプレッシャーから解放されるため、「既読スルーOK」を自分に許可しました。
大学時代の友人からのLINEにも、3日後に「久しぶり!今度ゆっくり会おう〜」と軽く返信。相手も「いいよ〜また連絡する!」と気楽な返事。これでいいんです。
2. 関係性を無理に定義しない
「この人は友達?知り合い?」という悩みをやめました。青木さんの言う通り、曖昧な関係のまま、必要なときに必要な距離感で付き合えばいい。
元カレとも「友達」と定義せず、「たまに連絡を取る人」くらいの位置づけに。すると不思議と、変な期待や義務感がなくなりました。
3. 複数の自分を認める
SNSのアカウント使い分けも、「分人」として捉えるようになりました。
- 本アカ:仕事も含めたオフィシャルな分人
- 裏アカ:愚痴や本音を吐き出す分人
- 趣味アカ:好きなものに熱中する分人
どれも私。無理に統一する必要はないんです。
友達以上恋人未満の関係を続ける女性へ!上手な付き合い方と心理学的アプローチ
3冊の本を読んで実践してみて、気づいたことがあります。
曖昧さをなくそうとするのではなく、曖昧さと上手に付き合うことが大切なんだと。
すべてをはっきりさせようとすると疲れてしまう。でも、すべてを曖昧にしてしまうと自分を見失う。だからこそ、自分なりの「境界線」を引きながら、曖昧さも受け入れる。
28歳になって、友達の定義も、恋愛の形も、仕事とプライベートの境界も、すべてが曖昧になりました。でもそれは、悪いことじゃない。むしろ、自分らしい生き方を選べる自由があるということ。
もしあなたも「曖昧な関係」に悩んでいるなら、今回紹介した3冊の本を読んでみてください。きっと、あなたなりの答えが見つかるはずです。
境界線を引くことは、相手を拒絶することじゃない。曖昧な関係も、一つの関係性。複数の自分がいてもいい。
そう思えるようになってから、人間関係がぐっと楽になりました。LINEの既読スルーも、友達以上恋人未満も、SNSの使い分けも、すべて「私らしさ」の一部。
完璧じゃなくていい。曖昧でもいい。大切なのは、自分が心地よいと感じる距離感を見つけること。
28歳の私は、まだまだ模索中です。でも、それでいいんです。曖昧な時代を、曖昧なまま、でも自分らしく生きていく。それが、私なりの答えです。
友達作りに悩んでいる方は、なぜ大人になると友達ができない?30代の孤独を解決する5冊の処方箋もぜひ読んでみてください。友達の作り方から付き合い方まで、具体的なヒントが見つかるはずです。
2万4千回のカウンセリング経験を持つ著者が教える、健全な人間関係の作り方。自分の領域を守りながら、相手も尊重する方法を学べる一冊。
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