レビュー
概要
認知症を抱える人の感じている世界を、家族の視点と手触りを込めたマンガで描く解説書。日常の戸惑いや不安がどのように生まれるかを具体的に描き、家族や介護者に何を伝えれば理解が深まるかをエピソードを通じて示す。
読みどころ
- 第1章では認知症の症状を「時間の感覚」「空間の捉え方」「人間関係」で描写し、まるで本人になりきった視点で表現。
- 中盤は家族の対応例。声のトーン、距離感、問いかけの構成を対話形式で描き、誤解を避ける工夫として「ゆっくり待つ」「選択肢を絞る」などを整理。
- 後半は介護者自身のストレスと共感のバランスを考え、休む勇気・境界設定・アサーションがテーマ。
類書との比較
『認知症の人との関係を築く』(医療出版)は理論的だが本書はマンガを通じて体感を伝えており、実際の場面でどう振る舞うかを具体的に指導する点で差別化。
こんな人におすすめ
- 認知症の家族を持つ人。
- 介護職・医療職。
- これから認知症を学ぶ人。
感想
マンガのなかで「わからない」がどれほど恐怖かを共感できた。行動をゆっくり受け止めるために自分の呼吸を整えるようになった。