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レビュー

概要

キャッシュフロー管理に自信がない人を対象に、「収入を増やす」「支出を整える」「意識を変える」という3つの柱でお金が自然に溜まる習慣を示す一冊。著者は家計の数字が苦手な読者にも届くよう、家計簿のテンプレートを視覚的に再構成し、週単位で「使ってよいお金」「貯めたいお金」の2つのバケツに分ける手法を紹介する。毎月の給料日の翌日に自動で移す「強制循環口座」は、マイクロ貯金アプリやデジタル口座と連携して、期間の長い貯金目標と短期欲求を両立できるように設計されている。

読みどころ

・第1章では「貯める前に何を諦めるか」にフォーカスし、固定費の中から簡単に見直せる項目を4カテゴリ(通信・サブスクリプション・保険・光熱)に分類。図解付きで「最初の30日間は削減ではなく再配分」と説明し、節約感を減らす手法を採っている。具体的には、通信サービスを「使い切る」形にし、携帯代を見直す代わりに月1回のサブスクを預けるプロテストを提案。 ・第2章では「稼ぐ力」に着目。著者自身が導入した「スキル塾」や、週末だけの副業のルーチンとしてクラウドソーシングで仕事を受ける流れを例示。限られた時間で時給換算し、稼働時間を自動化するためのチェックリスト(案件選定/ポートフォリオ/返信テンプレ)が収録され、最初の1件から報酬を受け取るまでの流れを再現している。 ・第3章では「感情とお金の距離」を測るための「ムード付きマイルストーン」カレンダーを導入し、使う前に「この支払いをしたときの感情」を書き出すメモを推奨。衝動買いを抑えるため、発令前に3日間「欲しい理由」を書くシートを提示し、過去の買い物履歴と照らし合わせて「本当に価値があったか」を振り返るリフレクションを促す。

類書との比較

『金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ)は資産のフレームワークを教える一方、本書は日々の支出を感情と習慣で解きほぐす。『バビロンの大富豪に学ぶお金の哲学』(ジョージ・S・クラッソン)は貯金の黄金律を説いているが、貯金すら苦手な人向けに「自動的に口座間で流れる仕組み」を細かく描くことで、やる気に頼らないのが違い。『お金の大学』(両@リベ大学長)にも共感を得ながら、本書は「生活で働きかける」アプローチをとるため、行動のアクション数そのものを減らしても効果が出る点が特筆に値する。

こんな人におすすめ

貯金が続かない、新しい家計管理を始めてもすぐに挫折してしまう人。収入は変えられないと諦めているが、数千円のズレを見落としがちな社会人や主婦層にも向く。特に感情で支出を決める傾向がある人には、号泣してでも見直しを始められるような「自分の使い方を俯瞰する」表を提供してくれる。逆にすでに複数の資産運用口座を持ち、数値で管理できている人にはシンプルすぎるかもしれない。

感想

数字アレルギーがある自分でも、図版とチェックリストがあるので読み進めるにつれて「家計は難しくないかも」と感じた。特に、毎週月曜日に「今週の余白をキャプチャする」欄があるおかげで、思いがけず深夜に届く広告メールの誘惑から気持ちを引き離せた。コミュニティで「口座間自動振替」のスクリーンショットをシェアする裏技も載っていて、その場で実行すれば即キャッシュフローが安定した。貯金ゼロからでも自動的にお金が増える仕組みを育てるには親しみやすさと具体性を兼ね備えた案内役になる。

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    高橋 啓介

    大手出版社で書籍編集を10年経験後、独立してブロガーとして活動。科学論文と書籍を融合させた知識発信で注目を集める。
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    出版社勤務を経てフリーライターに。小説からビジネス書、漫画まで幅広く読む雑食系読書家。Z世代の視点から現代的な読書の楽しみ方を発信。
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    西村 陸

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    佐々木 健太

    元外資系コンサルタントから転身したライター。経済学の知識を活かしながら、健康・お金・人間関係の最適化を追求。エビデンスベースの実践的な知識発信を心がける。

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