Kindle多読術!38歳が1年で100冊読破した効率的読書法を完全公開

Kindle多読術!38歳が1年で100冊読破した効率的読書法を完全公開

長女が5歳、長男が2歳という子育て真っ盛りの38歳。平日は仕事、週末は家族サービスという生活の中で、どうやって年間100冊の読書を実現したのか。

答えはKindleにありました。紙の本では到底不可能だった読書量を、デジタルの特性を活かすことで達成できたのです。実際のデータで見てみると、私の読書時間の内訳は通勤時間30%、昼休み20%、寝る前20%、その他のスキマ時間30%。まとまった読書時間などほとんど取れない中での挑戦でした。

Kindle多読が可能にした効率化の実態

外資系コンサルティング会社で培った効率化の手法を読書に応用し始めて3年。最初の年は42冊、2年目は78冊、そして3年目の今年、ついに112冊を読破しました。この成長曲線を可能にしたのは、Kindleならではの3つの要素でした。

まず第一に、物理的制約からの解放です。通勤カバンの重さを気にせず、常時10冊以上を持ち歩ける。子供の習い事の待ち時間、病院の待合室、電車の中、どこでも読書が可能になりました。

第二に、読書速度の向上です。意外に思われるかもしれませんが、Kindleの文字サイズ調整機能により、自分にとって最適な読みやすさを維持できるため、紙の本より15%ほど読書速度が上がりました。フォントサイズを少し大きめ(私の場合は6段階中の4)に設定することで、眼精疲労も大幅に軽減されています。

第三に、並行読書の実現です。ビジネス書、小説、専門書を同時に3-5冊進行させることで、気分に応じて読む本を切り替えられます。集中力が高い朝はビジネス書、リラックスしたい夜は小説、というように最適化できるのです。

ハイライト機能が変えた読書の質

従来の読書では、重要な箇所を覚えておくか、付箋を貼るか、ノートに書き写すかの選択でした。Kindleのハイライト機能は、この作業を劇的に効率化してくれます。

私のハイライト活用法は3色使い分けです。黄色は重要な概念、青は実践したいアクション、赤は疑問点や要検証事項。このルールで統一することで、後から見返したときに情報の種類が即座に判別できます。

月に一度、その月のハイライトをEvernoteにエクスポートし、テーマ別に整理しています。「マネジメント」「健康管理」「子育て」といったタグを付けることで、自分だけの知識データベースが構築されていきます。実際、部下との1on1で使える知見、家族の健康管理のヒント、子供の教育方針など、実生活に直結する情報が蓄積されています。

東京大学大学院の酒井邦嘉教授の研究では、紙の本の方が記憶に残りやすいとされていますが、私の経験では、ハイライトと定期的なレビューを組み合わせることで、この弱点は十分にカバーできます。むしろ、検索可能な形で情報が蓄積される点で、紙の本を上回る価値があると考えています。

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Kindle Unlimitedで実現するコスパ最強の多読環境

月額980円(Prime会員価格)のKindle Unlimitedは、私の読書生活を根本から変えました。月平均8-10冊読むため、1冊あたり約100円という驚異的なコストパフォーマンスです。

特に効果的なのは「お試し読書」ができること。気になった本をとりあえずダウンロードし、最初の30ページを読んで判断。合わなければすぐに次へ。この「数をこなす」マインドセットが、良書との出会いを格段に増やしてくれました。

私のUnlimited活用戦略は、ジャンル別ローテーションです。月の前半はビジネス書中心、中旬は健康・育児関連、後半は小説やエッセイ。この方法により、飽きずに読書を継続でき、かつ幅広い知識を吸収できています。

2024年9月時点での私の実績を数値化すると、Unlimited対象本が62冊、購入本が50冊という内訳でした。Unlimitedで読んだ本の中から、特に良かった10冊は後日購入し、何度も読み返しています。このトライアル&購入のサイクルが、本当に価値のある本との出会いを効率化してくれるのです。

英語多読も同時進行:Graded Readersの活用

子供たちに英語教育を考える中で、自分自身も英語力を維持・向上させたいと考えていました。Kindleで利用できるGraded Readersは、この目的に最適でした。

Graded Readersの完全ガイドで詳しく解説されているように、レベル選択が成功の鍵となります。私はラダーシリーズから始めました。日本人学習者向けに作られており、約100タイトルがKindleで利用可能です。1冊500-600円という価格設定も魅力的。私は週に1冊のペースで読み、年間で約50冊の英語本を読破しました。

効果は明確に数値に表れています。TOEICスコアが1年で785点から865点に向上。特にリーディングセクションは、時間が10分以上余るようになりました。ビジネスメールの読み書き速度も体感で1.5倍になり、外資系時代の同僚との英語でのやり取りもスムーズになっています。

Kindleの辞書機能も英語学習には欠かせません。わからない単語を長押しするだけで意味が表示され、自動的に単語帳に登録される。通勤時間に単語帳を復習することで、月平均200語のペースで語彙が増えています。

家族と共有できる読書の楽しさ

Kindleファミリーライブラリーを使えば、最大6人まで購入本を共有できます。妻と私のアカウントを連携させ、お互いの本を読めるようにしました。

妻が読んだ育児書や料理本から得た知識を共有したり、私が読んだビジネス書の内容を話したり。読書を通じた夫婦の対話が増えたことは、予想外の収穫でした。実際、「この本のここが参考になった」という会話が、週に3-4回は発生しています。

5歳の長女にも、Kindle Kids+を契約しています。月額480円で1,000冊以上の児童書が読み放題。紙の絵本と併用しながら、デジタルリテラシーも同時に育てています。寝る前の読み聞かせも、暗い部屋でバックライト調整したKindleなら快適です。

実践的な多読テクニック集

1. スキマ時間マッピング

自分の1日を15分単位で記録し、読書可能な時間を可視化。私の場合、平日で合計2時間、休日で1.5時間の読書時間を確保できることが判明しました。

2. 読書速度の最適化

Kindleの読書速度測定機能を使い、自分の読書ペースを把握。ビジネス書は1分300文字、小説は1分400文字が私の平均速度。これを基準に、本を読み終わる時間を予測し、スケジュールを立てています。

3. ポモドーロ読書法

25分読書、5分休憩のサイクルを活用。集中力を維持しながら、1日4-6セッション(2-3時間)の読書を実現。子供の昼寝時間などにも活用しています。

4. アウトプット連動型読書

読んだ内容を即座にSNSやブログでシェア。月に10本程度の短い書評を書くことで、記憶の定着率が格段に向上しました。部署の勉強会でも月1回、読んだ本の内容をプレゼンしています。

5. テーマ別集中読書

1か月間、特定テーマの本を集中的に読む。例えば「リーダーシップ月間」では関連書籍を10冊読破。深い理解と実践への応用が可能になります。

紙の本との使い分け戦略

すべてをKindleに移行したわけではありません。用途に応じた使い分けが重要です。

紙の本を選ぶケース:

  • 図表が多い技術書やデザイン本
  • 子供と一緒に読む絵本
  • プレゼントや記念の本
  • 何度も参照する辞書的な本

Kindleを選ぶケース:

  • 通勤・出張時の読書
  • 小説やエッセイなどの読み物
  • ビジネス書や自己啓発書
  • 英語学習用の本

この使い分けにより、年間読書冊数の内訳は、Kindle 75冊、紙の本25冊程度になっています。

読書管理アプリとの連携

読書記録はReadeeというアプリで管理しています。読了日、評価、簡単なメモを記録。年間の読書傾向を分析すると、以下のような結果が出ました:

  • ジャンル別:ビジネス書35%、小説20%、健康・育児15%、経済・投資15%、その他15%
  • 評価分布:5つ星15%、4つ星40%、3つ星35%、2つ星以下10%
  • 月別読書量:最多は12月(15冊)、最少は8月(5冊・夏休み家族旅行のため)

このデータを基に、翌年の読書計画を立てています。今年は健康・育児ジャンルを20%に増やし、家族の健康管理に役立つ知識を増やす予定です。

まとめ:多読がもたらした人生の変化

Kindleによる多読生活を始めて3年。単に知識が増えただけでなく、人生の質が向上しました。

仕事面では、プレゼンテーションの説得力が増し、部下からの相談にも的確にアドバイスできるようになりました。昇進試験でも、幅広い知識が評価され、マネージャーに昇格。年収も150万円アップしました。

家庭面では、育児書から得た知識で妻との育児方針の共有がスムーズになり、子供たちとの接し方も改善。健康管理の本を参考に始めた朝のランニングは、体重5kg減という成果も生んでいます。

データで見ると、読書投資額は年間約15万円(本代12万円+Unlimited等のサブスク3万円)。一方、昇進による年収アップ分を考えると、ROIは1000%を超えています。これほど費用対効果の高い自己投資は他にないでしょう。

38歳、2児の父、フルタイムで働く身でも、工夫次第で年間100冊の読書は可能です。Kindleという強力なツールを味方につければ、あなたも必ず実現できるはずです。

まずはKindle Unlimitedの30日間無料体験から始めてみてはいかがでしょうか。1か月後、あなたの読書生活は確実に変わっているはずです。

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佐々木 健太

元外資系コンサルタントから転身したライター。経済学の知識を活かしながら、健康・お金・人間関係の最適化を追求。エビデンスベースの実践的な知識発信を心がける。

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    京都大学大学院で認知科学を研究する博士課程学生。理系でありながら文学への造詣も深く、科学と文学の交差点で新たな知の可能性を探求。
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