洋書デビュー本おすすめ!『モリー先生との火曜日』で3ヶ月後には原書が読める理由

洋書デビュー本おすすめ!『モリー先生との火曜日』で3ヶ月後には原書が読める理由

「洋書って、TOEIC何点から読めるんですか?」

書店の洋書コーナーで、友人にそう聞かれたことがあります。当時TOEIC500点だった私は「700点くらいかな…」と適当に答えましたが、実はこれ、大きな間違いでした。

3ヶ月後、私は『Tuesdays with Morrie(モリー先生との火曜日)』を原書で読了し、号泣していました。しかも、辞書をほとんど使わずに。

Scientific Reportsに掲載された2025年の最新研究によると、オンライン多読プログラムに参加した350名の大学生は、読解力だけでなく、内発的動機も有意に向上したそうです。つまり、「読みたい」という気持ちそのものが強くなるんです。

今回は、私が実際に体験した洋書デビューの方法と、なぜ『モリー先生との火曜日』が最初の1冊として最適なのかをお話しします。

Tuesdays with Morrie: An Old Man, a Young Man, and Life's Greatest Lesson, 25th Anniversary Edition

世界中で愛される感動のベストセラー。日常会話レベルの平易な英語で、人生の本質を学べる珠玉の1冊。洋書デビューに最適。

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なぜ『モリー先生との火曜日』が洋書デビューに最適なのか

実は私、大学時代に洋書に挑戦して挫折した経験があるんです。『ハリー・ポッター』の原書を買ったものの、魔法用語だらけで10ページも読めませんでした。それから洋書コーナーには近づかなくなってしまって…。

でも『モリー先生との火曜日』は違いました。なぜこの本が洋書デビューに最適なのか、3つの理由があります。

1. 日常会話レベルの英語で書かれている

『モリー先生との火曜日』の英語は、本当にシンプルです。主人公のミッチとモリー先生の対話が中心なので、まるで実際の会話を聞いているような感覚で読めるんです。

例えば、本の中でモリー先生はこう言います: “The most important thing in life is to learn how to give out love, and to let it come in.”

この文章、中学英語レベルですよね?でも、その意味の深さは計り知れません。

2. 200ページという絶妙な長さ

洋書デビューで大切なのは「読み切る」という成功体験です。『モリー先生との火曜日』は約200ページ。1日10ページずつ読めば、3週間で読了できます。

私は通勤電車で毎日15分、寝る前に15分読むペースで進めました。最初は1ページ5分かかっていましたが、50ページを過ぎた頃から、スピードが上がってきたんです。物語に引き込まれて、英語を読んでいることを忘れる瞬間が増えていきました。

3. 感動が理解を助けてくれる

正直に言うと、100%理解できていたわけではありません。でも、モリー先生の言葉は心に直接響いてくるんです。完璧に訳せなくても、伝わってくるものがある。

特に印象的だったのは、モリー先生が死について語る場面です。“Once you learn how to die, you learn how to live.”という言葉を読んだとき、英語の壁を越えて、何か大切なものが伝わってきました。

私が実践した「7割理解」読書法

洋書を読むときに最も大切なのは、完璧主義を捨てることです。私が実践した「7割理解」読書法をご紹介します。

ステップ1:まず日本語版で内容を把握

実は私、最初に日本語版を読んでから原書に挑戦しました。「それってズルじゃない?」と思うかもしれませんが、これが大正解だったんです。

日本の研究機関による調査では、易しいレベルの本を着実に読む学生が、最も英語スコアが改善したそうです。内容を知っている本なら、理解度は格段に上がります。

ステップ2:分からない単語は文脈から推測

辞書を引くのは、1ページに1回まで。それ以外は前後の文脈から推測します。最初は不安でしたが、意外と推測できるものなんですよね。

例えば”frail”という単語が分からなくても、病気のモリー先生を描写している文脈なら「弱々しい」という意味だと推測できます。

ステップ3:音読で理解度アップ

個人的に効果があったのが、感動的なシーンの音読です。声に出すことで、英語のリズムが体に入ってくるんです。モリー先生の優しい語りかけを音読していると、まるで自分が授業を受けているような気分になりました。

『モリー先生』の次に読むべき洋書5選

『モリー先生との火曜日』を読み終えた後、私は洋書の世界にどっぷりハマりました。次に読むべきおすすめの洋書を、難易度順にご紹介します。

1. The Little Prince(星の王子さま)

哲学的な内容を、子供でも理解できる英語で表現した名作。『モリー先生』と同じく、人生の本質を扱っています。

The Little Prince

世界中で愛される永遠の名作。シンプルな英語で深い哲学を学べる、洋書初心者の定番。

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2. Wonder

中学生が主人公の感動作。現代的な英語表現が学べて、しかも泣けます。私は電車で読んでいて、涙をこらえるのが大変でした。

Wonder

映画化もされたベストセラー。平易な英語で心温まる物語を味わえる、洋書初心者にも優しい一冊。

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3. The Alchemist(アルケミスト)

夢を追い求める少年の物語。スピリチュアルな要素もあり、『モリー先生』が好きな人にはぴったりです。

The Alchemist

世界的ベストセラー。シンプルな文体で深いメッセージを伝える、不朽の自己発見の物語。

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4. Charlotte’s Web

児童書ですが、大人が読んでも感動する友情の物語。動物たちの会話が中心なので、読みやすいです。

Charlotte's Web

E.B.ホワイトの名作。やさしい語り口と平易な語彙で、英語多読の定番として長く愛されている一冊。

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5. Me Before You

映画化もされた恋愛小説。少し長いですが、ストーリーに引き込まれて一気に読めます。私は3日で読破しました!

Me Before You

ジョジョ・モイーズの世界的ヒット作。読みやすい文体で、感情移入しながら最後まで一気読みできる。

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洋書多読を習慣化する3つのコツ

3ヶ月で洋書30冊を読んだ私が実践した、習慣化のコツをお伝えします。

1. 読書記録をSNSでシェア

Instagramに「#洋書チャレンジ」というハッシュタグをつけて、読んだ本の写真と感想を投稿していました。フォロワーさんから「私も読んでみたい!」というコメントをもらえると、モチベーションが上がるんですよね。

実際、同じように洋書に挑戦している仲間ができて、おすすめの本を教え合ったりしています。

2. Kindleの辞書機能を活用

紙の本も素敵ですが、Kindleなら分からない単語を長押しするだけで意味が表示されます。これが本当に便利!読書のペースを崩さずに、サクサク読み進められます。

3. オーディオブックと併用

Audibleで『Tuesdays with Morrie』のオーディオブックを聞きながら、本を目で追うという方法も試しました。ネイティブの発音を聞きながら読むと、英語のリズムが自然に身につきます。

洋書を読むことで変わった3つのこと

洋書を読み始めて半年。私の中で確実に変化したことが3つあります。

1. TOEICスコアが自然に上昇

特別な対策をしていないのに、TOEICスコアが500点から650点に上がりました。多読研究の第一人者による論文でも、長期的な多読プログラムが英語力向上に効果的であることが実証されています。

2. 英語に対する苦手意識が消えた

以前は英語を見ると身構えていましたが、今は「読んでみようかな」と思えるようになりました。Netflix で英語字幕をつけて洋画を見ることも増えました。

3. 世界観が広がった

原書でしか味わえない表現や、翻訳では伝わりきらないニュアンスを感じられるようになりました。特に『モリー先生との火曜日』の原書には、日本語版では感じられなかった温かさがありました。

まとめ:今すぐ始められる洋書デビュー

「でも、やっぱり難しそう…」と思っているあなたへ。

私も最初はそう思っていました。でも、『モリー先生との火曜日』を読み終えたとき、英語力だけじゃなく、人生観まで変わっていたんです。

洋書デビューに必要なのは、高いTOEICスコアではありません。必要なのは、「読みたい」という気持ちと、完璧主義を捨てる勇気だけです。

まずは書店で『Tuesdays with Morrie』を手に取ってみてください。最初の1ページを読んでみてください。きっと、3ヶ月後のあなたは、原書を読み終えて感動の涙を流しているはずです。

私が英語多読の素晴らしさについて詳しく解説した記事でも紹介されているように、多読は最も効果的な英語学習法の一つです。でも、それ以上に、洋書は新しい世界への扉なんです。

さあ、一緒に洋書の世界へ飛び込みましょう!

モリー先生との火曜日 - Tuesdays with Morrie【講談社英語文庫】

日本の英語学習者向けに編集された講談社英語文庫版。語注付きで、より理解しやすい構成になっています。

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森田 美優

出版社勤務を経てフリーライターに。小説からビジネス書、漫画まで幅広く読む雑食系読書家。Z世代の視点から現代的な読書の楽しみ方を発信。

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