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レビュー

「なんで?」を250個。理科の入口を“爆笑マンガ”で広げる本

『マンガでわかる! 10才までに覚えたい 科学のふしぎ250』は、理科の学び始めで一番大事な「好奇心」を、量で支えるタイプの学習マンガです。内容紹介では、「なんで雨ってふってくるの?」「なんでエアコンから冷たい空気が出てくるの?」「お腹がグウ~ってなるのなんで?」など、身のまわりの疑問を爆笑マンガストーリーに組み込み、笑いながら自然に科学にふれられる、とされています。

理科が苦手な子ほど、教科書の言葉が先に立つと止まります。でも日常の「なんで?」は、誰でも持てる。だから本書は、知識を詰め込む前に、疑問を増やす方向に振り切っています。250ネタという大ボリュームは、学びの入口を「広く薄く」作るための数です。

「マンガ4P+読み物2P×4」で、同じジャンルを反復できる構成

特徴として、「爆笑マンガ」1つ(4ページ)+「読み物」4つ(各2ページ)で同じジャンルネタを展開し、全部で250ネタだと説明されています。ここが学習教材として上手いところです。

マンガは理解の入口を作り、読み物で補助線を引く。さらに同ジャンルを複数ネタで反復することで、言葉が自然に残る。理科は単発の豆知識だけだと忘れやすいですが、同じテーマに何度か触れると、頭の中でつながりができます。

また、本全体の約3分の2がマンガで、ここだけ読んでもOKだとされています。全部を最初から完璧に読む必要がない設計は、学習マンガとしてかなり重要です。読書が苦手な子でも、マンガだけで入口に立てます。

小学校理科の重要テーマ(生命・地球・物質・エネルギー)を拾っている

内容紹介では、ネタは小学校で習う「生命」「地球」「物質」「エネルギー」の重要テーマからピックアップしている、とあります。つまり、ランダムな雑学ではなく、学校の学びへ戻れるネタが中心です。理科は「分かったつもり」で終わりやすい教科でもありますが、後から単元を習ったときに「これ、あのマンガの話だ」と思い出せれば、それだけで理解が速くなります。

さらに、関連するネタには参照ページのアイコンが付くとされています。知識同士を連動して身につけられる仕掛けがあると、学びが点で終わらず線になりやすいです。

類書比較:理科の学習マンガより「疑問の種」を大量にまく本

理科の学習マンガには、教科書の単元を整理するタイプと、物語で学ぶタイプがあります。たとえば『科学漫画サバイバル』は冒険の中で科学へ触れさせる強みがあり、シリーズ学習で知識を積み上げやすい。一方で、単元の網羅は目的ではありません。

本書はさらに別で、「疑問の種」を大量にばらまく方向です。教科のまとめを読ませるより、日常の疑問と理科の基本を短い単位で往復させる。理科が苦手な子、学び始めの子、ふしぎの秘密を知りたい子に最適な超入門教材だと説明されているのも納得です。

同シリーズの『マンガでわかる! 10才までに覚えたい言葉1000』のような“語彙系”と比べると、本書は知識の暗記より、現象の理解へ寄っています。だから、理科が得意な子のプラスにも、苦手な子の入口にもなります。

家庭での使い方:1日1ネタでも「参照ページ」で回遊できる

250ネタという数は、毎日少しずつ進めるのにも向きます。おすすめは、1日1ネタのペースで、気になったら参照ページへ飛ぶ読み方です。読書習慣がまだ固まっていない子でも、短い単位なら続きやすい。続けば、理科の言葉に慣れていきます。

理科の学習は、最初に「面白い」がないと伸びません。本書は、その「面白い」を、マンガの量とテンポで作る本です。理科が得意になる前、理科を嫌いにさせたくない。そう思う家庭の本棚に置きたい一冊です。親子で一緒に笑える教材としても強いです。

類書比較の補足:同じ「学習マンガ」でも、狙っている成果が違う

理科の学習マンガは、シリーズごとにゴールが違います。たとえば物語性が強いシリーズは、読書体験として引っ張る代わりに、単元の網羅は必ずしも目的ではありません。逆に、教科書準拠のまとめ系は、試験前の復習に強い一方、日常の疑問と結びつかないと「覚えたのに楽しくない」になりがちです。

本書は、その中間にいます。日常の疑問から入りつつ、小学校理科の重要テーマへ寄せる。さらに、マンガだけでなく読み物で補足し、参照ページで回遊できる。だから「理科が好きになる」と「学校で役立つ」の両方へ寄せられます。

同じ「10才までに覚えたい」シリーズの語彙や社会分野と一緒に並べると、家庭学習の棚が作りやすいです。今日は言葉、今日は科学、今日は地理、とテーマを変えても、マンガのテンポが共通なので続けやすい。シリーズで学びを回したい家庭にも相性が良い一冊だと思います。

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