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レビュー

概要

『[音声DL] イラストでわかる! ネイティブの句動詞』は、英語の会話やリスニングで句動詞につまずきやすい人にとって、とても使いやすい入門書です。句動詞は一つひとつ暗記しようとすると混乱しやすく、TOEIC の点数はあるのに会話が急に聞き取りにくく感じる原因にもなります。本書はそこを、イラストと音声を使って感覚的に理解しやすくしてくれます。

句動詞学習で難しいのは、単語の意味を知ることより、前置詞や副詞のコアイメージをつかむことです。本書はそこを視覚化してくれるので、「put on」「put off」「eat up」といった表現が、ばらばらの暗記事項ではなく、意味のまとまりとして見えてきます。自然な英語らしさを身につけたい人向けの本です。

読みどころ

  • いちばんの魅力は、句動詞を「イメージ」で覚えさせてくれるところです。英語学習では、句動詞を和訳で一対一対応させようとして混乱しがちですが、本書は up や out の感覚を絵と例文でつかませてくれます。そのため、初見の表現でも意味を推測しやすくなり、会話での対応力が上がりやすいです。
  • イラストのおかげで、似た表現の違いも頭に残りやすいです。句動詞は辞書だけだとニュアンス差をつかみにくいものです。ただ、本書では場面と動作が結びつくので、記憶の定着率が高いと感じます。文字だけの参考書が苦手な人には特に向いています。
  • 音声ダウンロードが付いているのも重要です。句動詞は知っていても聞き取れないことが多く、実際の会話では音のつながりでさらに難しくなります。本書は、目で理解したものを耳と口にも通せるので、インプットとアウトプットをつなげやすいです。リスニング強化と会話練習の両方に使いやすい構成です。
  • さらに良いのは、「自然な英語」に近づける視点があることです。日本の学習者は formal な単語を覚えがちですが、日常会話やビジネスの雑談では句動詞がかなり多く使われます。本書はそこを埋める本として役立ち、教科書英語から一歩出たい人にはかなり相性がいいです。
  • 実際、句動詞は単語帳で一度覚えても、使う場面が見えないとすぐ抜けます。本書は「どういう場面でその表現が自然なのか」が絵と例文で入ってくるので、知識が場面記憶に変わりやすいです。海外ドラマや YouTube を見ていて「この感じか」とつながる瞬間が増えるタイプの教材で、学んだ知識が実際の英語に戻っていきやすいのが強みです。

類書との比較

句動詞の本には、網羅性を重視した辞典型や、例文を大量に並べた問題集型もあります。本書はそれらよりも初学者にやさしく、まず苦手意識を減らす役割が強いです。数を詰め込む前に、「句動詞ってこういうふうにできているのか」と納得したい人に向いています。

本格的なコーパスベースの本へ進む前の足場としても優秀です。句動詞を感覚的に理解してから別の教材へ進むと、学習効率がかなり変わるタイプの本だと思います。

こんな人におすすめ

  • 句動詞を苦手としていて、英会話が不自然になりやすい人
  • 英語の聞き取りで句動詞に引っかかる人
  • 文字だけの暗記では定着しにくい人
  • 教科書英語から自然な表現へ進みたい人

感想

この本を読んでよかったのは、句動詞を「覚えるもの」から「見えてくるもの」に変えてくれたところでした。意味を丸暗記するのではなく、前置詞の方向感覚や場面の流れから理解できるようになると、英語への抵抗感がかなり下がります。

日常英会話だけでなく、ビジネスの雑談や海外ドラマの聞き取りにも効いてくるタイプの知識なので、長く役立ちます。句動詞学習で何度も挫折した人が、もう一度やり直す入口としてもすすめやすい一冊でした。

単語力はあるのに、会話では急に英語が遠く感じる人ほど、この本の恩恵は大きいと思います。難しい語を増やすより、よく使われる句動詞の感覚をつかむほうが、実際の運用力には直結しやすいからです。英会話の土台を作り直したい人にとって、かなり費用対効果の高い一冊でした。

英語を勉強し直している社会人にも向いています。まとまった勉強時間が取りにくくても、1項目ずつ短く確認できるので続けやすく、音声と一緒に回せば通勤時間の学習にも相性がいいです。句動詞を苦手分野のまま放置したくない人には、かなり扱いやすい入門書でした。

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    佐々木 健太

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