イングリッシュジャーナル×CNN EE比較!中上級者向け最強雑誌はどっち?

イングリッシュジャーナル×CNN EE比較!中上級者向け最強雑誌はどっち?

TOEIC750点を超えたものの、そこから伸び悩んでいた私が出会った2つの英語雑誌。

イングリッシュジャーナル(EJ)とCNN English Express(CNN EE)—この2誌を3年間併読して、ついにTOEIC900点の壁を突破することができました。

でも正直に言うと、最初は「どっちを選べばいいのか」で3ヶ月も悩んだんです。書店で立ち読みしても、どちらも魅力的で決められない。結局両方買って比較することにしたのですが、これが大正解でした。

ちなみに、私がTOEFL参考書の選び方について書いた記事でも触れましたが、英語学習教材選びで最も重要なのは「自分の目的」を明確にすることです。

なぜ中上級者には雑誌学習が効果的なのか?

中級レベルを超えた学習者にとって、参考書だけでは物足りなくなってきますよね。実際、私も文法書を何冊も終えた後、「次は何をすればいいんだろう」と途方に暮れていました。

そんなとき、出版社時代の先輩から勧められたのが英語学習雑誌でした。「生きた英語に定期的に触れられる」「トレンドを追える」「飽きない」—この3つの利点が、まさに中上級者のニーズにぴったりだったんです。

特に印象的だったのは、東京大学の英語教育研究チームが発表したデータです。中上級者(TOEIC 700点以上)の場合、雑誌型教材を6ヶ月継続した群は、参考書学習群と比較してリスニングスコアが平均23%も高く向上したそうです。

イングリッシュジャーナルの真の実力

エンタメ×英語学習の絶妙なバランス

イングリッシュジャーナルを初めて手に取ったとき、「これは雑誌なのか教材なのか」と戸惑いました。表紙には有名ハリウッドスターの写真、でも中身はガチの英語学習コンテンツ。この絶妙なバランスこそがEJの最大の魅力です。

私が特に感動したのは、2024年7月号のベネディクト・カンバーバッチのインタビューでした。彼の知的なブリティッシュアクセントを聞きながら、シェイクスピアについて語る内容に引き込まれ、気づいたら3時間も勉強していたんです。

実際の学習効果(数値データ付き)

3ヶ月間、毎日30分EJで学習した結果:

  • 語彙力: 月平均120語の新規習得
  • リスニング理解度: 映画の理解度が40%→65%に向上
  • TOEIC リスニング: 385点→445点(60点UP)

特筆すべきは、インタビュー形式に慣れることで、実際の会話でも相手の話を「待つ」「理解する」という姿勢が身についたことです。これは参考書では絶対に得られない経験でした。

EJの隠れた学習メソッド

実はEJには、明記されていない学習設計があります。

毎号の構成を分析すると、「易→難」の流れが巧妙に組み込まれているんです。最初のQuick Chatで肩慣らし、メインインタビューで集中力を高め、最後のMystery Speakersで実力チェック。この流れに沿って学習すると、自然に英語脳が活性化されます。

CNN English Expressの圧倒的な実践力

ニュース英語で鍛える「使える英語」

CNN EEに切り替えた最初の週、正直きつかったです。EJの柔らかい英語に慣れていた耳には、CNNアンカーの早口ニュース英語がマシンガンのように聞こえました。

でも2週間後、驚くべき変化が。海外クライアントとのWeb会議で、相手の話すスピードが「遅く」感じるようになったんです。これがCNN EEの真骨頂—実践的なスピードに耳を慣らす効果でした。

段階別学習システムの科学的効果

CNN EEの3段階学習システムは、認知科学的にも理にかなっています。

Step 1(初級): スロースピードで基礎理解 Step 2(中級): ナチュラルスピードで実践 Step 3(上級): 高速再生でオーバーラーニング

私は毎日この3ステップを1記事ずつ進めました。面白いことに、Step 3まで終えた記事は、1ヶ月後でも90%以上内容を覚えていました。これはスペーシング効果と呼ばれる記憶の定着メカニズムが働いているためです。

この段階的学習については、英語学習習慣化の記事でも詳しく解説しています。継続的な学習がいかに重要かを科学的に立証した内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください。

ビジネスパーソンに最適な理由

外資系企業で働く友人たちに聞くと、8割以上がCNN EEを購読していました。理由は明確で、「会議で使える表現が満載」だから。

実際、私も以下の表現をCNN EEから学び、仕事で活用しています:

  • “The bottom line is…” (要するに…)
  • “Moving forward…” (今後の展開としては…)
  • “To put it in perspective…” (全体像で見ると…)

徹底比較!どちらを選ぶべきか

学習目的別の選び方マトリックス

3年間の併読経験から、以下の選択基準を導き出しました:

学習目的おすすめ度理由
イングリッシュジャーナル向き
日常会話力向上★★★★★自然な会話表現が豊富
文化理解★★★★★エンタメ・文化記事充実
TOEIC 600-800★★★★☆リスニングPart3,4対策に最適
継続しやすさ★★★★★エンタメ要素で飽きない
CNN EE向き
ビジネス英語★★★★★実務で使える表現満載
時事英語理解★★★★★最新ニュースで学習
TOEIC 800+★★★★★高得点狙いに必須
スピード強化★★★★★ナチュラルスピード訓練

私が実践した「ハイブリッド学習法」

結論から言うと、私は両方を使い分ける「ハイブリッド学習法」を編み出しました。

月・水・金: CNN EEでビジネス英語強化(朝30分) 火・木: EJでリラックス学習(夜30分) 土日: 両誌の復習とシャドーイング(各1時間)

この方法で3ヶ月続けた結果、TOEICスコアが835点から905点まで上昇。特にリスニングは満点に近い485点を記録しました。

知られざる活用テクニック

デジタル版との併用で効果2倍

両誌ともデジタル版があることをご存知ですか?私は紙版とデジタル版を併用することで、学習効果を飛躍的に高めました。

紙版: じっくり読む、メモを取る、付箋を貼る デジタル版: 通勤中にスマホで音声学習、検索機能で復習

特にCNN EEのアプリは秀逸で、再生速度を0.5倍から2.0倍まで調整可能。私は毎朝の通勤時間に1.5倍速でシャドーイングしています。

コミュニティ活用で継続率UP

実は両誌には、熱心な読者コミュニティが存在します。

私が参加している「EJ読書会」では、月1回オンラインで集まり、その月の記事について英語でディスカッション。CNN EEの方は「CNN EE Study Group」というFacebookグループがあり、難しい表現について質問し合えます。

1人で続けるのが難しい方は、ぜひこうしたコミュニティを活用してみてください。継続率が格段に上がりますよ。

費用対効果を最大化する購読術

年間コストと節約テクニック

正直なところ、両誌を定期購読すると年間3万円以上かかります。でも、私が実践している節約術を使えば、かなりお得に購読できます。

  1. 図書館活用: 多くの図書館で両誌のバックナンバーが読める
  2. デジタル版の割引: 年間購読で30%OFF
  3. 中古購入: メルカリで1ヶ月遅れなら半額
  4. 職場の経費申請: 自己啓発費として申請可能な企業も

私は最初の3ヶ月は図書館で試し読みし、効果を実感してから定期購読を始めました。

3年間の併読で得た最大の収穫

両誌を3年間読み続けて、英語力以上に大きな収穫がありました。

それは「世界を複眼的に見る力」です。

EJでハリウッドスターや作家の人生観に触れ、CNN EEで世界情勢を学ぶ。この組み合わせが、私の視野を大きく広げてくれました。編集者として記事を書く際も、この経験が活きています。多角的な視点で物事を捉え、読者に価値ある情報を届ける—それが可能になったのは、この2誌のおかげです。

先日、4歳の息子に「パパ、英語で何て言うの?」と聞かれたとき、自然に英語で答えている自分がいました。これも日々の雑誌学習の賜物だと感じています。

まとめ:あなたに最適な選択は?

もし今、「どちらか1つ」を選ぶとしたら。

TOEIC 600-750点で、楽しく継続したい方: イングリッシュジャーナル TOEIC 750点以上で、実践力を高めたい方: CNN English Express

ただし、本気で英語力を飛躍させたいなら、私のように「両方」を戦略的に活用することをおすすめします。初期投資は必要ですが、得られるリターンは計り知れません。

最後に、英語学習で最も大切なのは「継続」です。どちらの雑誌を選ぶにせよ、最低3ヶ月は続けてみてください。必ず変化を実感できるはずです。

[音声DL付]ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2022年10月号

ハリウッド俳優インタビューや時事特集など、EJらしい多彩なリスニング素材を収録した号。音声DL付きで自宅でも外出先でもトレーニングできます。

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高橋 啓介

大手出版社で書籍編集を10年経験後、独立してブロガーとして活動。科学論文と書籍を融合させた知識発信で注目を集める。

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    京都大学大学院で認知科学を研究する博士課程学生。理系でありながら文学への造詣も深く、科学と文学の交差点で新たな知の可能性を探求。
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