レビュー

概要

堀江貴文のマンション購入指南。住居を資産として活かす「60㎡ルール」を軸に、間取り・収支・管理費・将来の出口までを論じる。60㎡という数字を「価格帯・ライフステージ・転売需要」の兼ね合いで導きながら、自分のライフスタイルに沿う使い方と他者の視点を比較するワークシートを提供。住むだけでなく貸すことも考えた場合の収支シミュレーション・ローンのパターンを併記し、購入前のリスクを体系的に分解する構成だ。

読みどころ

  • 第1章では「60㎡」を「資産価値と住み心地のバランス点」として数値化。家賃換算、固定資産税、管理費、修繕積立金を1階層に並べ、他の面積帯(40㎡/70㎡)との比較表を使って家族構成ごとの選び方を記入するフォーマットを用意。
  • 第2章は「収支管理」。ローン金利の種類、表面・実質金利を各2軸でまとめ、返済期間ごとのキャッシュフロー表を組み合わせた上で「自己資金0円」「共同名義」「親子リレーローン」の3パターンで資金計画を作成する。リスク項目(空室・金利上昇・災害)に対する備えも表で整理し、手元の現金とのバランスを取るワークが添付されている。
  • 第3章以降は「住む/貸す」視点での比較。居住用として使う人には家具・収納・プライバシーの優先順位シート、貸す場合には賃料設定・入居審査・退去後のリフォームを視野に入れたガイドを併記。管理の手間を最小化するためのチェックリスト(管理会社との連絡体制・設備点検タイミング)も整理。

類書との比較

『マンションを買う前に読む本』は購入までの手続きが中心であるが、本書は60㎡という面積を基軸に「住まいの価値」を分解する。『不動産投資1年生』が収益性に偏るのに対し、こちらは住む側・貸す側の両方の視点を併せもち、ワークシートを通して自分の優先順位を明確にしながら判断できる点で差別化を図る。

こんな人におすすめ

公的補助・住宅ローン控除を活用したいカップル、将来的に転勤の可能性がある人、最小限の管理負担で資産を始めたい人。

感想

60㎡の部屋を試算して家賃換算すると、収支面でも住心地の面でも「ちょうど良さ」が手に取るように見えてきた。リスクシートに災害・空室・金利を記録したことで、心理的にも安心して購入に踏み切れた。住む・貸すを同時に考えることで、マンションが生活の舞台になると同時に資産としても機能し始める感覚を得られた。

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