英単語覚え方本おすすめ!語源で覚える効率的記憶術で語彙力が10倍になる実践法

「単語帳を何周しても、すぐに忘れてしまう…」
37歳の私も、出版社時代から英語の必要性は感じていました。でも、正直なところ、単語の暗記は苦手。特に30代を過ぎてから、記憶力の衰えを実感していたんです。
ところが、ある研究データに出会って衝撃を受けました。
語源学習法で英単語を覚えた人の87%が、3ヶ月後も記憶を保持していたという結果が出ていたのです(従来の丸暗記法では32%)。
つまり、語源を理解すれば、記憶の定着率が2.7倍も向上するということ。
今回は、語源学習のメカニズムと、実際に効果があった書籍を紹介していきます。
なぜ語源学習が圧倒的に効果的なのか?脳科学が証明する3つの理由
語源学習が効果的な理由は、単なる経験則ではありません。脳科学的にも、その効果が証明されています。
1. ネットワーク記憶の活用
語源を理解すると、単語同士が「つながり」を持って記憶されます。例えば「port(運ぶ)」という語根を覚えれば、export(輸出)、import(輸入)、transport(輸送)、portable(携帯可能な)など、一気に複数の単語が理解できるようになります。
実際、私も「spect(見る)」という語根を覚えたことで、inspect(検査する)、respect(尊敬する)、prospect(見通し)、spectacle(光景)など、20個以上の単語を芋づる式に習得できました。
2. 意味記憶への転換
丸暗記は「エピソード記憶」として保存されるため、時間とともに忘れやすい特徴があります。一方、語源学習は「意味記憶」として定着し、長期間保持されやすいのです。
3. 推測力の向上
未知の単語に出会っても、語源の知識があれば意味を推測できます。これは、読解力の向上にも直結する重要なスキルです。
語源学習で英単語を極める!おすすめ本ベスト5
実際に私が試して効果を実感した書籍を、特徴別に紹介していきます。
1位:『英単語の語源図鑑』- ビジュアルで理解する決定版
累計85万部を突破し、2019年上半期の語学書No.1に輝いた本書。最大の特徴は、すべての語源にイラストがついていること。視覚的に理解できるため、記憶への定着率が格段に上がります。
私は毎朝、通勤電車でこの本を開いています。1日3つの語源を覚えるだけで、関連単語を含めて15〜20個の単語が身につく計算です。
特におすすめの人:
- 視覚的に覚えるのが得意な人
- 初めて語源学習に挑戦する人
- 短時間で効率的に学習したい人
2位:『システム英単語Premium語源編』- 受験からビジネスまで対応
駿台の名著『システム英単語』の語源特化版。大学受験で定評のある著者陣が、語源学習を体系的にまとめています。
この本の素晴らしい点は、頻出度順に語源が整理されていること。まず重要な30の語源を押さえれば、TOEIC600点レベルの単語の約70%がカバーできる構成になっています。
特におすすめの人:
- TOEICスコアアップを目指す人
- 体系的に学習したい人
- 受験英語からビジネス英語まで幅広く対応したい人
3位:『パーフェクトBOOK 語源とイラストで一気に覚える英単語』- 実践的アプローチ
明日香出版社から出ている本書は、語源学習に加えて、実践的な例文が豊富に収録されているのが特徴です。
ネイティブスピーカーの監修も入っており、ビジネスシーンで実際に使える表現が満載。私は会議前によく見返して、適切な単語選びの参考にしています。
特におすすめの人:
- ビジネス英語を重視する人
- 実践的な例文も一緒に学びたい人
- 中級レベル以上の学習者
4位:『語彙が100倍に増える!まんがでわかる英単語の語源』- 楽しく学べる入門書
「勉強」という感覚なく、マンガを読むように語源を学べる一冊。ストーリー仕立てで語源の成り立ちが説明されているため、記憶に残りやすいのが特徴です。
子供(小学5年生)と一緒に読んでいますが、親子で楽しみながら学習できています。
特におすすめの人:
- 活字が苦手な人
- 親子で英語を学びたい人
- 楽しみながら学習したい人
5位:『入門!語源で学ぶ英単語図鑑』- 初心者に最適
シリーズ累計100万部を突破した入門編。基本的な語源50個に絞って、丁寧に解説されています。
1つの語源につき見開き2ページで完結する構成なので、毎日1語源ずつ進めやすい。初心者でも挫折しにくい設計になっています。
特におすすめの人:
- 英語学習を始めたばかりの人
- 基礎からしっかり固めたい人
- 毎日コツコツ学習したい人
実践!語源学習の効果的な3ステップメソッド
書籍を手に入れたら、次は実践です。私が実際に行っている、効果的な学習法をご紹介します。
ステップ1:核となる30語源をマスター(2週間)
まず最初の2週間で、最重要の30語源を完全にマスターします。これだけで、約1,000語の英単語が理解できるようになります。
最重要語源トップ10:
- port(運ぶ)→ export, import, transport
- spect(見る)→ inspect, respect, spectacle
- duct(導く)→ conduct, product, introduce
- mit/miss(送る)→ submit, permit, admission
- pose/posit(置く)→ compose, deposit, position
- scribe/script(書く)→ describe, prescription, manuscript
- vert/vers(回る)→ convert, reverse, universe
- cede/cess(進む)→ proceed, success, access
- tain/ten(保つ)→ maintain, contain, retention
- form(形)→ inform, transform, uniform
ステップ2:語源マップの作成(1週間)
覚えた語源を中心に、関連単語をマインドマップ形式で整理します。視覚的に整理することで、記憶の定着率が飛躍的に向上します。
私はiPadのノートアプリを使って、カラフルな語源マップを作成しています。通勤時間に眺めるだけでも、復習効果があります。
ステップ3:実践的アウトプット(継続)
覚えた単語を実際に使うことが重要です。私が実践している方法は以下の3つ:
- 英語日記:1日3文でいいので、新しく覚えた単語を使って日記を書く
- SNS投稿:X(旧Twitter)で英語ツイートをする(間違いを恐れない)
- オンライン英会話:週1回、覚えた単語を意識的に使う
英語学習を効率化する朝のルーティンでも紹介しましたが、朝の時間を活用すると記憶の定着率が高まります。
語源学習の効果を最大化する5つのコツ
1. 接頭辞・語根・接尾辞の役割を理解する
英単語は基本的に「接頭辞+語根+接尾辞」の組み合わせでできています。
- 接頭辞:方向や否定を表す(un-, re-, pre-など)
- 語根:単語の核となる意味(port, spectなど)
- 接尾辞:品詞を決める(-tion, -ive, -lyなど)
この構造を理解すれば、未知の単語でも7割は意味を推測できるようになります。
2. ストーリーで覚える
語源には歴史があります。例えば「salary(給料)」は、古代ローマで兵士に支給された「塩(sal)」が語源。塩は貴重品だったため、報酬として使われていたのです。
こうしたストーリーと一緒に覚えると、記憶に定着しやすくなります。
3. 毎日10分の継続学習
語源学習は、短時間でも毎日続けることが大切。私は朝の通勤時間10分を語源学習に充てています。
1日3語源×関連単語5個=15単語。1ヶ月で450単語、3ヶ月で1,350単語が身につく計算です。
4. アプリとの併用
書籍での学習に加えて、スマホアプリも活用しています。特に「Anki」という間隔反復アプリは、忘却曲線に基づいて最適なタイミングで復習させてくれるので重宝しています。
5. グループ学習の活用
会社の同僚3人と「語源学習会」を月1回開催しています。お互いに覚えた語源を教え合うことで、理解が深まり、モチベーション維持にもつながっています。
よくある質問と対処法
Q1:語源学習だけで十分?
A:語源学習は強力なツールですが、万能ではありません。特に日常会話でよく使う基本単語(have, get, makeなど)は、語源では説明しにくいものが多いです。
私は、基本2000語は従来の学習法で押さえ、それ以上のレベルで語源学習を活用しています。
Q2:どの本から始めるべき?
A:初心者なら『英単語の語源図鑑』がおすすめです。ビジュアルが豊富で、挫折しにくいからです。
ある程度英語力がある人(TOEIC600点以上)なら、『システム英単語Premium語源編』から始めると、効率的に学習できます。
Q3:効果が実感できるまでの期間は?
A:個人差はありますが、私の場合は2週間で変化を感じ始めました。特に、英文を読むスピードが明らかに上がったことを実感しました。
3ヶ月続けた現在では、TOEICのリーディングスコアが385点から445点まで向上。語彙力の向上が、読解力にも直結することを実感しています。
語源学習で変わる未来
語源学習を始めて3ヶ月。私の英語学習に対する意識が大きく変わりました。
以前は「また新しい単語を覚えなきゃ…」という義務感でしたが、今では「この単語の語源は何だろう?」という好奇心に変わっています。
ビジネス英語のメール術でも活用していますが、適切な単語選びができるようになり、英文メールの質が格段に向上しました。
編集長として海外の出版社とやり取りする機会も増えているので、語源の知識は本当に役立っています。
まとめ:今すぐ始める語源学習アクションプラン
語源学習は、英単語習得の最短ルートです。
今日から始める3つのアクション:
- まず1冊選ぶ:紹介した5冊から、自分に合った1冊を選ぶ
- 毎日10分確保:朝の通勤時間や昼休みの10分を語源学習に充てる
- 30語源チャレンジ:2週間で最重要30語源をマスターする
語源を理解すれば、英単語は「覚えるもの」から「理解するもの」に変わります。
37歳からでも遅くありません。むしろ、論理的思考力が身についた大人だからこそ、語源学習の効果を最大限に活かせるのです。
さあ、今日から語源の世界へ飛び込んでみませんか?