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レビュー

概要

『アイシールド21』1巻は、ひ弱な高校生・小早川瀬那が体の動きと呼吸のリズムを再構築しながら、アメフトの特異な競技舎に馴染んでいく物語の序章である。彼の身体は、従来の走り方を捨て去り、相手の重心と同調するために呼吸と骨盤の動きを統合していく。

読みどころ

  • トライアウトの場面では、瀬那の心拍・脚の振り・呼吸が細かく分割され、そのすべてをアスリート的なテンポとして再出力する構成。フォームを直すたびに、身体の中のリズムが整い、足元のグリップ感が視覚的に描かれる。
  • チーム練習では、味方の呼吸の変化を手で触れて読み取り、身体のリズムを刻む工夫が登場する。絶妙なタイミングでパスを受けるために、自分の“内側の時計”を他人と合わせていく場面が連続して描かれる。
  • アイシールドをつけるときの儀式は、身体の感覚を遮断しながら内蔵していた不安を調整するためのリズム再設定となる。マスクの下で呼吸を整える描写は、身体の中で脈動が変わる瞬間を強く印象づける。

類書との比較

走りとリズムを主体にしたスポーツ漫画として『ダイヤのA』や『黒子のバスケ』に共鳴するが、『アイシールド21』は身体のリズムを戦術の中で「隠す」ことまで含めて扱う点が新しい。たとえば、走者が呼吸をつかって相手の視線を誘導する描写は、戦略的な身体演出といえる。

こんな人におすすめ

  • 身体のリズムとリーダーシップの両方を感じたい人。
  • チームで呼吸を合わせながら連携することに喜びを見出す読者。

感想

1巻を読み終えると、自分の足の振り、呼吸の刻みを無意識に感じ直し、相手の呼吸と“合う”ことがいかに大事かを再認識する。

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    佐々木 健太

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