レビュー
概要
『200着の服を8割減らしたら おしゃれがずっと楽しくなった』は、服を減らす話でありながら、結局は「自分の好きを取り戻す」本だと私は感じました。 服が多いと、選択肢が増えて楽になりそうなのに、実際は迷いが増えます。 迷うほど疲れて、結局いつもの服だけ着る。 私はこのループに心当たりがありました。
本書は、ミニマリズムの説教ではありません。 「少ないのが正しい」ではなく、「自分が心地いい形を作ろう」という温度です。 だから、ファッションの自信がない人でも読みやすいと思います。
読みどころ
1) 服を減らすと「判断の回数」が減る
私は、服の悩みって服の数より、判断の回数の問題だと思っています。 朝の支度で迷う。 買い物で迷う。 クローゼットの前で迷う。 本書は、数を減らすことで迷いを減らし、日々の体力を取り戻す流れを見せてくれます。
2) 手放す基準が「感情」と「現実」の両方にある
断捨離の本って、勢いで捨てさせるものもあります。 でも本書は、気持ちの部分も扱います。 思い出、もったいない、いつか着るかも。 このあたりを雑に切らないので、読後に罪悪感が残りにくいです。
3) おしゃれが「努力」から「仕組み」になる
おしゃれが苦手な人ほど、「センスがないから」と思いがちです。 でも実際は、手持ちの服が整理されていないだけ、ということも多いです。 本書は、組み合わせが自然に決まる状態を作っていきます。 私はここがいちばん現実的だと思いました。
本の具体的な内容(実践イメージ)
本書は、いきなり200着を捨てる話ではありません。 まずは現状を見える化し、残す基準を作り、そこから少しずつ減らしていきます。 私は、服を減らす作業は「自分の価値観の棚卸し」だと思いました。
何を着ると落ち着くのか。 どんな服だと気分が上がるのか。 逆に、着るたびに疲れる服は何なのか。 その答えが、クローゼットに全部入っています。
私がやってみたい、クローゼットの整え方
私はこの本を読んで、次の順番がいちばん続きやすいと思いました。
- 「よく着る服」だけを1か所に集める
- その服に共通する要素を言語化する(色、形、素材、シーン)
- 迷う服は“保留”にして、期限を決める
いきなり捨てるより、まずは「残す理由」をはっきりさせる。 ここができると、手放す作業が感情の試合になりにくいです。
服を減らしても、おしゃれが楽しくなる理由
私は、服を減らすとおしゃれがつまらなくなると思っていました。 でも実際は逆で、「選べる範囲」が自分に合っていると、着るのが楽しくなります。 余計な服が減ると、好きな服が目に入りやすいからです。
それに、服の数が多いほど、手入れや管理の負担も増えます。 シワ、汚れ、サイズ感のズレ。 気づくたび、ちょっとずつ疲れます。 本書は、そういう疲れを減らしていく方向です。
買い足す前に自分へ聞きたい3つの質問
整理を始めると、「足りないもの」も見えてきます。 でも私は、ここで焦って買い足すと失敗しやすいと思いました。 だから、買う前にこの3つを聞きます。
- これは、今ある服の何と組み合わせる?
- 似た服を持っていない?(写真で確認する)
- 手入れできる?(洗濯、アイロン、保管)
この確認だけで、勢いの買い物がかなり減るはずです。
合う人・合わない人
服が多いのに「着たい服がない」と感じる人に合います。 クローゼットを開けるたびに疲れる人にも向いています。 私は、服の悩みで自己肯定感が削れている人ほど、読んでほしいと思いました。
逆に、ファッションを趣味として、毎シーズン違う自分を楽しみたい人は、少し窮屈に感じるかもしれません。 本書は、選択肢を減らしてラクになる方向です。
読むタイミング
忙しい時期や、生活を立て直したい時期に合います。 私は、気持ちが落ちているときほど「服が決まらない」が起きやすいので、そういうときの立て直しにも良いと思いました。 逆に、買い物が楽しい時期は、全部を守ろうとしなくて大丈夫です。 考え方だけ拾う読み方でも効きます。
私は季節の変わり目もおすすめです。 クローゼットの中身が入れ替わるタイミングだと、「今の自分に必要な服」が見えやすいからです。 まずは10着だけ選ぶつもりで見直すと、意外と整理が進みます。
注意(買い直しで解決しない)
服を減らす話を読むと、「じゃあ良い服を買えばいい」となりがちです。 でも買い直しを急ぐと、また迷いが増えます。 私はまず、今ある服で“回る形”を作ってから、必要なものを1つずつ足すほうが安全だと思いました。
感想
私はこの本を読んで、服を減らすことは、暮らしの迷いを減らすことだと思いました。 迷いが減ると、朝が軽くなります。 朝が軽いと、1日が少しマシになります。 おしゃれって、気合いより仕組みなんだな、と実感できる1冊でした。